雷電風雪さんの口コミ一覧

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  • 雷電風雪
  • 雷電風雪
  • 僕なりの目線でしっかり評価します
  • Type:スキー・スノーボード派
  • Riding Ability:上級者
  • Riding Style:フリースタイル
  • 性別:男性
  • 誕生日:秘密
  • 年齢:秘密
  • 住所:秘密

雷電風雪さんの口コミ一覧(52件)

猛吹雪の中、ナイターだけ滑ってきたのだ

☆☆☆  3.5 普通。条件が合えば楽しめる。

【総評】
2015年01月31日、6年ぶり再訪。
“東の横綱”草津温泉から本白根のほぼ山頂まで、タテに長ーいスキー場。926mの標高差は全国でもトップレベル。温泉街からはちょっと離れた所にあるが、実は西の河原経由で遊歩道が繋がっており、散策がてら歩いてくることもできる(但し、板を持っての移動はムリ)。ロープウェイ山麓駅まではクルマや無料シャトルバスで行けて、ロープウェイ(実際はゴンドラ)と本白根2ロマは観光乗車もできるので、滑らない人と同行しても気を遣わずに放置できるのがいい(笑)。
滑走コースは地形の制約が強く、面的な広がりがなかったり、緩斜面が延々続いたりと、決して秀逸ではないが、それでも各レベルの人がそれなりに満足できる斜面は揃っていると思う。
最大の難点は強風でゴンドラがちょくちょく運休すること。こいつを喰らうと、初心者やチビッ子以外の人には魅力がほぼゼロになるので、さっさと諦めて温泉満喫プランにシフトした方がいい。
今回は同行者の都合で珍しく土曜参戦になり、荒天も承知の上で午後&ナイター狙いだったが、案の定ゴンドラ、どころか殺生クワッドまで止まっていたので午後の部はさっさと温泉に変更、ナイターのみの滑走となった。

【ここが○】
・いうまでもなく温泉。何か所か行ったが、立ち寄り湯はやはり大滝之湯が鉄板かな。土日はかなり混むけど。
・標高が高いので雪質は特上クラス。ナイターは一番下の天狗山だけだけど、強い寒気と新雪に当たればフワフワパウダーのオーバーヘッドスプレー。
・ナイターでも上級コースを滑れる。ナイターでコブや不整地を喰えるトコって意外と少ないよね。

【ここが×】
・風に弱い。前述の通り。
・ホームページやパンフレットのコースマップが雑すぎ。あれじゃ、初めて来た人、特に初心者初級者は困るだろ。そうそう、天狗山にあったジャンプ台は撤去されて、その跡地は滑走コースとして開放された。ナイターでは滑れないので上から見ただけだが、天狗の大斜面と同じような斜度感のコースかな。

【天候・気温】 猛吹雪 駐車場で 17時-6℃、21時-9℃
 
【雪質】 乾雪 天狗山大斜面の深い所で膝パウ

【公表積雪深】 150㎝

【リフト、コースオープン状況】※ナイター営業(土曜のみ)の情報です
天狗山Tパラリフト運行 天狗山ゲレンデ(大斜面、夏道コース、右側を回ってくる初級コース)滑走可能

【混雑状況】
土曜。“吹雪のナイター”の割には意外に人いるんだな…という印象。リフト待ちなし。コース混雑なし。13時頃様子を見に来たときは、天狗山の各リフト、大行列。土曜だし、上部のリフトが全滅してたからだろう。ファミリー多し。

【上級コース状況】
・天狗山大斜面…不整地、コブ、パウダー。下から見てやや左寄りにラインコブ1本。かなり深く、ガチガチの下地が露出。難易度MAX。コブより林側はナイター時には誰も滑っておらず、大量の新雪でかなり回復したバーンになっていた。底付きはしたが、オーバーヘッドのスプレーを浴びるのは気持ちいい。それ以外は不整地。ギャップもある。この日は右側半面をクローズして人工降雪していた。イヤというほど天然雪も降ってるのに必要あるのかな??

イメージは割とソフトなリゾート?でも実際は…

☆☆☆☆☆ 5 大満足 機会があれば何度でも来るぜ

【総評】
2015年01月21日、8年ぶり再訪。
前日、大寝坊して急遽いいづなリゾートに行先変更したため、一日遅れのタングラム参戦。前々日の大量降雪が至る所に残っていたが、せっせとラインコブを刻む先行者がいてくれたので、しっかりおこぼれに与った。予定通り前日に来ていたら多分コブは埋まっていたと思うので、ラッキーと言えばラッキーだ。

斑尾山の北西斜面に造られたスキー場。メインのコースはほぼ真北を向いているので日射の影響を受けにくいのが強みだろう。ただ、標高はあまり高くないので、気温が上がってしまえばやはり湿雪になるが。日が短いうちはすぐに薄暗くなってくるのでリフトの運転時間はやや短め。
ボウル状の地形でベースからほぼ全景が見渡せるので、パッと見はかなりコンパクトに感じるが、実際は中規模の標高差とそれなりのコースバリエーションを持っている。特に、規模の割に急斜面が多いので上級者には楽しいスキー場だ。もちろん、共通券を買えば斑尾のコースを滑ることもできるが、1日2日ならタングラムだけでも充分遊べると思う。初級者はトップに上がることもできず、どうしても中央のコースに集まりがちなので、高校のスキー実習など団体客とカブるとストレスを感じるだろう。
施設はみな綺麗でちゃんとリゾート感もあり好感が持てるが、トイレの個室に“棚”がないのは不便だった。スキー場の客はみんな、グローブだのゴーグルだの小物を持ち歩いているので、用を足すときにちょっと置けるスペースは必要なのだ。

【ここが○】
・豊富な非圧雪急斜面。この日はコブあり、パウダーランありで大満足。詳細は滑走記録に。
・従業員の接客態度。
・今シーズン限定だとは思うが、25周年記念ということでリフト券が格安。公式HPをチェックしよう。

【ここが×】
・先にも書いたが、リフトの運転時間が短い。確かに暗くなるのは早いが滑れないほどではない。第1と第2はせめてあと30分ずつ延長してくれ。
・やはり先にも書いたが…トイレの個室に棚を作ってほしいなぁ。

【天候・気温】 晴 朝、ベースで-4℃くらい 日中はたぶんプラス

【雪質】 AM 乾雪 モモパウ  PM やや湿雪

【公表積雪深】 245cm

【リフト、コースオープン状況】 全リフト運行 全コースオープン

【混雑状況】
平日。高校のスキー、スノーボード実習の団体2校。レッスン中は“ハートランドライン”混雑。リフト待ちは団体とカブらなければ、なし。
滑走とは関係ないが、夕方のお土産ショップが赤いジャージ上下の集団に埋め尽くされているサマはちょっと異様だった。高校生なんて、そんなガキじゃないんだから別に私服でもいいと思うんだが…

【上級コース状況】
・クイーンズダウンヒル
上部急斜面部分、不整地~できかけの浅い間延びしたコブ。中間部以下、不整地の中にしっかりしたラインコブ。僕を含め5、6人の同好者がせっせと刻んだのでかなり成長。滑走者が一番多い上級コースなので新雪は完全に食い尽くされていた。

・ホワイトライン
不整地~喰い残しのヒザパウ。下地は割とフラットで、見た目ほど滑り辛くはなかった。

・ビレッジライン
不整地~喰い残しのモモパウ。上級コースの中で、新雪が一番綺麗に残っていたコース。面ツルではなかったが全く底付きせず浮遊感満載。歓喜の絶叫パウダーランだった。

・スカイラブライン
不整地。コース幅が狭いうえ、中盤から中途半端な圧雪ラインが入ったりして何だかよく分からない状態。正直、面白くもなんともなかった。

・ジャックダウンヒル
不整地。新雪はほぼ食い尽くされ。西向きで標高も低いためか、他の非圧雪コースより重い雪だった。ま、僕のエントリーが遅い時間だったってのもあるが。

・レイクビューライン&キングススラローム
レイクビューライン(前半の尾根部分)、不整地。尾根上にあって風が強いからだろう、固く締まった階段状のコブ。コブというよりウェーブ状。幅も狭いので慎重に滑ろう。キングススラローム、不整地~喰い残しのモモパウ。殆んど食い尽くされた状態ではあったが、幅が広いので、ラインを選べば結構フワフワのパウダーランができたりする。急斜面部分が長いので一本滑るとかなり足にくるコースだ。

意外とデカいんです、このスキー場

☆☆☆☆ 4 満足 飽きずにたっぷり遊べるよ。

【総評】
2015年01月20日、5年ぶり再訪。
前夜、かなりの降雪があったにもかかわらず、まさかの大寝坊。タングラムへ行く予定日だったが急遽、こちらへ変更。14時過ぎの滑り出しで、上部リフト終了までの僅か一時間ちょっと、喰い残しパウダー不整地祭りとなった…

私の持ってるスキー場ガイド誌なんかだと完全にローカルスキー場扱いなんだが…イヤイヤけっこうデカいですよ。標高差600mは堂々のメジャークラスでしょ。この周辺では盟主的存在の戸隠スキー場よりずっと大きな標高差だ。縦長で割とシンプルなコース構成が、実際よりもコンパクトに思わせてしまうのだろうか。メインとなるクワッドリフトが1700mもあるので、それを頭に入れてコースマップを見ればおおよその規模は想像できるだろう。
ただし、その標高差をダイレクトに楽しめるのは上級者限定。トップから降りる2本のコースはどちらも非圧雪の急斜面だ。中途半端な技量で安易に登って行くと確実に泣きを見るから慎重に。
長野市街からのアクセスが良く、地元市民御用達のお気楽スキー場といったイメージだが(というか、営業形態なんかもその通り)、遠方からでも充分に行ってみる価値のあるスキー場だと思う。
そうそう、ココのレビューなんかでも、お隣の『飯綱高原』と混同している人がいるようだが…別々のスキー場なんでお間違いなく。

【ここが○】
・2本の非圧雪コースとモーグルバーンの存在。上級者でも充分楽しめる。
・リフト券が安い。曜日限定のサービスとかでなく、料金の基本設定が安い。但し、ナイター券は安くない。

【ここが×】
・チケットも営業時間も完全に分断されたナイター営業。“4時間半券”は当然ナイターでも有効だろうと踏んでいた私は、完全に失敗した。これはナイター前に一旦コースをクローズして圧雪するため。ナイターメインの人には嬉しい施策だろうが、私のように日中から連続して滑りたい派にはやっぱり×。日中から連続してナイター営業に入る場合“時間券”はそのまま使えるところが多いからね。

【天候・気温】 小雪 上部は濃霧で滑走に支障あり 14時頃駐車場で-4℃

【雪質】 乾雪 モモパウ

【公表積雪深】 150cm

【リフト、コースオープン状況】 全リフト運行 全コースオープン

【混雑状況】 平日 リフト待ちなし コース混雑なし

【上級コース状況】

・サミット
深い自然コブの上に食い尽くされた大量のパウダー。コース端でモモパウ。濃霧のためラインも見辛く、滑りにくいったらありゃしない。

・アドベンチャー
不整地。食い尽くされた大量のパウダー。コース端でモモパウ。

・サンシャインゲレンデ(モーグルコース)
ゲレンデ中央は整地のため問題なし。リフト寄りにモーグルコースあり。ただし、この日は大量の新雪に完全に埋没。14時過ぎの時点で先行者のトラックはたったの一本だけ。それも途中からライン外に発射しちゃっていて苦労の跡がわかった。むしろ、コブの周囲に面ツルの綺麗なパウダーが残っていて、そこを滑っているのが一番気持ち良かったりする。

しっかり遊べる快適リゾート

☆☆☆☆★ 4.5 満足 一日中滑り倒しても飽きません

【総評】
1/19(月)、初訪問。
人工雪主体のスキー場だが、周辺も完全な雪景色、アクセス路も完全な雪道、しかもこの日は一日雪。天然雪のスキー場と変わりませんね。
標高差380mは大きくはないが、ちょっと入り組んだ地形のせいか、滑っていると実際以上に大きく感じる。緩斜面ばかりのファミリースキー場かと思いきや、滑走感の高い中斜面が多く、本当の初心者コースはトップの“ウェンゲン”だけだ。“アイガー”やモーグルコースがオープンしていれば上級者でも充分満足できるスキー場だろう。

【ここが○】

・平日サービスデーの実施。県割とか色々やってます。

・入口にある無料休憩所。テーブル、椅子、ストーブ、トイレ、荷物棚…至れり尽くせり。

・豊富なパークアイテムやポール、モーグルコースなど、来場者を楽しませるオペレーションがすばらしい。

・リフト乗り場にもちょっとしたディスプレイや掲示物などがあり、それはそれで楽しい。

・エリア内の温泉“星空の湯”。内湯と露天にサウナと水風呂。シャンプーとコンディショナーは別々だし、歯ブラシ、シェーバー、シェービングクリームも無料(女性のアメニティは不明…ゴメンネ)。フェイスタオル、バスタオルが付いて、湯上りにはアイスクリーム。当日の一日券を提示すれば、コレで500円。文句なし。

【天候・気温】 吹雪 時々 薄曇り 日中トップで-5℃

【雪質】 乾雪 深い所でスネパウ

【公表積雪深】 100cm

【リフト、コースオープン状況】 全リフト運行 全コースオープン

【混雑状況】 平日 学生の団体あり リフト待ちなし コース混雑なし

【上級コース状況】

・アイガー
不整地。日中がっつり降ったうえ、滑る人が殆んどいないので、帰り際の方が新雪でリセットされた美味しい斜面になっていた。ただ、もともとドカ雪が降る地域ではないので、底付きはする。下地は意外とフラットでコブやギャップで弾かれることはないし、極端な急斜面でもないので、上級コースとしては難易度は低い。不整地の練習には好適だろう。

・(おまけ)ウェンゲン
エリアトップにある緩斜面。もろ初級コースだが、初級者がここまで上がってしまうと滑って帰れるコースがないので、そもそも人が来ない。が、ここはリフト下のパウダーエリアを開放している。パウダー入門者の練習にはいいだろう。距離は短い。

マックアース傘下になったのね

☆☆☆★ 3.5  普通。条件が合えば楽しめる。


【総評】
2015年01月09日、7年ぶり再訪。
どえらい山の中にポツンと存在するスキー場。規模はそれなりに大きいのだが、スキー場密集地域でもなく、なかなか知名度が上がらないようだ。
地形の制約があって、コースやリフトの繋がりは良くないが、各レベルに応じたコース構成は悪くなく、もっと人気があってもおかしくないと思うが。
7年前のちょうど同じ時期(1月第2週)にも来ていて、その時はかもしか、テクニカルの両コースで美味しいコブを腹一杯堪能できたので文句なしに☆5評価だったが、今回はコブが全くなく、更に強風で鳥居尾根クワッドが運休だったためかなり評価を下げた。が、スキー場関係者に訊いたところ、今年は雪が多すぎてコブができる前に埋まってしまう、いずれできる筈だとのことだったので、折を見て再訪、ついでに今回は滑れなかった鳥居尾根のサイドカントリーもしっかり頂いて☆5を取り戻したいところだ。
激安な平日サービスデーの実施や松本からの無料シャトルバスなど、色々と経営努力は感じられる。頑張っていつまでも存続してほしい、好きなスキー場のひとつだ。

【ここが○】
・激安、平日サービスデー。一日券2,000円。僕が使えるのは水曜の“誰でも割”と金曜の“遠くでも割(長野県民以外に適用)”。

・標高が高く、内陸にあるので雪質がすばらしい。

・非圧雪コースが多い。更に、リフト下やサイドカントリーも開放している場所がある。

・良質な温泉。一日券には、休暇村か湯けむり館で使える入浴割引券が付いてきた。

【ここが×】
・リフトの連絡の悪さ、コースの繋がりの悪さ。メインの動線がことごとく分断されるので、結構ストレスを感じる。
漕がなければリフトを乗り継げない箇所は 山麓リフト(わさび沢リフト)→夢の平クワッド、夢の平クワッド→かもしかリフト。
また、木の陰コースから山麓の各コースへは若干の登りがあるので連続滑走はできない。この部分には短いロープトウが設置してあったが、ロープがやたら低くて使い辛かった。

・今年のコースマップは酷い。コースやリフトの位置関係がかなり大雑把で不正確。ただでさえ、山麓の各コースは入口が分かりにくいのに、アレじゃ初めて来た人は迷うよ。

【天候・気温】 薄曇り~吹雪。13時頃、駐車場で-5℃。

【雪質】 乾雪。深い所で膝パウ。

【公表積雪深】 130cm

【リフト、コースオープン状況】
鳥居尾根クワッド、強風のため終日運休。わさび沢リフト、平日は運休?(山麓リフトとほぼ並走しているので不都合はない)。
ダウンヒル、アルペン、チャレンジの各コース及び鳥居尾根のサイドカントリー、鳥居尾根クワッド運休のため滑走不可。

【混雑状況】 平日。ガラガラ。13時着でやまぼうしの駐車場、ゲレそばに楽々駐車。

【上級コース状況】
・フィニッシュバーン
不整地。クラストした新雪。入口が分かりにくいせいか誰も滑っておらず、15時過ぎに行ったのに、風と新雪でリセットされた面ツルバーンが待っていた…!ただ、かなりクラストしていたので浮遊感はナシ。

・テクニカル
不整地。コース中央に、間延びした薄ーい自然コブ的なモノ。ちゃんとしたラインはできておらず、ただ滑りにくいだけ。それ以外はクラストした新雪。

・かもしかA
整地?薄い新雪が載っていて、圧雪かどうかはよく分からなかった。ギャップやうねりは殆んどなく、整地を滑っているのと変わらない。

・かもしかB
不整地?薄い新雪が載っていて、圧雪かどうかはよく分からなかった。かもしかAよりは若干荒れている印象。

・かもしかリフト下、サイドカントリー
食い尽くされたパウダー。13時滑り出しなら当然か…。コース端の少しでも新雪が残っている部分を狙って滑って、膝パウ。それなりに浮遊感。リフト両側のツリーランエリアはかなり木々の間隔が狭く、滑れるラインが殆んどない。リフト反対側の大外を回って行くと、短いながらも綺麗な面ツルが残っていたが、クラストしていて滑りにくかった。

滑って応援、木曽エリア!

☆☆☆ 3.5  普通。条件が合えば楽しめる。

【総評】
2015年01月08日、初訪問。
御岳の北東斜面に開かれたスキー場。アクセスは大変だが、道もスキー場も割と明るく開けた感じの場所で、実際ほどの“山奥感”は感じない。全国的に見てもトップクラスの標高と海から遠く離れた立地のため、雪質は素晴らしいの一言だ。新しいスキー場なので施設は綺麗だし、リフトやコースの連絡もいい。効率よくせっせと滑って練習したい人にはいい環境だろう。一方で、コースバリエーションは乏しく、コブや新雪を求める上級者には正直物足りない。コース外やリフト下の滑走は禁止、リフト券没収だそうだ。ポスターやリーフレットのキャッチコピーはズバリ『寒い』。島根県の自虐カレンダーを思い出してちょっと笑ってしまったが、なかなか潔くていいではないか。
あ、噴火の影響は全くありませんので、ご心配なく。

【ここが○】
・激安な平日料金。何と一日1,500円。コレで商売になるのか、逆に心配になってしまう。
・更に、今シーズン限定だと思うが『木曽エリア応援キャンペーン』として、長野県内全スキー場の一日券が約半額になる優待券を貰える。コレは凄い。
・風に強い。この日はバイン装着中に煽られて尻餅をつくほどの突風もあったが、リフトはたまーに減速するくらいでほぼ平常運転だった。事前に電話で聞いた時に、応対してくれたお姉さんが「このエリアでは一番風に強いスキー場です」と断言していたが、その通りのようだ。

【ここが×】
・座って休めるフリースペースの不足。センターハウスの入口に申し訳程度の長椅子があるだけ。これじゃ、食事をしない人もみんな、レストランの席で休憩しちゃうよ。まあ、スキー場サイドがそれでいいと思っているなら別に構わないが。
・コースバリエーションの不足。もう少し非圧雪コースを増やすとか、モーグルコースやツリーランエリアを造るとか、フリースタイラーの遊び心を刺激する施策があれば楽しくなるのに…。

【天候・気温】 薄曇~雪。時々かなりの突風。13時頃、駐車場で-5℃。

【雪質】 乾雪。深い所で膝パウ。

【公表積雪深】 150㎝

【リフト、コースオープン状況】
クワッド、高速ペア運行。ジャンボフット北の第3ペアはもう動かさないのかな?全コースオープン。

【混雑状況】 平日。ガラガラ。13時着で第1駐車場。

【コース状況】
・スカイハイ
ほぼ整地。場所によってコース脇に申し訳程度の脇パウ。センター入口の案内板には『コブあり』と書いてあったが…新雪に埋もれちゃったのか、圧雪をかけちゃったのか、それらしきモノは確認できず。吹雪でも視界は充分だったから見落としたってコトはないと思うが…

・ブルーダイヤモンド
コース前半の急斜面部分、半面非圧雪。他はほぼ整地。非圧雪部分は、最初だけクラスト気味だったが、すぐに底付きしないパウダーランを楽しめた。が、如何せんオイシイ部分が短く、あっという間に終わってしまうのが残念。

・その他のコース
全面整地。ややハードパックだが、アイスバーンはなし。エッジがよく噛み、カービングでぶっ飛ばすのは爽快そのもの。

上級者なら行ってみるべし

☆☆☆☆☆ 5 大満足。一日では物足りないくらい。

【総評】
2014年01月21日、再訪。
7シーズンぶりの再訪となったたかつえスキー場だが、改めてコースの楽しさ、素晴らしさを実感することとなった。
「中規模スキー場を縦に繋げたような」というレビューをどこかで見た記憶があるが、まさにその通りで、上下の一体感にはやや欠ける。そのため、700m超という大きな標高差をダイレクトに感じるようなロングダウンヒルコースは無い。が、それを補って余りある魅力が各コースに詰まっている。
上級者には、整地、不整地、コブとバリエーションの揃った急斜面。特に山頂の不整地は幅が広く新雪の残存率が高いので、少々滑り出しが遅くなっても端パウくらいなら一日中食えるし、カラマツ上部のような殆んどシークレットコースに近いパウダーバーンもある。
中級者には高速リフトでバンバン滑れる快適な中斜面が多数あるし、島状に残された非圧雪部分でパウダーランの練習をするのもいい。
初級者は…少々肩身が狭いかもしれないが、ちょっと練習すればすぐにクワッドで滑れるようになるからがんばれ。
この南会津エリアはインターチェンジからやたら離れているため、とにかく『山奥』のイメージが強く(…というか、実際その通りなのだが)、相変わらず今一メジャーになれないようだが、首都圏からも日帰りで十分行けるし、何より町内4スキー場(たかつえ、だいくら、高畑、南郷)何処に行ってもハズレがないというのが素晴らしい。
これからも機会があったらできるだけリピートして、応援したいと思う。

【ここが○】
・列車を使った日帰りツアーの存在 …東武トラベルが発売しているツアーは格安だ。最近、ガソリンがクソ高いので、列車利用のツアーを見直している(…バスツアーは、狭いし時間かかるし、疲れるだけなので、いくら安くても使わない)。
・レベルごとの棲み分けがしっかりできている …ここは団体利用も多いスキー場だが、上部のコースを滑っている限り、初級の団体さんとカブってイライラするような心配は全くない。特に第4、第6リフトはほぼ上級者専用。平日は数えるほどの客しか乗っておらず、滑り放題だ。

【ここが×】
・上部にドリンクの自販がない …カフェテリアハイランドに自販を置いてくださいm(__)m 店内でドリンクは買えるけど、紙カップだから持ち歩けん。

【天候・気温】 薄曇り~雪 日中、山頂で-4℃

【雪質】 乾雪 トップヒルコースの深い所で膝パウ

【公表積雪深】 ?? データ取得忘れ

【リフト、コースオープン状況】 全リフト運行 全コース滑走可能

【混雑状況】 平日 団体客あり リフト待ちなし ストレスを感じるようなコース混雑なし

【上級コース状況】

マウンテン…不整地、端パウ。場所によってクラスト。前夜から朝にかけて降雪はあったがやや薄く、底付き感はあった。

トップヒル…不整地、端パウ。場所によってクラスト。マウンテンより滑走者が少なく、日当たりの悪いコース端は新雪が溜まっていてクラストも無かった。底付きしないパウダーラン。

ジャイアント…不整地、コブ。コース中央に3、4本のラインコブ。かなり深く長いので体力勝負。エア台ができているラインもあった。

カラマツ…第4ペアを降りて、ジャイアントの入り口を過ぎた先に『上級者専用 カラマツ林間コース入口』というのがある。目立たない看板で、僕も暫らくは全然気付かなかった。林をトラバースする狭い踏路。これを抜けるとカラマツ上部の非圧雪バーンに出る。入口が分かり辛いので滑る人が殆んどおらず、14時頃に初めてエントリーしたのにほぼ面ツルのパウダーが残っていた。何て美味しいコースだ。距離がちょっと短いのが残念。

スラローム…たぶん整地。見た感じ。…第4ペアではジャイアントとカラマツばかりリピートしていて結局滑らなかった。

【来場者のレベルが低すぎる】

☆ 酷い 二度と行きたくない


来場者のレベルが低すぎ。滑っていてストレスが多く、非常に不快。100か所を超えるスキー場に行ってみて、本気で二度と来るまいと思ったところは初めてだ。

大量のバスツアー客を受け入れていて、様々なサイトで評価が異常に悪いことはもちろん事前に知っていた。だから、これほどのメジャースキー場ながら今回(2/7金曜)まで行かないままだったのだが、安い前売り券を手に入れたので、いちおう経験までに、というつもりで行ってみた。

結果、予想より遥かに酷い実態を目の当たりにした。
平日にも拘らず、大勢の初心者、初級グループが来ていて、どのコースへ行っても座り込み放題。どのリフトに乗っても降り場を塞ぎ放題。普通なら、どんなスキー場でもコースによってある程度レベルに応じた棲み分けができているものだが、ここは本当に無法状態だ(バレー第5は平日クローズなので知らんが)。木落としコースも例外ではなく、まるで技術の伴っていないバカ共が大勢入り込んでいてただでさえ狭いコースを塞ぎ放題だった。
その一方でやたら目立ったのが、おそらく竜王ローカルっぽいなんちゃって上級者。座り込みの初心者の間を、やたら高速で滑り抜けてみたり、これ見よがしにグラトリをしてみたり。それなりに技術はあるのかも知れないが、明らかに脳ミソが足りていない。あのね、自分の動きもままならない初心者に、あんたらのグラトリを見て「わぁ~すご~い」なんて思う余裕があると思うのかい?本当の上級者はちゃんとTPOを弁えて滑るんだぜ。

一体、スキー場サイドはこの現状をどう考えているのだろう?
このままであれば、ちゃんと滑りたい人、ちゃんと練習してレベルアップを図りたい人、ちゃんと技術を持っていてパウダーランを楽しみたい人…マトモな客のリピート率は最悪だと思う(実際この日、ロープウェー待ちの客の中にパウダーボードやファットスキーを持った「お、やるな!猛者!」と思しき人は本当に一人もいなかった。そういう人はここの現状を知っているから寄り付かないのだろう)。
少しでもマトモなスキー場に近付きたいと思うなら、集客方法からして考え直さなければいけないのでは?パトロールは何をしている?どう見ても他人の邪魔になる座り込み軍団や危なっかしいアホ上級者に注意をしている姿など一度も見なかったぞ。

俺は、初心者、初級者そのものを否定するつもりは毛頭ない。誰だって最初はヘタクソだし、むろん俺だってそういう時期はあった。だが、技術はともかく、ルールを知らないままで放置しておくのは問題だと思う。それを周知させるのに、客任せにしておいてもどうにもならない。初心者だらけのグループの中にちゃんとルールを弁えているやつがいるか?客層に応じてスキー場側が適切な手段を講じないとこんな酷いことになりますよ、と、まるでその見本市ではないか。

それとも、このスキー場は非難を承知であえてこういう客層の受け皿になってくれているのかも知れない。ここが、迷惑な客を一手に引き受けてくれてるので、他所のスキー場の秩序が保たれているのか。そう考えれば竜王さまさまなのだが。そんなひねくれた思いさえ浮かんでくるほどのザマだった。

俺は、行ったスキー場の上級コースは全部滑るというノルマを自身に課している。が、前述の通り、ここは、平日はバレー第5という上級コースが滑れない。平日も休日も同じリフト料金を取るのに、平日には滑れないコースがあるというのがそもそも理不尽なのだが、それはここに限った話ではないので我慢する。で、当初は現地で一泊して、翌土曜日にバレー第5を滑るつもりだった。だが、この日の酷い有り様を見て、更に混雑するであろう週末に滑る気にはとうていなれず、さっさと帰宅の途についた。俺は、このノルマに関してはかなりシビアに実践しているのだが、こんな理由で滑走を断念したことは後にも先にもここが初めてだった。

残念だが、そんなスキー場だった。

予想以上に面白かった!

☆☆☆☆★ 4.5 満足。丸一日飽きずに楽しめる。

【総評】
2014年1月29日、初訪問。
標高差500m弱(当サイトをはじめ、600mと書いてあることが多いが、これは廃止された最下部の連絡リフトを含めた古い数値)、最長滑走2,500m、規模的には『中の大』くらいだろうか。横に広く、コース数が多いので、マップを見るとかなり大きな印象だが、実際に滑ってみるとそれほど大きいとは感じない。若栗エリアと里見エリアが谷で分断されているせいもあるだろう。
1,000m前後のリフトが横に並んでいてアタマの上にスカイビューゲレンデがポコンと乗っかっている構成で、快適なロングダウンヒルは望むべくもないが、各コースが間延びせずにちょうどいいくらいの長さで揃っているので、滑走の充実感は素晴らしい。
直営ホテルがある滞在型のスキー場にはままあることだが、現地宿泊以外の来場者にとっては、駐車場やチケット売り場等の案内がもの凄く不親切で、正直かなり脇の甘い部分がある(詳しくは後ほど)。が、それらの問題をクリアして一旦滑り出してしまえば、スキー場そのものはかなり面白く、どんなレベルの人も十分に楽しめるだろう。

【イントロダクション】
西は岐阜のほおのき平から北は北海道の名寄ピヤシリまでおよそ100か所のスキー場を巡ってきたが、白馬エリアの滑走対象スキー場で最後の最後まで未踏のままだったのがここハクノリだ。
ハクノリはそれなりの規模もあるし、何よりスカイビューゲレンデという是非とも滑りたいゲレンデがある。にも拘らず、ずっと行かなかったのにはもちろん明確な理由がある。
数シーズン前まで、公式HPでの情報提供がお粗末の極みで、リフトの運休やコースの滑走可否という最も重要な情報がなかなか取得できなかったからだ。
僕は、基本、平日休みだ。そして、行ったスキー場の上級コースは全て滑るというノルマを自身に課している。つまり、平日に上級コースをクローズしているスキー場はどうしても後回しになる傾向がある。現在でも、竜王スキーパーク(平日はバレー第5という上級コースがクローズ)が未踏のままであることなどがその典型例である。
ハクノリに関していえば、スノーナビという外部サイトを通じて、スカイビューゲレンデが平日はクローズしていることだけは分かっていた。しかし、その他の上級コースやモーグルコースがどんな状況なのか、さっぱり分からないシーズンが長いこと続いていたのだ。
ところが、確か先シーズンくらいからスカイビューが平日も再開した。公式HPもようやく改善され、平日でも、基本的には全コース開放していることが明らかになった。格安の早割券も見つけた。こうなれば行くしかないさ。天気予報を吟味して、降雪の翌朝に滑れるよう日程を調整し、4年ぶりに白馬に向かった。
基本的に僕のスキー場選びは『新規開拓』だ。今シーズンここまで滑った7か所のうち5か所が初訪問である。だが、初訪問のスキー場でも、不便な思いをするのはキライだ。駐車場~着替え~リフ券購入~リフト搭乗…という最初の動線をいかにロスなく済ませるか。そのために事前の情報収集は怠らない。こういう目線でスキー場のサイトをつぶさに見ていくと、キッチリ情報提供しているスキー場と脇の甘いスキー場の差というのは歴然としている。
ハクノリは、リフトやコースの情報こそまともになったが、上記のような部分はまだまだ脇が甘い。特に白馬乗鞍観光協会が提供しているマップは酷いシロモノで、駐車場の位置は大雑把だし、チケット売り場や更衣室が何処にあるのか全く書いていない。アルプスホテルが出しているマップはまだましだが、それでも初めての人間には不親切だ。

【アクセス~滑り出し】
とりあえず、駐車場の近くに更衣室がないことは予想できたので、朝、白馬市街を出発する時点でウェア類は全て身に着けて行くことにした。
R148からのアクセス路は問題なかった。暫くは白馬アルプスホテルの看板を目印に進み、現地に近付くとちゃんと駐車場の案内看板が出ていて、難なく到着した。案の定、付近には更衣室はおろか、簡易トイレひとつ無かった。先客は2台しかいない。ところが、ここに車を駐めるのはいいとして何処からゲレンデに入ればいいのか良く分からない。ちょっと様子を見るために付近をひと回りしてみると、この駐車場のはす向かいにあるスクール兼レンタルショップの脇からファミリーコースに出られることが分かった。何だ、駐車場からゲレンデまで1分もかからないじゃないか。
スキーブーツに履き替え、板を担いでゲレンデに向かう。ちょうど、ショップの人が犬の散歩から帰って来たところだったので、チケット売り場の場所を尋ねると、このままファミリーコースを下った第1リフト乗り場のところにあるという。何だ、ちゃんと便利な場所にあるじゃないか。こういう動線をちゃんとHP等で分かるようにしてくれれば、初めての人も安心して来れるのにさ。
窓口で、早割券を当日の一日券と引き換え、ついでにスカイビューゲレンデに最短で行くにはどうすればいいか聞いてみた。お目当てのスカイビューゲレンデは、ここからまさに対角線、一番離れた場所にあるのだ。おじさんの説明によると、ここから第6高速ペア乗り場まで歩いてゆき、第6~第9~第10とリフトを乗り継ぐのが一番早いとのこと。だが、その第6乗り場というのは、ここからだとアルプスホテルやスノードロップというレストハウスを越えた先で、結構離れているし、坂を登らねばならない。正直、板を担いでスキーブーツで歩くのはかったるそうだ。目の前にある第1ペアに乗ってしまえば上から滑って行けるから間違いなく楽チンなのだが、おじさんはそうは言わなかった。後で分かったことだが、この第1ペアは初心者専用の超ノロノロリフトで、そのくせ700m以上あるから完全に時間をロスするのだ。仕方がないので、言われた通り第6乗り場までエッチラオッチラ歩く。時刻は9時過ぎ。早朝はかなり冷え込んでいたが、元気な太陽に照らされて気温は一気に上昇、既にプラスになっているだろう。坂道を登っていると早くも汗が噴き出した。だが、一旦坂を登ってしまうと、目的のリフト乗り場はそこから一段落ち込んだ場所にあり、すぐに板を履いて滑り込むことができた。思ったほどかったるい歩きでもなく、まぁ許容範囲だろう。
こうして説明された通りリフトを乗り継いでスカイビューゲレンデに向かう。第10ペアの乗り場に着いたのは多分9時半ごろ。リフト運転開始の定刻だが、既にリフトは動いていて、数人の先客がファーストトラックを刻んでいた。定刻より早くリフトを回し始めたのか、僕の到着が実は遅れていたのか、正確な時刻は確認しなかったから分からない。ファーストトラックを食えなかったのは残念だが、何しろ広大なバーンだ。面ツルの綺麗な新雪はまだまだ残っていて、自然と頬が緩む。すぐに第10リフトに飛び乗った。

【スカイビューゲレンデ】
どピーカン。ちょっと春スキーのような暖かさだ。昨夜の新雪は膝くらいの深さ。握ってみるとギリギリ団子にならないくらいの乾雪だった。公称最大斜度は38度だが、何しろ広大なフルオープンバーンなので圧迫感が全くない。先ずはゲレンデのど真ん中を一本滑ってみる。やはりちょっと重めの雪質で、人のトラックと重なるとちょっと足を取られる感があり浮遊感満点とはいかない。が、殆んど底付きする感じも無く、下地のギャップは全然気にならない。これは見た目よりずっと滑りやすいぞ。後で、ボードでも滑ってみよう。
下から見てリフト左側は自己責任エリアとして開放されている。このエリアは木やブッシュ、地形のうねりがあって難易度が増す分滑走者も少なく、新雪もたっぷり残っている。結局、ゲレンデ側と自己責任側を交互に滑ることにして5、6本リピしただろうか。
このコース、残念なのはリフトの運転時間が短いことである。平日は13時まで(休日はたしか14時まで)で、こればかりは何とかしてほしい。尤も、数シーズン前までは、平日は運休していたのだから、滑れるようになっただけでもマシと言われればそうなのだが。
このままスキーで他の上級コースも一通り滑り、ボードに履き替えて再度やって来るにはそろそろ移動しなければ。後ろ髪を引かれる思いで一旦下山することにする。
因みに、ボードに履き替えて再度やってきたのは12時過ぎ。この時刻ではさすがに広大な斜面も完全に食い尽くされた状態だったが、相変わらず、モコモコの見た目より遥かに滑りやすい雪だった。下地がフラットになっているからか、高速で滑っていてもギャップで飛ばされることが全然ないのだ。
リフト係のおじさんと少し話したが、このコースは多少湿った雪が降っても、風が強いからすぐに水分が飛んで軽い雪になるのだとか。うーん、スカイビュー、予想通り、いや予想以上に楽しいゲレンデだったぞ。

【里見尾根コース】
やや幅は狭いが、きっちり圧雪が入り、カービングで心地よく飛ばせる。多分、中級者には一番いいだろう。途中から左手に非圧雪の急斜面が分岐する。この斜面は狭い谷筋のコースで距離も短く、リピして楽しむような場所ではない。ただ、滑る人が殆んどいないので新雪の残存率は高い。

【ハイウェイコースとモーグルコース】
若栗エリアに戻り、朝イチから気になっていたモーグルコースに行ってみる。基本的にこのモーグルコースは誰でも入れることになっているのだが、この日は見るからに上手そうなチームの大掛かりな練習が入っていて、ちょっと敷居が高そうな気がしていたのだ。
第3高速ペアに乗りハイウェイコースを滑る。ハイウェイコースは前半と後半で全く性格の異なるコースだ。前半は整地の急斜面。公称最大斜度は28度だが、やや幅が狭くもっと急に感じる。後半は左に大きくカーブして、中央ゲレンデに下りて行く幅広の中斜面。だが、この部分、全面非圧雪だ。モーグルコースはこの部分のコース端に設置してある。
不整地に入りたくなければ、そのまま直進して尾根筋を辿ればカモシカコース(整地中斜面)に繋がる。コースの繋がりとしてはハイウェイ上部からカモシカへ行った方が、整地が続いて分かり易いのだが、何でこんなコースの分け方をしたんだろう?
ともあれ、ハイウェイ上部の急斜面はそこそこ難度が高く、間違っても初級者の手に負えるコースではない。第3リフト乗り場にも大きく上級者専用と看板が出ている。にも拘らず、ボード初級の若い5人組が入り込んできて、ギャーギャー言いながら上から下までひたすらサイドスリップでズルズル下りているのを見た。最近は随分少なくなったとは言え、未だにこんなバカがいたとは。リフト乗り場に『上級』と書いてあったろうに、コイツら字もまともに読めないのか。
それはさて置き、モーグルコースだ。なんか凄いチームが来ているぞ。エア台の整備も完璧で、バックフリップとか当たり前のようにポンポン飛んでいる。俺みたいな素人が入れる感じじゃないぞ。コース脇から、エア台の整備をしていたおじさんに一応聞いてみた。
「すいません、ここは一般でも滑っていいんですか?」
「あー、普段は全然いいんだけどね…今日はちょっと大掛かりな練習が入っちゃってるから…ちょっと…今日だけは…」
要するに、空気を読んで遠慮してくれ、という感じの言い方だ。
「そうですねー。みんな上手いっすね。どこかのチームですか?」
「うん、まぁそうなんですよ…」何故か、歯切れの悪い言い方をするおじさん。
その時、目の前を一人の女の子が惚れ惚れするような華麗な姿で滑り降りて行った。スゲーなぁ…思わず口に出しながらその姿を見送っていると、おじさんがちょっと打ち明けるような口調で言った。
「今の、上村愛子ですよ」
!!!!!!!…。「ええ~~!!マジすか!!…マジすか!?ナショナルチームですか!!?」多分、この時の俺は目ん玉が3センチくらい飛び出ていたと思う。
おじさんは苦笑しながら人差し指を口に当て「ナイショね。ナイショね」と繰り返していた。
時はまさにソチオリンピック直前である。オリンピック代表チームが国内での最終調整に来ていたのだ。“お忍び”という訳でもないだろうが、大会を目前にしてナーバスになっているであろう選手を慮って、あまり騒いでくれるな、という意味の“ナイショね”だった。
こうなったら自分が滑るどころのハナシじゃない。国内、イヤ世界トップレベルの選手たちが本当に目の前数メートルのところで滑っているのだ。こんな眼福があるだろうか。
俺は、選手たちが最も気合の入ったエアを繰り出す第2エアの場所まで下り、世界一美しいと言われる上村選手のコークスクリューを目に焼き付けた。他にも女子の伊藤選手、男子の遠藤選手…いやあ、ホントに凄かったわ。
因みにこの記録、upを遅らせたのは一応おじさんの「ナイショね」を考慮したからである。現時点では既に選手たちはソチへ入っている。もうupしても問題なかろう。

【エキスパートコース・スネークコース】
ハイウェイコースから右に分岐していく上級コース。全面非圧雪。ブッシュや地形のうねりはあるが、それほど斜度はない。スキー場下部にあるので雪は重くなりやすいが、滑走者が少なく新雪がかなりきれいに残っていて意外と滑り易かった。

【更衣室】
こうして大満足のお滑りタイムは終わった。後は着替えて、無事に東京までクルマを転がしていくだけだ。
だが、先にも書いたとおり、この駐車場には隣接した更衣室がない。たまに、駐車場でパンツ一丁になって着替えている男を見かけることがあるが、俺は何があろうとそういう見っともない真似はしない。普段ならスキー場近辺で温泉に入ってさっぱりしてから帰るので、そのタイミングで着替えてしまうのだが、今日はちょっと事情があって温泉はパス、直帰しなければならないのだ。
更衣室の場所は、昼メシを食っている間に電話で確認しておいた。案の定、アルプスホテルの中にあるのだ。
アルプスホテルのエントランスに向かって車を入れると、その手前に20台くらいの駐車スペースがあった。平日だし、駐まっているのはほんの4、5台だ。そこにちょっと車を置かせてもらって着替えを持ってホテルに入っていくと、汗臭いスキー場とは明らかに一線を画す小奇麗な空間が広がっていた。きちんと制服を着たフロントマンに更衣室の場所を尋ねると、口頭でもすぐに分かるような場所なのにわざわざ印刷した案内図を出して教えてくれた。この一件だけでも、このホテルのホスピタリティは相当しっかりしていることが窺える。機会があったら泊まってみたくなった。このホテルの大浴場は立ち寄り利用も可能で、直帰の必要がないなら間違いなく入っていただろう。
更衣室はそこらへんのスキー場のセンターハウスにあるものと変わらなかったが、むろん不便はないし不満もない。汗臭い靴下や湿っぽいウェアをそっくり着替えて身軽になり、綺麗なロビーで一休みするだけで、一日の疲れも随分と癒された気がした。

このスキー場、駐車場やらチケット売り場やら更衣室やら…事前に心配していたことが、現地に行ってみたら全ていい方に裏切られた、と言っていい。何もない駐車場は不便と言えば不便だが、一回行って各施設の場所を知ってしまえば無駄にウロウロすることは何もないのだ。
コースそのものは文句なく面白いし、何よりびっくりするほど空いている(休日は知らんが)。おそらく、そう遠くないうちにまた来るだろう。何と言っても“嬉しい誤算”で滑れずじまいだったモーグルコースが残っている。今度は、この足で滑ってみなければ。

【ここが○】
・スカイビューゲレンデの存在。これほど開放的で、障害物がなくて、空いていて、気持ちいいバーンはそうそう無い。ただし、全面完全非圧雪なので楽しめるのは上級者限定。リフトの運転時間が短いのも残念。
・スカイビュー以外にも豊富な非圧雪コース。パウダージャンキーは隣の白馬コルチナに行く傾向が強いから、新雪狙いには穴場かも。
・リフト券が安い。更に格安な早割券を2月いっぱいまで販売中。

【ここが×】
・不便な日帰り駐車場。トイレ、更衣室、チケット売り場…何一つ隣接していない。そもそもこのスキー場にはセンターハウス的な施設が存在しない(そういう機能は、結局白馬アルプスホテルに集約されている)。

【天候・気温】 晴。朝は麓で-7℃まで冷えたが日中は一気に気温上昇。

【雪質】 前夜、降雪あり。朝のスカイビューでギリギリ乾雪。日中は湿雪。

【公表積雪深】 165cm

【リフト、コースオープン状況】 第7ペアのみ運休。全コースオープン。

【混雑状況】 平日。リフト待ちなし。コース混雑なし。

小規模ながら意外と遊べる

☆☆☆★ 3.5 普通。条件が合えば十分楽しめる。

【総評】
2014年01月28日、初訪問。
隣にあった青木湖が廃業してしまい、かつてサンアルピナとしてそれなりの規模を有していたものが、単なる中小スキー場に変わってしまったさのさか。しかし、ハイレベルなボードスクールやモーグルコースを造って個性を打ち出し、近隣の巨大スキー場とは別のアプローチで生き残りを図っているようだ。
実際に滑ってみると、規模は大きくないが、各レベルのコースが一通り揃っていて、一日くらいなら飽きずに楽しめるだろう。
悪天候に強いというのもウリのひとつで、他のスキー場が吹雪でゴンドラを停めてしまった時や、何日か白馬に滞在する日程で、初日や最終日など、半日くらい滑りたい時に選択肢に入れておくと重宝するだろう。

【天候・気温】
晴~雪 日中晴れてる時は4℃くらいまで上がってたと思う

【雪質】
最上部のニューパラダイスゲレンデでも握ると固まる湿雪。この日は1月にしてはかなり暖かかった。スキー場の標高も高くないので、雪質はあまり期待できない。

【公表積雪深】
130cm

【リフト、コースオープン状況】
全リフト運行。全コース滑走可能。ただし、カービングゲレンデの公認モーグルコースはフルメイク中で滑れず。

【混雑状況】
平日。リフト待ちなし。コース混雑なし。

【上級コース状況】
◆◆ニューパラダイスゲレンデ◆◆
不整地、コブ。公認モーグルコースは滑れなかったが、こちらにもちゃんとモーグルコースができていた。リフト下に2ライン。一本はエア台有。コース中央にも浅めの自然コブ。それ以外の部分は湿雪の不整地。

【オマケ情報】
第3クワッド側の駐車場はリフト乗り場まで本当にすぐそばだし、空いている。ただし、施設はチケット売り場と簡易トイレしかないので、レンタルや更衣室が必要な人は使えない。また、国道からのアクセス路は細く分かり辛い雪の悪路だ。4駆スタッドレス以外のクルマは避けた方が無難。この日は平日だったのでほんの4、5台しか来ていなかった。それでも閉鎖せずにチケット売り場もちゃんと開けているこのスキー場はエライと思う。

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