雷電風雪さんの口コミ一覧

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  • 雷電風雪
  • 僕なりの目線でしっかり評価します
  • Type:スキー・スノーボード派
  • Riding Ability:上級者
  • Riding Style:フリースタイル
  • 性別:男性
  • 誕生日:秘密
  • 年齢:秘密
  • 住所:秘密

雷電風雪さんの口コミ一覧(52件)

意外と滑り応えのあるローカルスキー場だが…

☆☆★ 2.5 今度はボードを持って、また来ることがあるかどうか…

【総評…というか訪問記】

クルマに不具合が見つかって長期入院してしまった。折角スタッドレスも買い換えて、今シーズンは準備万端と思っていたのにツイてない。とは言え、季節も雪も待ってはくれない。こうなれば飛行機か新幹線で、普段は行けない遠方のスキー場を新規開拓するいい機会じゃないかと開き直ってプランニングだ。
僕は、北は北海道の名寄ピヤシリから西は岐阜のほおのき平まで、約120か所のスキー場を巡ってきたが、青森のスキー場というのは、まるでエアポケットのように一つも行ったことがない。んじゃ、今回は青森遠征だな。

この釜臥山は、当初、リストからは外していた。チェアリフトのあるまともなスキー場としては本州最北端、陸奥湾を間近に望む絶景、滑り応えのある上級コース…行ってみたい動機はあるのだが、アクセスに難があり過ぎたからだ。ところが、新宿駅で何気なくJRの旅行商品のパンフを眺めていたら、大湊駅にJR直営のホテルがあり、その宿泊と東京からの新幹線、大湊線の運賃込みのパッケージプランがあることが分かったのだ。こいつを使えば、釜臥山は行程に組み入れることができる。此処の代わりに候補に挙げていたのは、モヤヒルズか八甲田。だが、モヤヒルズは、この計画を立てている時点で、雪不足のため上級コースがクローズしたままだったし、八甲田は、天気が良くないとぜんっぜん面白くないハズ、天候の安定しない2月上旬にピンポイントで狙うのはリスクが大きすぎる…ということで、迷うことなく釜臥山と入れ替えたのだった。

2月7日。朝一番のはやぶさで八戸まですっ飛び、一両ぽっきりのディーゼルカーのくせに、これまたやたら飛ばしまくる大湊線の快速しもきたで、昼前には大湊に着いた。駅近くのラーメン屋で昼メシを済ませ、ホテルで着替えてスキー場へ向かう…のだが、この、大湊駅からスキー場までのアクセスも悩みの種だった。タクシーを使うとちょっと高くつく。経費で落ちる仕事ならともかく、個人の遊びの範疇ではそうそう気安く使えない。路線バスなら、最寄りの海上自衛隊前バス停から15分くらいの歩きだ。しかも行きはずっと登り坂である。軽装なら気にもならないが、板やブーツを担いで歩くのは勘弁してもらいたい。因みに僕は、スキーもボードも両方やるのだが、今回は、後日訪問する別のスキー場で「コブがある」という情報を得ていたので、スキー持参である。ボード一式よりスキー一式の方が遥かに重い。結局、スキー板を担いで延々坂を登るのはイヤだから、板とストックは事前に宅配便でスキー場へ送っておき、ブーツだけリュックに入れて、バスで行くことにした。このバスは朝から晩まで、毎時一本くらいのペースで走っていて、使い勝手は非常に良い。バスを降りると、国道脇にはスキー場入口の看板が立っていて、迷うことなく登り坂にさしかかる。左手に、大湊が海軍の一大根拠地だったことを物語る大規模な水源地の遺構を、右手にはおそらく自衛隊の官舎と思われる集合住宅を眺めながらトコトコ登ること10分少々、割とあっさりスキー場の駐車場が見えてきた。何だ、心配したほどタイヘンな道のりじゃなかったよ。帰りは板を担いでの歩きになるが、ずっと下り坂だし、問題はなかろう。スキー場の券売所を兼ねた管理事務所で送っておいた板を受け取り、レストハウスの隅で荷をほどき、ブーツを履き替える。カラになったバッグや靴は、荷物棚に放り込むだけだ。コインロッカーなどという大袈裟な金食い虫は、こんな田舎のスキー場には無用だ…イヤ、どっかにあったのかも知れないが、初めから使うつもりなど毛頭なかったから、気付かなかっただけだろうか。別に貴重品を預けるわけでもなし、誰も何も盗りゃしないさ、というのんびりムードが、こういうローカルスキー場のいいところだ。こうして、準備万端、スキー場のベースに立ったのは14時頃だった。

このスキー場、リフトは縦に2本。滑走標高差は約370mで、これは立派な数値だ。気になるのは標高の低さ。海に近いこともあり、トップの標高は480mくらいしかない。果たして雪質はどうか?本州最北端という緯度の恩恵はあるのだろうか?上級コースは上部のみで、16時には終了してしまう。それだけ滑るなら2時間券でもいいが、此処はナイター時の夜景も売りのひとつだ。いちお、それも考慮して4時間券を買った。もちろん、リフト券は安い。
下のリフトは固定式のペアで、乗り場には何とローディングカーペットが設置してある。ローディングカーペットは、高速運転している固定式リフトで、乗車時の衝撃を緩和するために設置するケースが多いのだが、此処もそうなのだろうか?体感的には特に高速運転してるようには思えず、利用客に子供が多いから、安全を考慮して設置したのかも知れない。上のリフトは無骨なシングルだが、支柱は割と新しく見えた。そして、眼下に広がる非圧雪の急斜面。むろん、こんな時間の滑り出しだから、新雪は喰われまくりだが、そもそも滑走者の数が少ないので、コース端は意外と綺麗なままだ。コース中央にはラインコブが2本。雪が少ないとは聞いていたが、コブの溝からブッシュが出ている箇所が少しあるだけで、後は概ね十分な積雪量だ。リフトを下りて背後を見ると、なるほど聞きしに勝る光景がバーーーン!!と広がっていた。手前には、砂州に抱かれるように大湊港があり、自衛隊のモノモノしい艦が2隻、係留されている。その先はひたすら広大な陸奥湾が広がる。左手にはむつ市街があり、下北半島の緩やかな海岸線がずっと先まで続いている。そして、さらに左には、半島を挟んで反対側の太平洋まで見えるではないか。情報収集の段階で、何度も写真で見た光景だが、自分の目で見るとやはり感慨深い。思えば遠くへ来たものだ。数多くのスキー場を訪れて、海を見ながら滑ったことは何度かあるが、これほどまで海に近いスキー場は初めてだろう。
だが、文句なしの高評価は残念ながらここまでだった。

雪質が、悪い。想像以上に悪い。
この日、日中の気温はベース付近で0℃くらい。日差しはあったので体感的にはもう少し暖かかったが、決してヘンな暖気が入っていたわけではない。気象庁の統計データを見ても、ごく標準的な気温である。トップはもう少し下がって、おそらく氷点下を維持してたとは思うのだが…湿雪なのである。握ると完全なダンゴになる、雪合戦用の雪質なのだ…
“緯度の恩恵”というものに期待しすぎたようである。以前、北海道の、似たような標高の低地スキー場で、ウハウハのモモ上パウダーに遭遇した時「やはり北に来れば標高はカンケーねぇ!!」と確信したのだが…その経験則は、津軽海峡を跨いで脆くも崩れ去ってしまった。せっかく、青森まで、それも下北半島まで足を延ばしても、低標高、海に近い、南斜面という悪条件は、緯度の恩恵を完全に打ち消していたのである。
スキー場選びに於いて、雪質を最優先項目とし、福島以南では、トップの標高が1,000mに満たない低地スキー場には寄り付かないようにしている僕にとって、この湿雪は決定的なマイナスポイントになってしまった。

一方で、斜面の資質は決して悪くない。MAX35°の上級コースは充分にチャレンジ意欲を掻き立てるものだ。また、多少荒れて、間延びしてはいたが、コブを滑れたのも予想外の高評価。上部のリフトが動いている2時間は、あっという間に過ぎていった。だが、くどいようだが雪質の悪さは如何ともし難い。湿雪の不整地がどれほど体力を消耗させるものか…こんな駄文をわざわざ読んで下さる先輩諸氏には言わずもがなだろう。

上部のリフトが終了した16時、もはや僕の中には、これ以上滑り続ける気力も理由も無かった。これ以降、ナイターまで営業するのは下の初級コースのみ。ボードを履いていれば、緩斜面でもフェイキーやちょっとしたグラトリの練習などやることはあるのだが、スキーの時は正直やることがない(笑)。選択肢は二つだ。ボードをレンタルして日没まで滑り、夜景を見るか、もう帰るか。湿った雪と格闘してパンパンになった我が太腿に問うてみると、即座に「もう帰ろう」という答えが返ってきたのだった。

…少々辛口の評価になってしまったが、あくまで個人の主観によるもの、許してもらいたい。裏を返せば、それだけ僕の中で雪質というのは重要だ、ということだ。それに、もしボードで滑っていたら、もっと高評価になっていたかも知れない。湿雪の不整地では、スキーよりボードの方が遥かに楽しく滑れることを僕は経験上知っている。ひょっとすると、何年か経った後、今度はボードを持って、少しでも雪の良さそうな1月にまた来たよ~なんてコトがあるかも知れない。やっぱ、あの景色と急斜面はなかなか捨て難いからね。


【天候・気温】
晴のち雪 昼過ぎ、ベースで0℃くらい

【公表積雪深・雪質】
60cm 湿雪

【リフト、コースオープン状況】
全リフト運行、全コースオープン

【混雑状況】
平日。地元小学校のスキー授業あり。自衛隊あり。リフト待ちなし。コース混雑なし。

歓喜のパウダーランか?腿パンパンか?

☆☆☆★ 3.5 意外といいぞ。条件次第ではリピートもあるかも。

【総評】
1/25、初訪問。
みやぎ蔵王の名を冠する五兄弟の中で、一番ファミリー、キッズ色を前面に出している感じのスキー場、だろうか。(イヤ、七ヶ宿もその手合いなんだが、如何せん知名度が無さすぎるからね(笑))
ところが。そのイメージに反して、奥に控える上級コースはパウダー満載、手応え満点。予想を遥かに上回る面白いスキー場だった。
ただ、あまり標高が高くないのでやはり雪質はやや重め。一応乾雪ではあるが、トラックが入ると固くなる。底付きしてバンピーな急斜面は、即、腿パンパン。歓喜のパウダーランは、寒気と降雪の条件が整った時だけのご褒美なんだろうな。一方、パウダージャンキーがこぞって押し寄せるようなスキー場ではないので、条件さえ良ければ、競争率はそんなに高くないだろう。
残念なのはコブがなかったこと。パンフレットのコースマップには、Aコースの上部に“こぶ”と書いてあるが、当日は影も形もなし。これでちゃんとコブができていたら、この規模のスキー場では破格の☆4評価でもよかったのにな~。

【天候・気温】
晴れ間も曇りも雪も全部あり… 朝夕、ベースで-5℃。

【公表積雪深・雪質】
150㎝。ちょい重めの乾雪。

【リフト、コースオープン状況】
全リフト運行、全コースオープン。

【混雑状況】
平日。地元の高校と小学校のスキー授業あり。自衛隊あり。リフト待ちなし。コース混雑なし。

【上級コース状況】
◇◇Bコース◇◇
基本的に不整地。ほぼ喰い尽くされたパウダー。コース中央に圧雪ラインらしきものが入っていたが、殆んど新雪に埋もれていた。

◇◇Cコース◇◇
不整地。Bよりはるかにキレイに残ったパウダー。コース端では最後までフワフワ浮遊感のパウダーランを楽しめた。

◇◇Dコース◇◇
不整地。割とキレイに残ったパウダー。ただ、かなり急斜面なので、新雪はすぐに削られてしまって、底付きする。滑り出しの数本はかなり美味しいパウダーバーンだった。

◇◇Eコース◇◇
半面整地、半面不整地。不整地は喰い尽くされたパウダー。

楽しめる人は限られるな…どう考えても

☆☆☆ 3 普通。条件が合えば楽しめるけど…

【総評】
1/24、初訪問。
みやぎ蔵王の名を冠する五兄弟のうち、最も高所にあり、最もアクセスが厳しく、最も気象条件が厳しく…その見返りとして最も雪質が良く、最もマニア向けなスキー場。パウダーボードやファットスキーを履いた人がやたら目につく。
ただ…。斜面の資質はお世辞にも優れているとは言えない。
彼らパウダージャンキーが(もちろん俺も含めて)楽しめるのは、最上部のあとみゲレンデのみ。その下のコースは、パークで遊ぶ人以外は、直滑降しかやることのない緩斜面だ。
そのあとみゲレンデにしたって、535mという短いリフト一本分の距離しかなく、決して文句なしのパウダーバーンという訳ではない。
それでも、あの雪質とパウダーランの魔力に憑かれた人々は、あの厳しい山道をせっせと登って通ってくるのだろう。
他に特徴的なことは、一般の観光客用に樹氷巡りの雪上車ツアーが出ていること。そして、それに便乗する形で、帰りは滑って下りてくるコースが設定されていることだろうか。
いずれにしても、マニア向けのスキー場だ。

【ここが○】
・とにかく雪質。それに尽きる。
・場内放送は全て洋楽。すばらしい。

【ここが×】
・上記の通り…

【天候・気温】
雪時々曇。朝夕、ベースで-10℃。

【公表積雪深・雪質】
190㎝。乾雪。さらっさらのふわっふわ。

【リフト、コースオープン状況】
全リフト運行、全コースオープン。

【混雑状況】
平日。ガラガラ。

【上級コース状況】
◇◇あとみA◇◇
ほぼ朝イチから滑ったので、ほぼ面ツルのモモパウ。まぁ、この快感を知ると、通い詰めるファンがいることも肯ける。最後、リフト乗り場に向かって登り返しがあるので、途中から直滑降しないと、止まる。公式には中級扱いだが、全面非圧雪でそれなりに斜度もあるし、完全な上級コースだと思った方がいい。

◇◇あとみB◇◇
リフトを降りてからコースエントリーまで歩く。コース内は滑れる場所が限定されるので、美味しいパウダーはあっという間に食い尽くされる。やたら起伏が激しく、平らな場所では他人のトラックを辿って行ったほうがいい。ヘタに新雪に踏み込むと深すぎてすぐに止まる。で、埋まって身動き取れなくなる。まっさらなパウダーに、逆に憎悪すら感じるかも知れない(笑)アリ地獄のようなコースだ。

◇◇あとみシャドー◇◇
林の中をトレースする部分が多く、美味しい斜面は少ない。公式には中級扱いだが全面非圧雪。中級者がヘタに入りこんだら、新雪に埋まって動けなくなるだけだろう。

誰もが楽しめる優等生ゲレンデ

☆☆☆★ 3.5 ほぼ満足

【総評】
1/22、初訪問。
とにかく広いオープンバーン、気持ちのいい中斜面、機動力のある2本のクワッドリフト、上級者も満足の非圧雪急斜面、ラインコブ、安いリフト料金…期待以上の楽しいスキー場だった。
ま、上記の通りほぼ満足だったワケですが、敢えて難点を上げるとすると…

【ここが×】
▼雪質はあまり良くない
トップの標高が770mしかないのでやはり雪はちょっと重め。この日は終日吹雪だったが、下部のコースは握るとダンゴになる完全な湿雪だった。残念ながら☆-1。上部は完全な乾雪。やはり緯度が高い恩恵だろう。

▼公共の足がない
けっこう人気あるんだから、湯沢か十文字あたりからシャトルバスがあってもいいと思うのだが…。

【天候・気温】
吹雪。昼頃、ベースで3℃、トップで-2℃くらい。

【雪質】
上部、乾雪。下部、湿雪。

【公表積雪深】
75㎝。非圧雪部分でスネパウ。

【リフト、コースオープン状況】
全リフト運行、全コースオープン。

【混雑状況】
休日。第2クワッドに数分の待ち(シングルレーン有)。その他のリフトは待ちなし。コース混雑なし。上級コースはガラガラ。

【上級コース状況】
◇◇レブコース◇◇
不整地。かなり綺麗に残ったスネパウ。それほど急な斜面ではないので雪付きは良く、底付きしない浮遊感満点のパウダーラン。降り続く雪のおかげで夕方前には、コース端は殆んど面ツル状態にまで回復。一日を通じてウハウハのパウダーバーンだった。

◇◇モールコース◇◇
不整地。喰い尽くされたパウダー。かなりの急斜面で、コース中央の新雪は削られて底付きする。それでもコース端はわりときれいな新雪が残っていて、浮遊感は充分に感じられた。

◇◇エルコース(中級)◇◇
整地。リフト寄りにラインコブが1本。ピッチ、深さ、ふり幅、固さ、斜度…全てにおいて標準的な滑り易いコブ。コブ入門にはまさに理想的。コブ上級者なら余裕で完走できる。

イメージよりはるかに硬派なスキー場でした

☆☆☆★ 3.5 意外といいぞ!

【総評】
1/20、初訪問。
名称がねぇ…ジャングルジャングルだしねぇ…場内放送はヒップホップがガンガン、急斜面なんかろくに滑れもしないのに、飛んだり擦ったり回したりだけは得意なチャラいボーダーがウヨウヨ…見てるだけで吐き気を催すような最悪スキー場かも。そんな危惧を少しだけ感じながら行ってみたのだが…。なぁんだ、拍子抜けするくらいマトモじゃん。てか、硬派じゃん。
場内放送は普通のJ-POPだし(俺的にはヒップホップやレゲエでも、洋楽の方が良かったが…)、客層はボーダーもスキーヤーも上手い人が多いし、マナーもいいし…豪快な急斜面が意外と多いし、良いスキー場ですよ、ココ。…と、以上はあくまで平日のハナシですが。
眺めも悪くない。正面に黒伏山の岩峰がデーンとそそり立ち、遠くには真っ白い傘のような月山の幽玄な姿を望み…思わず写真を撮りたくなる。
トップの標高は1,030mであまり高くはないが、ゲレンデは北西向きなので意外と雪質は良い。滑走標高差は330mで、これまたあまり大きくはないが、意外と起伏のある複雑な地形で、ベースからは全容が見えないことから、実際以上に大きく感じる。そして、基本的には毎回、長いクワッドでその標高差をフルに滑ってくることになるので、滑走の充実度はかなりのものだ。
東根温泉では、かなりお得なリフト券付宿泊プランを出しているので、泊まりで行く人はチェックしてね。

【ここが○】
・規模の割に豊富な上級コース
・中、緩斜面にも非圧雪部分がそこら中に残してあり、パウダー三昧。
・駐車場からセンターハウスまではエスカレーター完備。

【ここが×】
・コブがない。でも“コブ攻略キャンプ”なんてやってたりするくらいだから、ある時はあるのだろう。コブが滑れていたら、この規模のスキー場では破格の☆4評価でもよかったな。
・わりと細かいコース分岐があるのだが、コースサインが不足。ま、何処を下りても迷子になることはないけど。

【天候・気温】
晴のち吹雪。昼、ベースで2℃。

【雪質】
乾雪。

【公表積雪深】
160㎝。非圧雪部分でヒザパウ。

【リフト、コースオープン状況】
全リフト運行、全コースオープン。

【混雑状況】
平日。自衛隊あり。コース混雑なし。リフト待ちなし。

【上級コース状況】
◇◇E-1◇◇
不整地。幅が広いのでコース端ではかなり綺麗なパウダーが残っていた。

◇◇W-3上部◇◇
不整地。幅が広いのでコース端ではかなり綺麗なパウダーが残っていた。

◇◇ツリーランコース◇◇
公式には中級表示だがかなり急な起伏があって完全な上級コース。コース入口に表示が何もなく、先行者のトラックがないとたぶん分からない。もちろん不整地。

悪くはないけどシゲキが足りない

☆☆☆   普通。条件が合えば楽しめる。

【総評】
1/19、初訪問。
リフトは縦に3本、滑走標高差は380m弱、規模的には中の小、といったところか。上部の標高は約1450m、樹氷原に届くくらいだから雪質は非常に良い。
ただ、ホントに普通過ぎちゃってシゲキがないんです、このスキー場(笑)。もっと非圧雪部分を増やしたり、ツリーランエリアを造ったりしてパウダー好きにアピールすれば面白くなると思うんだけど… まぁ、樹氷をはじめ、良好な自然環境の中でのんびり滑るには悪くないスキー場ですね。
あと、施設は総じて綺麗で好感が持てます。

【天候・気温】
晴~小雪 
昼、ベースで-3℃くらい。
因みに、樹氷はまだまだできかけ。

【雪質】
乾雪。非圧雪部分はちょっとクラスト気味のスネパウ。

【公表積雪深】 145㎝。

【リフト、コースオープン状況】
全リフト運行、全コースオープン。

【混雑状況】
平日。地元学校のスキー授業あり。コース混雑なし。リフト待ちなし。

【上級コース状況】
◇◇お清水ゲレンデ◇◇
基本的には整地。上部リフト下あたりに非圧雪部分。中間部リフト沿いにできかけのラインコブ。小さなポールが立ててあって“ハイ、皆さん滑って、掘ってくださいね~”という状況。ちゃんとしたコブには育ってなかったから滑らなかった。もし此処でちゃんとしたコブを喰えていたら☆ひとつ増やしても良かったのに…

◇◇青い鳥コース◇◇
整地。カービングでぶっ飛ばすには気持ちいいけどちょっと距離が短いかな。

デカい、ということはやはりアドバンテージなのだ

☆☆☆☆4 満足。今度はコンディションのいい時に…

【総評】
'16年3月8日(火)~9日(水) 6年ぶり再訪。
3月になった。記録的暖冬少雪の今シーズン、もはやフカフカパウダーはそうそう期待できまい。ちょっと早いが春コブでも滑りに行こうか。個人的な事情で、泊まりの日程ではクルマが使えなくなったので、JRのスキーツアーで安くて良さそうなのを探してたら、平日限定、蔵王1泊2日のプランが見つかった。
おお、蔵王か。ここなら二日間目一杯滑ってもまず飽きることはないし、もちろんコブの場所も知っている。樹氷は期待薄だが、雪がない、という心配もない。今シーズンは東北だらけで、長野のスキー場にひとつも行ってない、というのは僕の中では異例中の異例だが、まぁこれも何かの縁だろう。慣れた手つきで新幹線、飛行機用の荷造りを済ませ、久しぶりの山形新幹線つばさに乗った。
天気予報を見て分かっていたことだが、初日は春の陽気。山頂でも1℃くらいまで上がっていた。そして、ここは暖気が入ると凄まじい濃霧が発生するのだ。中央ロープウェイや山麓ロープウェイの山頂駅より上部は10m先も見えないような霧、霧、霧。地形が複雑でコースの分岐が多いこのスキー場では一番避けたい状況である。結局、視界ゼロ、樹氷ゼロ(樹氷は2月中旬の暖気と雨で早々に全滅したらしい)、湿雪の山頂付近には何の魅力もなく、さっさとベース部に移動、上の台、サンライズあたりでチマチマ遊んでいた。
翌日は寒気が戻った。予報より冷え込みは厳しく、日中の地蔵山頂駅は-6℃。断続的に雪が降り続き、春用の装備で滑っていた僕にはけっこうキツかった。雪質は案の定、全山ガッチガチのハードパック。前日の暖気で緩みに緩んだ雪がそのまんま氷になっていた…。
とまぁ、コンディションはそれ程…というか、全くよろしくなかったわけだが、それでも飽きもせず二日間滑りっぱなしで楽しめたのは、やはりその巨大さゆえだろう。標高差が880mもあれば、上部は視界ゼロの霧でも下部は全く影響ないし、ベース付近でも遊べるコースはいくらでもある(むしろコブはベース付近の方が多い)。気象状況や目的に応じてコースをいくらでも選べる、その選択肢の広さこそ、蔵王の強みなのだろう。もちろん、コンディションが良ければ文句なしの☆5評価のスキー場だ。
実は以前滑ったときも全く同じ天候だった。初日は暖気と濃霧、二日目は寒気とガチガチハードパック。この時は樹氷はしっかりできていたのだが、両日とも山頂部の視界はほぼゼロ。まともな樹氷原の姿は未だ一度も見たことがない。次こそ見てみたいものだが…僕の優先順位的にはライザや八甲田に行く方が先だろうし、そっちでご対面~なんてことになるのかな?

【ここが○】
・圧倒的なコースバリエーション
初めて行く人はコースの予習は必須だ。霧に巻かれると本気で迷子になるよ。

・良質な温泉

【ここが×】
・歩かなきゃいけない場所がけっこう多い
酷いのはパラダイスゲレンデのベース付近。コース内にも歩きポイントがいくつかある。何回か滑ってるうちに覚えるけど。

【天候・気温】
3/8…曇り、上部は濃霧。昼過ぎ、トップで1℃くらい。
3/9…雪時々曇り 昼過ぎ、トップで-6℃、ベースで-1℃。

【雪質】
3/8…湿雪、シャーベット
3/9…ガッチガチのハードパック。昼頃から場所によっては降雪でやや回復。

【公表積雪深】130cm

【リフト、コースオープン状況】
唐松ペア、平日運休。パラダイス第3ペア運休(理由不明)。公式には全コースオープンとなっていたが、コタンゲレンデはリフトが動いてないから滑れない。ハーネンカム上部の急斜面はコース入口の雪が融けてしまって地面丸出し、エントリーできない。これをほったらかしにしてアナウンスもしないのはどうかと思う。

【混雑状況】
平日。団体なし。年配のツアー客が多い感じ。リフト待ちなし。ストレスを感じるほどのコース混雑もなし。

【コブ情報】
・中央ゲレンデ第2ペア沿い上部
初日に行ったので、シャクシャクの春コブ。難易度低く、コブの形状は…忘れた。

・ハーネンカム上部
いい感じのラインコブが数本できていたが、前述の通りコース入口が地面丸出しでエントリーできず。コブの溝も土見え部が数か所あった。果たして今シーズン復活するのか?

・中森第2ペア沿い上部
中央ロープウェイ車内から見ただけで滑らず。けっこう土が出てたような気が…。

・温泉第3リフト沿い上部
コース端にラインコブが2本くらい。初日に行ったので、シャクシャクの春コブ。難易度低く、コブの形状は…忘れた。深さはそれなりにあったと思う。

・横倉ゲレンデ下部
コース端にラインコブが2本。初日シャクシャク、二日目ガチガチ。ピッチ普通、深さ普通、ふり幅大きめのバンクコブ。

・横倉の壁
ピッチはかなり長め、というかバラバラで綺麗なラインになってない。深さもバラバラ。初日はシャクシャクだったので突っ込み放題。正直、余裕でこなせたのだが…。二日目は一転、ガッチガチに。融けて削られてかなり間延びしたのが、エッジの効かないアイスバーンになってるもんだから、コブの間隔どおりに滑ろうとすると即オーバースピード。“受け”の部分も、浅いところは板が抜けちゃうし、深い所は衝撃がハンパないし、苦労しました。

・大森の小カベ
二日目のみ滑走。短ピッチ、深い、ふり幅小さいタテタテライン。斜度は大したことないが、ガチガチに締まっていたので、まぁ大変。深い吸収と接雪を意識して何とか攻略。他にも何本か浅めのラインもできていた。コブの形状が一番マトモだったのがここだ。

・大森のカベ
二日目のみ滑走。横倉の壁よりさらに荒れて間延びした自然コブ。ガチガチ。まともなラインはできてない。もはやコブの滑り以外のものを要求されているようで、一本だけでやめた。小カベの方がずっと面白かったしね。

・黒姫クレイジートラバース
二日目のみ滑走。割とツブの揃った自然コブ。朝イチで行ったときは「こりゃ石か!?」と思うほどカチンコチンで辟易したが、昼過ぎには新雪が溝に詰まってかなり楽になった。コース終盤まで長ーいラインコブが一本続いていて、こちらは斜度もピッチも深さもちょうど良く、楽しめた。

THE 脇パウ天国!!

☆☆☆☆★ 4.5!! 大満足!再訪確定!

【総評】
'16年2月26日、約20年ぶり再訪。

星の数、付け間違いじゃないですよ。
岩手の、スキー場密集地帯から外れた、全国的には知名度ほぼゼロの、標高差360mほどでそんなに大きくもない、ゴンドラも高速リフトもないロコスキー場が…破格の☆4.5評価とは…!

ごちゃごちゃノーガキは垂れますまい。以下、ご覧あれ。

【ここが○】
・THE 脇パウ天国!
晴れ間ものぞくいい天気、なのに、フワフワフカフカパッフパフ~♪のパウダーラン三昧。
つばめ、しらかば、やまばと各コースの脇(疎林帯)は殆んど面ツルのヒザ上パウダー。木々の間は結構広く、ブッシュはなく、滑れるラインはいくらでもある。もちろん公式にはコース外滑走禁止だから、この辺の遊びはグレーゾーンなのだが、そこは田舎ののんびりスキー場。ロープやネットの仕切りも緩く、誰に文句を言われる訳でもなく、好き勝手に遊ばせてもらった。もちろん、何かあったら自己責任は承知の上で。
もともとコース自体非圧雪のつばめ、やまばとは、コース内にもかなり綺麗な新雪が残っていて、やっぱりパウダーラン三昧。丸一日、好天の日にこれほどパウダーと戯れたのは初めてかも知れない。

・いわて銀河鉄道(以下、IGR)の『温泉・スキーきっぷ』
至れり尽せり、まさに日帰りスキー企画の見本のような商品。地元だけでなく、僕のように遠方から新幹線+盛岡ステイで来る人間にも使い勝手満点。知らなきゃもったいない。
盛岡(他、IGR沿線各地から出発設定あり)⇔奥中山の往復電車賃、奥中山駅からスキー場までの路線バス、リフト1日券、温泉入浴券、激ウマジェラートの割引、レンタル割引…これだけ揃って、盛岡発着なら3,600円という激安価格。さらにこの切符で感服したのが、朝や夕方の路線バスがない時間に、スキー場が送迎バスを用意してくれること。これほどまでに利用者のニーズを汲み取り、実現させてくれた関係者の努力には最大級の感謝と賛辞を捧げます。地元密着を掲げる3セク鉄道だからこそ実現できた企画だろう。素晴らしいです。
僕は、夕方の送迎バスを頼んで帰って来たのだが、そのあと新幹線に乗り継いで、余裕で東京まで帰れるのだから便利なもんですよ、つくづく。
電車やバスの時刻や詳細はIGRのHPをチェックしてね。

【天候・気温】
晴れ、時々薄曇り。終日風花(かざはな・晴れていても雪がちらちら降ること)。昼過ぎ、ベースで-2℃くらい。

【雪質】
日当たりのいいごく一部の斜面のみ湿雪。他は乾雪。

【公表積雪深】
90cm。非圧雪部分でヒザ上パウ。

【リフト、コースオープン状況】
第1リフトのみ運休。全コースオープン。

【混雑状況】
平日。団体なし。ガラガラ。

ゆったり、まったり、とにかく快適

☆☆☆★3.5 上級者にはちょっと物足りないけど、こんなところがあってもいい。

【総評】
'16年2月25日(木)、初訪問。
岩手山の北斜面に造られたスキー場。ゲレンデは見事に真北を向いており、緯度が高い恩恵もあって、雪質は素晴らしい。
岩手高原スキー場のちょうど真裏にあり、標高も似たようなものなのに、斜面の向きでこれほど雪質に差が出るとは、ちょっとびっくりだった。
2kmのフードクワッドが真ん中をずどーんと貫き、このリフト一本でほぼ全てのコースをカバーし、どのコースへ行っても急斜面は一切ない。まさに初級者やファミリーには天国のようなスキー場だ。
中級以上の人は飽きちゃうかというとそうでもなく、コース端や休止リフト下にかなり広い非圧雪部分が残してあって、パウダー入門には絶好の場所だったりする。
それでも、こんなんじゃ物足りなーいという人は、リフト券共通、無料シャトルバスで10分の下倉へ行けば、イヤと言うほどカベを転げ回れるので、そちらへどうぞ。
という訳で、両方のスキー場を合わせれば☆4.5を進呈しちゃってもいいと思うのだ。
よほど視界が悪くない限り、何処にいても雄大な岩手山が望め、エリア全体に漂うゆったりとした雰囲気はまさに正統派リゾートそのもの。疲れず、急かされず、ガツガツせず…都会の喧騒を忘れて非日常を過ごすにはこの上ないスキー場ですね。

【天候・気温】
薄曇り時々雪。昼過ぎ、ベースで-3℃くらい。

【雪質】 乾雪

【公表積雪深】 95cm 非圧雪部分でスネパウ

【リフト、コースオープン状況】
第1ペア運休。全コースオープン。

【混雑状況】
平日。目立つ団体なし。リフト待ちなし。コース混雑なし。

【コース状況】
基本的には全て整地。コニーデCのコース端やコニーデBのリフト下などに非圧雪部分。意外にもフワフワしたパウダーランを長く続けられて気持ち良かった。

(ほぼ)北緯40度の底力!フッカフカのヒザパウ当たり~♪

☆☆☆☆4 良かった!また来る!

【総評】
'16年2月24日(水)~25日(木) 約20年ぶり再訪。
全国的には殆んど無名だが、地元ではパウダージャンキーにはわりと知られたスキー場。リフトは少ないが、500mを優に超える滑走標高差を持ち、滑り応えは充分だ。また、風に強いスキー場でもあり、安比が猛吹雪でリフト全滅している時などは駆け込み寺として重宝されているらしい。
目玉は何と言ってもMAX37度の下倉の壁だが、カービングでぶっ飛ばすのにちょうどいい整地中斜面もあり、この地域特有のドライパウダーと相まって、北東北の実力を充分に堪能できるスキー場だろう。
緩、中斜面でゆったり滑りたい派の人には、リフト券共通、無料シャトルバスで10分のパノラマスキー場があり、両スキー場を合わせれば☆4.5を進呈しちゃってもいい(僕として唯一の減点はコブ斜面がないこと。ただし、下倉の壁は春にはコブができることもあるようだ)。
両スキー場のちょうど真ん中にありシャトルバスも停まる八幡平ロイヤルホテルでは、お手頃価格のリフト券付プランを出しているのでかなりお勧め。また、岩手県北バスでは、盛岡発着の日帰りバスパックを発売しているので、盛岡ステイのプランでも非常に行きやすい。
岩手のスキー場は安比と、せいぜい雫石くらいしか知らないよ~という人にもぜひ足を運んでもらって、北緯40度の実力を実感してほしいスキー場だ。

【ここが○】
・場内放送の選曲が素晴らしい!!!!
全て洋楽。コレ、まず高ポイント。午前中はわりと爽やか目なポップソング。昼ごろ、元気な時間帯はレゲエやヒップホップありのダンスミュージック。とにかく気分がいいんです。のれるんです。まぁ、時間帯による選曲の違いはたまたまそう聞こえただけかも知れないが、センスの良さは素晴らしいと思った。
バカの一つ覚えみたいに邦楽の有線を延々と繰り返してるだけのスキー場は見習いなさい!

【天候・気温】
両日とも、薄曇り時々雪。昼過ぎ、ベースで-3℃くらい。夜間は-10℃近くまで下がってたらしい。

【雪質】 乾雪

【公表積雪深】 110cm 非圧雪部分でヒザパウ。

【リフト、コースオープン状況】
全リフト運行、全コースオープン。

【混雑状況】
平日。地元小学生らしき20人くらいのグループと自衛隊が少々。リフト待ちなし、コース混雑なし。下倉の壁にエントリーしてるのはほんの数人。

【上級コース状況】
◇◇ダイヤモンドコース(下倉の壁)◇◇
不整地。ほぼ喰い尽くされたヒザパウ。翌朝は、夜間の降雪でまあまあ回復、ただし面ツルにはならず。
とにかくフッカフカのドライパウダー。クラストなし。一部、削られた部分以外は底付きなし。よって、喰い尽くされていようが、他人のトラックと重なろうが関係なし。オーバーヘッドスプレーのパウダーラン。ただし、かなりの急斜面なので難易度は高い。転んでも全然痛くないから、雪まみれになって楽しもう。

◇◇ホワイトコース◇◇
整地。エッジが噛みまくる最高の雪質。とにかく気持ち良く飛ばせる。

◇◇シルキーパウダーコース(中級)◇◇
不整地。かなり綺麗に残ったヒザパウ。斜度はそれ程きつくないので、フワフワ浮遊感では下倉の壁より上。この快感は癖になるぞ。

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