雷電風雪さんの口コミ一覧

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  • 雷電風雪
  • 雷電風雪
  • 僕なりの目線でしっかり評価します
  • Type:スキー・スノーボード派
  • Riding Ability:上級者
  • Riding Style:フリースタイル
  • 性別:男性
  • 誕生日:秘密
  • 年齢:秘密
  • 住所:秘密

雷電風雪さんの口コミ一覧(52件)

バリエーションは少ないが意外と遊べる

☆☆☆★ 3.5 普通。条件が合えば楽しめる。

【総評】
1月4日、5年ぶり再訪。甥っ子がスキーデビューするというので、混雑覚悟で付き合うことになった。
首都圏からアクセスが良く、チビッ子や初級者に最適な優しいスキー場というイメージだが、雪は豊富で雪質も良く、1本だけだがパウダーやコブを喰えるコースもあり、日帰りでちょっと遊んでくる分には意外なほど使えるスキー場だ。
スキー場全体の標高差は320mほどだが、中腹のレストハウス前はまっ平らなので、連続滑走はほぼ不可、中級以上の人にとっては第2クワッド沿い260mの標高差が全てと言っていい。これだけコンパクトながら結構人気があるのは、センターハウスなどの設備がしっかりしていること、最下部のほぼ独立した初心者コース、名物の長~~いウェーブにコブやパウダーまで中上級者もそれなりに楽しめること、晴れた日は関東平野から富士山まで望める景色の良さと明るい雰囲気が評価されているからだろう。
首都圏からのアクセスの良さも人気ポイントだろうが、沼田インターからの山道はガリガリツルツルの雪の山道、クルマで行く人は足回りは万全に。

【天候・気温】
晴。日中のトップ、体感で1℃くらい。

【公表積雪深・雪質】
180㎝。やや重めの乾雪。

【リフト、コースオープン状況】
第5ペアのみ運休。全コースオープン。

【混雑状況】
正月休み期間。朝のチケット売り場10分待ち。朝の第1リフト3分待ち。第2クワッドは終日5分くらいの待ち。第4ペアは待ちなし。第3は使ってないから不明。ファミリーコースは、初心者やチビッ子でやや混雑。それ以外のコースは、滑走に支障が出るほどの混雑はなし。中腹の小さい方のレストラン、14時過ぎで席待ちなし。正月休みの割には、予想していたほどの混みようではなかった。

【上級コース状況】
◆◆トライアル◆◆
不整地。コース両端はほぼ喰い尽くされた膝パウ。リフト寄りはなかなか美味しいパウダーバーンなのだが、片斜面なのでちょっと滑り辛い。前半の急斜面部分、コース中央にラインコブ。ふり幅やや大きめのバンクコブ。柔らかい雪質なので、昼頃にはかなり掘られて深くなった。

ナニ!?ミネロ上部は平日運休だと!!!!?

☆☆☆☆★ 4.5 満足は満足なんだけどさ…

【総評】
1月13日、10年ぶり再訪。
猪苗代湖側から磐梯山を見上げるとイヤでも目に飛び込んでくる、不動のエリア盟主的スキー場。まぁ、規模的にはアルツの方がデカいんだけど…
初級から上級まで、各レベルのコースが見事にバランスよく配置され、天気さえ良ければ真っ正面に猪苗代湖の絶景を望み、クルマでも列車でもアクセスが良く(但し、今シーズンからびゅうの日帰りツアーはなくなってしまった…残念)、今までは文句なしの☆5評価のスキー場だった…のだが…

【ここが×】
▼今シーズンからミネロ第3と第4リフトは平日運休(-"-)!!!!
おかげで赤埴大回転コースとゆう上級者垂涎の、固定ファンも多い筈の名コースが土日祝日しか滑れないという非常事態に!!
おい、マックアース!ふざけんじゃねえよ!
あまりにびっくりしたんで電話で訊いてみたら、去年、一昨年の暖冬でかなり収益が減ってしまって、節約経営のために止む無くこういう事になったんだとか。今シーズンの実績次第では見直しもあり得るとのことなので、これは何としても復活を期待したいところだ。
俺は、基本、平日休みなのでこういうマネをされると本当にアタマにくる。本来なら☆3つくらい減点してやりたいところだが、今回はたまたま土曜休みが取れて、パウダーもコブも堪能できたから☆-0.5で許してやろう。
マジで。マックアースさん。来シーズンはお願いしますよ。

▼思いっきり日当たりの良い南斜面なので、雪質は良くない
この日は新潟に大雪被害をもたらした強力寒波の日。朝の猪苗代市街地は何と-12℃。それでも、晴れて日が射してくると、スキー場トップでも表面の雪は握ると固まる湿雪になっちゃうんだよね… もちろんこれはスキー場の責任ではないから減点対象にはしてないけど。

【天候・気温】
晴。朝、猪苗代市街で-12℃、夕方、スキー場ベースで-5℃。

【公表積雪深・雪質】
100cm。日向は湿雪、日陰は乾雪。

【リフト、コースオープン状況】
全リフト、全コースオープン。

【混雑状況】
土曜。ミネロ第1Pは9時前に満車。リフト待ちははやま第3で1分、それ以外はナシ。コースは、滑ってて邪魔にならないくらいの適度な賑わい。

【上級コース状況】
◇◇赤埴大回転◇◇
前述の通り、今シーズンは土日祝のみオープン。なので、朝イチは一週間分の恵みの新雪が積もりに積もった面ツルパウダー、だったハズ…。俺は…僅かに…15分くらい出遅れてしまった…。あっという間に喰い尽くされてゆくヒザ上パウダー。浮遊感満点のパウダーランを楽しめたのは最初の2本くらいだった。そして、日が高くなるとすぐに重くなり、ボッコボコの試練の不整地と化すのだ。昼前にはリフト寄りに長いラインコブが一本出現。湿雪が固く踏み固められたコブだったので、シーズン一発目のコブ滑りには過酷だった…。

◇◇大沢回転バーン◇◇
不整地。かなり綺麗に残ったヒザ上パウダー。回転効率が悪く、目立たないコースなので、コース端はかなり面ツルに近い状態だった。日当たりも悪いので、雪質は赤埴大回転よりずっと良い。ご馳走さまでした(^◇^)

キレイ、快適、雪質良し!

☆☆☆☆ 4 満足

【総評】
1月12日、9年ぶり再訪。
裏磐梯の最も奥まった位置にあり、アクセスは不利だが、それを補って余りある魅力を持つスキー場。コースはほぼ真南を向いているのに、エリア最高の標高が奏功して安定したロングシーズンと雪質を誇る。リフトはゴンドラとフード・フットバー付きのクワッド、センターハウスはピカピカ、もちろんトイレもキレイ、自然環境も素晴らしい…ホント、良いスキー場ですよ、ココ。この日はコブが全くなかったので☆-1としたが、それでも充分に満足だった。
前述の通り、マイカーでのアクセスはやや厳しいが、従来の郡山駅からの有料バスに加え(たぶん)今シーズンから、猪苗代駅発着の無料シャトルバスを用意し、公共の足はかなり充実している。びゅうの日帰りパックも使えるので、首都圏から新幹線でひと滑りっていう選択肢ができたのも高評価だ。

【天候】
曇時々雪。気温は正確には分からないが低めに推移。氷点下だったことは間違いない。

【公表積雪深・雪質】
290cm、乾雪。

【リフト、コースオープン状況】
全リフト、全コースオープン。

【混雑状況】
平日。寂しくない程度の人出。団体なし。リフト待ちなし。

【上級コース状況】
◇◇メリッサ・ミントB◇◇
整地。そんなに急じゃないので中級者でも全然OK。

◇◇ラベンダーA◇◇
不整地の中央に圧雪車2台分くらいの整地ルートがある感じ。不整地部分はヒザ上パウダー。午前中はウハウハのパウダーバーン。午後は、トラックだらけになった上、南向きのコースなので、薄日が当たってやや重くなった。

◇◇ラベンダー28◇◇
不整地。ヒザ上パウダー。午前中はウハウハのパウダーバーン。午後はもちろんトラックだらけ。自然コブのできるコースらしいが、この日は大量の新雪に完全に埋没していた。

◇◇センター33◇◇
不整地。ヒザパウ。朝イチであっという間に食い尽くされる。自然コブのできるコースらしいが、この日は大量の新雪に完全に埋没していた。

シーズン初めの足馴らしに…

☆☆☆★ 3.5 普通。条件が合えば楽しめる。

【総評】
1月10日、6年ぶり再訪。
磐梯、猪苗代エリアでは穴場のスキー場。今シーズン、温泉街に繋がる最下部のコースが休止されてほんの少しスケールダウンしたが、それでも330mほどの滑走標高差があり、中の小くらいの規模はある。ブツ切れのリフトや中間部のタラタラ斜面がネックになって、標高差をダイレクトに感じるようなダウンヒルは望むべくもないが、それぞれのレベルの来場者がそこそこの満足度を期待する…くらいなら、ちょうどいいスキー場なのかも知れない。空いてるしね。あ、でもコブは無かったので、モグラさんは消化不良になっちゃうかな。

【ここが○】
・リフト券が安い。特に月水金の温泉デーは格安だ。
・スタッフの接客態度がいい。

【天候】
雪。気温は正確には覚えていないが低めに推移。氷点下だったのは間違いない。

【公表積雪深・雪質】
80cm・乾雪。

【リフト、コースオープン状況】
全リフト、全コースオープン。

【混雑状況】
平日。高校のスキー実習有り。リフト待ちなし。上級コースはほぼ独占。

【上級コース状況】
◇◇カモシカ◇◇
整地。斜度のある部分は意外と短い。雪質が良く、エッジがしっかり噛むので、シーズン初めの足馴らしには好適だった。

◇◇白糸◇◇
暫く閉鎖されていたがマックアース傘下になって(?)近年復活した非圧雪コース。この日は11時過ぎの参戦にもかかわらず、かなり綺麗に残ったヒザパウ。斜度のある部分は意外と短いが、フワフワパウダーランは充分に堪能できた。

こんな良いスキー場がこんなに空いてていいの!!?

☆☆☆☆☆ 5 大満足 もちろん、また来るよ

【総評…というか訪問記】
3月9日、6年ぶり再訪。
「こんな良いスキー場がこんなに空いてていいの!!?」
たぶん、20年以上前からそう言われ続けているスキー場(笑)。だって、俺の持ってる古いスキー場ガイド誌にもそう書いてあるからね。
でも、考えてみれば理由は明確だ。公共の足が貧弱。近隣に宿泊施設が無い。札幌から遠い。これに尽きるだろう。要するに、海外や道外からの客が来づらい、大手ツアーが入らない、マイカーで来る周辺人口が少ない、ということだ。
あまりの閑古鳥に、真偽は分からんが、以前は廃業の噂すら聞いた覚えがあるのだが、最近はゴンドラのリニューアルなんかしちゃってるから、まぁ、潰れることはないのだろう。だったら、それでいいのさ。存続さえしてくれれば、こっちにしてみれば空いているに越したことはないのだから。
3月9日朝、2日間お世話になった旭川駅前のホテルをチェックアウトし、目の前のバス乗り場で“カムイ1号”を待つ。荷物は、滑り終わった後で着替えるジーパンや靴下とゴーグルなどの小物を入れたデイパックひとつの軽装だ。今回の遠征には自分のスキー一式を持ってきたが、今日はボードをレンタルして滑るのだ。このスキー場には、ゴールドコースという国内屈指の超快適カービングバーンがある。前回来た時はスキーでしか滑らなかったので、今回は思うさま、ボードでキレッキレのターンを味わってみたくなったのだ。…ま、結論から言うと、この日はゴールドのカービングよりツリーランエリアやコース脇のパウダーランの方がはるかに楽しかったので、ゴールドをまともに滑ったのは1本だけだったが…。
カムイ号は、先に“貧弱”と書いたこのスキー場に行く唯一の公共交通機関、予約制の送迎バスである。スキー場への専用バスだから多少割高なのは仕方ないが、それでも20㎞あるかないかの距離で片道1,000円はちょっと高い。一昨日行ったぴっぷスキー場も旭川から同じくらいの距離だが、JRと無料送迎バスを使えば片道たったの360円で済むのにさ。これで、ちんけなマイクロバスなんかが来やがったらケチョンケチョンにこき下してやろうと思っていたが、やってきたのはピカピカの大型観光バスだったので、まあ許してやろう。駅前からこのバスに乗り込んだのは俺一人、その後市内のホテルをこまめに回って少しずつ客を拾っていく。この日、カムイ1号に乗ったのは合計でたったの6人。大型観光バスは、その巨体を持て余しながら、一路R12を西に向かった。
このカムイスキーリンクス、ゴンドラもあり、標高差600m近い大型スキー場なのに、リフト券はべら棒に安い。ただ、俺が使う『1日券付スノーボードセット(スキーセットも同額)』は7,000円と、リフト券ほどの割安感はない。まぁ、それでも安い方だと思うけど(…というか、そう思ったからレンタルする気になったワケで…安くなけりゃ自分のスキーで滑ってたさ)。レンタル板は、自分の板と較べるとかなり薄くて柔らかいもので最初は違和感があったが、数本滑っているうちにすぐに慣れた。
前夜は、割としっかり降雪があったようだ。午前中は薄日が差したり雪が降ったりで、強い寒気は抜けつつあったが、雪質はまだまだ乾雪をキープしている。新雪狙いの競争相手も、昨日の富良野とは比べ物にならないほど少ないし、今日もまたパウダー三昧かな?期待を膨らませてリフトに飛び乗ったのだった。

【天候・気温】
薄曇り時々雪のち晴
日中、ゴンドラ山頂駅の温度計(日陰)は-6℃、ベースは体感で2℃くらいか

【公表積雪深・雪質】
120cm
上部は乾雪、ただし日中はやや重くなる
下部は、日中は湿雪
典型的な『パウダー喰うなら午前中勝負!』な日であった

【リフト、コースオープン状況】
全リフト運行、“ディープパウダー(公認ツリーランエリア)”クローズ、それ以外のツリーランエリアは下記参照、ツリーラン以外のコースは全てオープン

【混雑状況】
平日。スキー実習の高校生の団体あり。朝のセンターハウスは“それなりに人がいる”感じだったが、広大なコースにばらけてしまうので、滑走中は寂しいくらいにガラガラ。リフト待ちなし。

【上級コース状況】
◇◇ダイナミック◇◇
半面整地、半面不整地。整地にはポールセットあり、地元のレーサーが練習してた。不整地部分はかなり綺麗なスネパウ。レーシングスーツを着た正統派(?)スキーヤーの周りを、数人のパウダージャンキーが、美味しい斜面を探してウロウロしてるというヘンな図。

◇◇フレッシュパウダー◇◇
面ツルのヒザパウ。北斜面ということもあり午前中は歓喜の絶叫フワフワパウダーラン。午後はトラックだらけになった上(ま、殆んど俺が付けたトラックだけど…)、雪が重くなってきたので他に移動した。“トド松”“バンプス”“ツリーラン”の3コースは、雪が良い時間帯にはエントリーするヒマがなかったので、行かなかった。前日に公式HPでチェックした時はバツ印が付いてたから、たぶんクローズしてたと思われる。

◇◇ロイヤル上級◇◇
不整地。エントリーしたのが午後だったのでコース中央のパウダーは喰い尽くされていたが、コース端は意外と綺麗だった。

◇◇シルキー◇◇
不整地。コース中央はほぼ全面コブ。綺麗なラインコブが3本くらいあった。俺はボードだったので滑らなかったが、滑ってるスキーヤーの動きを見てると、かなり深く掘れているようだ。コース端はかなり綺麗に残ったヒザパウ。ここも、午前中は笑いが止まらんくらい美味しかった。

文句なし!

☆☆☆☆☆ 5 これでも足りないくらい(^◇^)

【総評…というか訪問記】
3月8日、6年ぶり再訪。
旭川遠征、二日目は富良野だ!
…といっても、このスキー場は決して“旭川エリア”といえるほど近くはない。JR富良野線と路線バスを乗り継いで一時間半ちょっとかかる。旭川から空港経由でスキー場直行のバスもあるが、JRより更に時間がかかる上、第一便でも到着が遅すぎて、とてものこと日帰りでは使えない。たまたまゴンドラで一緒になった“籠り”の女の子に「何処から来たんですか~?」と聞かれて「東京でーす」「じゃあ、この辺に泊まってるんだ?」「いや、旭川だよ」と答えたらエエ~~!!とびっくりされちゃったから、まあ、そんな感じの距離感なんだろう。本来ならその子の言う通り、現地に滞在して何日かかけて滑り倒したい規模のスキー場だが、色んなスキー場を巡るのが俺のスタイルだから、こればっかしはどうしようもない。今回だって2泊3日の日程で、3日とも全部違うスキー場だしね。
6年前も旭川に滞在して、同じルートで滑りに来た。当時は、JR北海道が『スキップ』という日帰りスキー・ボード用の超お得なきっぷを発売していて、随分とお世話になったものだ。富良野の場合、旭川⇔スキー場の往復交通費とリフト一日券、おまけにスキーかボードのレンタルセットまで付いて¥5,150‐という破格値だった。その後『スキップ』はあっけなく販売終了となり、ニセコやトマムなど一部のコースはJRの“日帰り旅行商品”として残ったが、富良野は残らなかった。現状、旭川からJRで富良野へ滑りに行くとなると、きっぷ、路線バス代、リフト代を別々に払うしかなく、往復で¥7,500‐くらいかかる。6年前からはリフト代がかなり値上がりしてる筈なので単純に比較はできないが、『スキップ』が激安だったことだけは間違いない。あーあ、また復活してくれないかな…。
そう、リフト代は高い。タイトルで“文句なし”とか言いながら、イチャモンつけるようで申し訳ないが、かなり高い。本州の大規模スキー場と同じくらいの価格で、北海道の相場と較べればとんでもなく高いだろう。クーポンや SEIBU PRINCE CLUB の割引はあるが、割引率はたかが知れている。ただ、それに見合うだけの費用対効果、サービスを享受できていると俺は思ったから、高いことに関して文句はないのだ。後ほど詳述するが、例えば、プレミアムゾーンの時間限定解放など、来場者に対して出来る限り楽しんでもらおうという姿勢がそこここに感じられたので、あーこれならリフト券高くてもまぁいいか、と思うのである。
…先に書いたように、旭川から公共のアシで、日帰りで滑りに行こうとすると必然的にJR利用になる。ところが、富良野線は割と頻繁に列車が走ってるのだが、富良野駅からスキー場に行く路線バスが極端に少なくて、朝のバスに乗ろうとすると、旭川6:40発の列車に乗らなければならない。眠い目を擦りながら、それでもこのスジで頑張って行くと、ほぼゴンドラの運行開始と同時に滑り出せる。早起きは三文の得とはよく言ったもので、今回は強い寒気という天からのご褒美も加わって、殆んどノートラックの、それもトップシーズン並みのパウダーを喰いまくり、しっかりとコブも喰い、もはや、非の打ち所のない一日となったのだった。

【天候・気温】
薄曇り時々雪のち晴
朝、トップで-8℃ 日中のベースは0℃くらいか

【公表積雪深・雪質】
255cm
上部は終日乾雪 下部は日中やや重め

【リフト、コースオープン状況】
全リフト運行、全コースオープン。

【混雑状況】
平日。適度な賑わい。団体は自衛隊が少々。来場者の半数以上が白人の外人さん。パウダー食いに狂奔してるのは殆んど彼ら。プレミアムゾーンやサイドカントリーの中では日本人の俺が完全アウェーな状態だった(笑)。朝イチのゴンドラで3分並んだ以外、リフト待ちはなし。ロープウェーは10分間隔運行。ストレスを感じるようなコース混雑はなし。昼どきのレストハウスはやや混雑。

【上級コース状況】
◇◇北の峰プレミアムゾーン◇◇
10:00~11:30のみ限定解放。ゲート前でのオープン待ちは一番ゲット。後ろに並んでたのは5人くらいで全員外人さんだった。おい、日本の同胞たちよ、もっと頑張れよ!当然、そのまま1st.トラックいっただきま~す。斜面はもちろん面ツルパウダー。寒気のおかげで、全く底付きしないフッカフカのヒザパウ。
…とまぁ、これだけ書けば、あーそーですか、良かったねーで終わりそうだが、実は、このコースをこの時期に開放するだけでも素晴らしいサービスだと思うのだ。時間限定なのは、この時期は日中になると気温が上がって雪崩の危険があるから。実際、コースに隣接するツリーランエリアの下部にかなり大きな亀裂が入ってたし。だから、普通のスキー場の管理感覚で言えば、まず開放しないのが当然だろう。スキー場としては、面倒なリスクは極力回避したい筈だからね。でも!このスキー場は違う!わざわざパトロールによるチェックを行って、ちゃんと“亀裂に近付くな!”って標識まで用意して、滑らせてくれるのだ。このオペレーションを、偉い!素晴らしい!って感じるこの感覚、なかなか解ってもらえないだろうな…。前述の通り、俺はかなりの数のスキー場をめぐり巡って、行ったスキー場の上級コースは全部滑るってノルマをシビアに実践してるから、その過程で、スキー場サイドの悪い面、イヤな面も少なからず見てきた。どー見ても滑れるコースが、どー考えても理不尽な理由で閉鎖されていて、煮え湯を飲まされた経験が少なからずあるからだ。「てめぇ、このコース開けないのは、チェックするのが面倒くさいだけだろ!?滑る客も少ないから、開けても開けなくても収益には関係ねえと高を括ってるだけだろ!!」みたいな、ね。それだけに、この富良野スキー場の姿勢は“その日その時の来場者に、できる限り楽しんでもらうために臨機応変の対応をしよう!”という思いが伝わってきて、素晴らしいと思うのだ。高いリフト料金も、こういう点に還元されているのだと思えば納得できるし。全国のスキー場で、こういうオペレーションが当然のように行われる日が来ることを、俺は切に願っている。

◇◇大壁◇◇
不整地。朝イチは殆んど底付きしないヒザパウ。午後は自然コブが発生。

◇◇フリコ沢◇◇
不整地。朝イチはかなり綺麗なヒザパウ。ただし、下地のコブがかなり大きく、底付きした。午後は自然コブ。

◇◇裏小壁◇◇
不整地。朝イチはかなり綺麗なヒザパウ。コース端で1st.トラック。コース中央は新雪に埋まった自然コブ。午後は来なかったので状況は不明。

◇◇チャレンジ◇◇
不整地。コース端はまあまあ綺麗に残ったスネパウ。コース中央は荒れてややバンピーだが、コブにはなっていない。昼近くになってからエントリーしたので、さすがにちょっと重めの雪質になっていた。やはりこの時期は午前中勝負だ。

◇◇くまげら◇◇
チャレンジコースと同じような状況。ただ、下地はこっちの方がフラットな感じ。ひょっとすると、何回かは圧雪をかけて下地を均しているのかも知れない。

◇◇パノラマ◇◇
半面整地、半面不整地。不整地部分には深く掘れたラインコブが一本。上部緩斜面部分から始まり急斜面の終わりまで続く。結構長い。サラッとした雪でめちゃめちゃ板が走る上、ピッチがバラバラ、終盤で急激にピッチ変化する箇所があって遂に完走はできなかった…クソッ。

◇◇テクニカル横のサイドカントリー◇◇
リフトを下りて、テクニカルコースの左側にあるゲートからエントリーする疎林帯。木の間隔は広く、殆んどオープンバーンと言っていい箇所もあり、歩きや登りは一切せずにコースに戻れる絶好のツリーランエリア。朝イチは北の峰側で遊んでいたので、こっちに入ったのは11時過ぎだったが、まだまだ面ツルのヒザパウが残っていた。
このスキー場、公式マップには記載されていないが、こういうサイドカントリーのゲートがあちこちにある。今回はここ以外入らなかったが、次回は、地形図でしっかり予習した上で完全制覇といきたいものだ。もちろん、ゲート外は自己責任エリア。装備とスキルのない人は入ってはいけない。

小ぶりだけどめっちゃ楽しいぞ!

☆☆☆☆ 4 良い!!機会があればまた来る!

【総評…というか訪問記】
3月7日、初訪問。
相変わらず、雪山通いにクルマが使えないので、先週の安比に続いて今度は旭川遠征だ。というと、もはやヤケクソに聞こえるかも知れないが、この遠征は以前から計画していたものだ。僕の北海道遠征は、札幌や旭川といった拠点になる都市に滞在して、そこから複数のスキー場をハシゴするパターンが多く、エアとホテルだけがセットになったフリープランを利用する。利点はもちろん、格安だからだ。ただ、こういうツアーは1週間から10日くらい前に申し込み締め切りになってしまうので、天候ばかりは神頼みになってしまうのが難点だ。去年の札幌遠征では、日程とバクダン低気圧がもろにカブってしまって、予定してたスキー場に行けなかったり、フライトが変更になったりした。今回はどうか?出発の数日前からヤキモキしながら予想天気図や寒気予報をチェックしていたが、おお、素晴らしいではないか。北海道には、この時期にしては強い寒気が入りそうだ。こりゃ、3月のご褒美パウダーいただきかな?
3月7日、朝のJALで旭川空港まで飛び、路線バスで10:20過ぎには旭川駅に着いた。
事前の予定では、そのまま10:31発の比布行き列車に飛び乗って、比布駅から無料送迎バスでスキー場まで行くつもりだった。ところが、前日に改めて確認すると、3日にJR北海道のダイヤ改正があり、何とこの列車が無くなっていたのだ。事前に列車やバスの時刻をしつこいくらいに調べ上げるのは僕の性分であり、時には人に笑われたりもするのだが、今回はこの性格が吉と出たようだ。ダイヤ改正を知らずに行っていたら、駅で途方に暮れていたかも知れないからね。ともかく、次のJR+送迎バスのルートだと時間が遅すぎて使えない。急遽、計画の練り直しだ。
このスキー場は、ローカルスキー場ながら公共の足が充実しているのが素晴らしい。比布駅からの送迎バスの他に旭川駅からスキー場直通の路線バスも出ているのだ(JRよりかなり高いけど…)。こいつを使うとなると旭川駅で一時間くらい待ち時間ができるので、予約してあるホテルに行って着替えを済ませ、要らない荷物はフロントに預け、ついでにバス停前のコンビニで昼飯を買って、バスの中で食っていくことにした。
スキー場に到着すると、今シーズン建替えたばかりという真新しいセンターハウスが待っていた。何もかもピカピカでそれだけでも気分がいいのだが、何より感心した点がある。テーブルや椅子と一緒に、大量の荷物棚が設けてあるのだ。テーブル、椅子、荷物棚がワンセットになっていると言っていい。約130箇所のスキー場を巡ってきたが、こんな気の利いたレストハウスを見るのは初めてだ。
北海道に限らず、ローカルスキー場に集う地元の人たちってのは、まずコインロッカーなんか使わない。酷いところは、レストランのテーブルや椅子が地元客の荷物で埋め尽くされていて、一般客が食事する場所がまるで足りなくなっていたりする。で、スキー場だってあくまで商業施設である以上、こういう荷物はできるだけコインロッカーに誘導して、少しでも収益を上げようと、あの手この手で注意喚起するものだ、普通はね。ところが、このスキー場はそういうセコセコした感じが全くしない。『みなさん、どーせコインロッカーなんて使わないんでしょ?だったら、ハイ、荷物棚いっぱい作っといたからそこに入れてねー。テーブルや椅子の上に放置は止めてねー』みたいな感じだろうか。とにかく、センターハウスを新設するにあたって、コストばっか掛かって一文の儲けにもならない荷物棚をこんなに沢山作っちゃう大らかさには敬意すら感じるのであった。
ま、そんなことで、綺麗なセンターハウスでブーツを履き替え、その荷物棚もありがたく使わせてもらって、準備万端、リフト乗り場に立ったのは13時直前だった。帰りのバスの時間を考えると、滑れるのは2時間半ちょっとだ。リフト券は3時間券を買った。もちろん、リフト代だって安い。
まずまずの天気だ。時折薄日が差すので、予想より暖かいが、それでも日当たりの良い下部の一部を除いて乾雪をキープしている。トップの標高はたかだか570mしかないのに3月の昼過ぎでこの雪だ、やはり道北の内陸部というのはレベルが違う。
そして何よりコース構成が素晴らしい。標高差300mちょっとの小ぶりな体躯ながら、カービングでぶっ飛ばすのにちょうどいい中斜面あり、しっかりしたラインコブあり、パウダーラン有り…2時間半じゃとても足りない、一日滑り倒しても飽きないであろう充実ぶりだった。お勧めですよ、ココ。

【天候・気温】
薄曇り時々雪
日中、ベースで0℃くらいか

【公表積雪深・雪質】
80㎝、ちょい重めの乾雪

【リフト、コースオープン状況】
ロープトゥのみ運休、全コースオープン

【混雑状況】
平日。団体なし。ガラガラ。

【上級コース状況】
◇◇ゴールデンコース◇◇
リフト寄りは整地、外側は不整地。上部と下部にそれぞれラインコブ。連続はしていないが、両方滑るとそれなりに距離はある。サラッとしてめちゃめちゃ板が走る雪質なので、見た目より難易度は高い。特に、下部のラインは雪が緩んでかなり掘れたので、深い吸収動作が必要だった。

◇◇深雪ベテランコース◇◇
不整地。コース端はまあまあキレイに残ったスネパウ。それなりに浮遊感のあるパウダーランはできたが、斜度があって楽しい部分は片斜面で短い。…んで、パウダー滑れる場所がここだけだったらせいぜい☆3.5止まりだったのだが…

◇◇サイドカントリー◇◇
スキー場管理区域外なので、場所の説明は自粛する。たまたま、常連と思しきスキーヤーがエントリーするのを見かけて、後をついて行ったら見つけたエリア♥ 常連さんには広く知られているようで、エントリーと場内復帰のルートはしっかりトラックが付いていたから、よほど視界が悪くない限り迷うことはないだろう。木の間隔は割と広く、しかも途中には絶好のオープンバーンもある。ラインを選べば、毎回ノートラックのヒザパウを喰えた。しかも、登ったり歩いたりせずにそのまま滑って場内に戻れるし。こいつのおかげで☆4決定!この規模のローカルスキー場としては最高評価だ。

ながーーーい!!!!

☆☆☆☆☆ 5 そりゃそうさ

リフト、ながーーーい。
コース、ながーーーい。
ついでにコブも死ぬほどながーーーい!!!!

…つーことで

【総評】
3月1日~2日、12年ぶり再訪。
かつては毎年通っていた安比。その後、色んなスキー場をめぐり巡って流離い続けるようになって、すっかり足が遠のいていたのだが…
長期入院してしまったクルマが未だに帰ってこない。代車は手配してもらったが「スタッドレス履いたやつ寄越せ」という要求は満たされず、雪山に行くには公共の足を使わざるを得ない状況が続いている。ま、こんなシーズンもあるさと開き直ってびゅうのHPを眺めていたら、WEB限定でかなりお得な安比のツアーを見つけたので、久しぶりに行ってみることにした。
ま、今更スキー場のスペックだの、ここが○だの×だのなんてのは、ダラダラ書かなくても皆さん分かってる筈なので割愛して、当日の様子を報告するにとどめよう。
因みに、今回はかなり気温が上がってしまって、安比自慢のアスピリンスノーにはありつけなかった。前回の青森遠征のレビューでさんざん雪質への拘りをぶち上げておいてなんだが、さすがに3月に入ったら“乾雪じゃなきゃ☆ひとつ減点!”なんてワガママは申しません。逆に、安比で、春用の薄手のグローブとインナーで、ジャケットの前をガバッと開けて滑ったのは初めてだったので、それはそれでレアな体験だったワケだし。天気が良くて、八甲田や岩木山まで見えたのも初めてだったので、それはそれで嬉しかったしね。

【天候・気温】
3/1…晴時々薄曇り 日中、ベースで3℃くらい
3/2…晴時々薄曇り 日中、トップで4℃くらい

【公表積雪深・雪質】
3/1…195cm 下部、湿雪 上部、乾雪 新雪はややクラスト
3/2…195㎝ 全面湿雪

【リフト、コースオープン状況】
通常運行するリフトは全て運行、不定期運行のリフトは全て運休。
オオタカコース最上部、おそらく積雪不足という理由でクローズ。
ハヤブサコースのレッドハウスより上部、マスターズ大会のためクローズ。

…オオタカの最上部は、俺の知る限り、開いていたためしがない。雪は充分付いてるように見えたから、オープンしてもいいと思うのだが…実際、ロープを潜って滑った跡がいっぱいあったし。でもって、この日は大会のためにハヤブサ上部もクローズ。よって、山頂からメインコースに入ることが出来ず、かなり不便な思いをした。こういう時は“雪薄いから注意して!”というアナウンスを付けてオオタカ上部を開放する等、もうちょっと一般客に配慮した臨機応変な処置をしてほしかった。ま、他にも楽しいコースが幾らでもあったから、減点対象にはしなかったけど。

【混雑状況】
平日。団体客なし。リフト待ちなし。コース混雑なし。外人さんはアジア系ばっかし。
因みに、今回泊まったグランドヴィラ3も、7割以上の客がアジア系外国人な感じ。尤も、彼らのマナーも随分良くなって、不快な思いは全くしなかったが。彼らの落としていくおカネでスキー場が活性化するならむしろ喜ばしいことだ。

【上級コース&コブ状況】
◇◇イヌワシ◇◇
不整地~浅いコブ。新雪は喰い尽くされ。コース端を滑ればコブは避けられる。

◇◇ヤマガラ◇◇
不整地。リフトより外側のエリアには結構新雪が残ってた。それなりに浮遊感。距離は短い。

◇◇西森ツリーラン◇◇
不整地。新雪は喰い尽くされ。かなり斜度がキツい上、滑れるラインが限定的なので、ウハウハのパウダーラン遭遇率は低いと見た。

◇◇モーグル練習レーン◇◇
オオタカ中部、第3リフト区間にある。ラインは2本。斜度緩め、ピッチ長め、それほど深くは掘れてない。距離も短い。あくまで入門者の練習用。デキる人は一発完走。

◇◇ザイラーロング上部◇◇
整地。かなり固く締まった下地の上に、エッジングで削られた雪がサラッと載ってる感じ。相当強い荷重をかけないとすぐにズレてしまうほどのハードパック。本当にズレないカービングターンを決めていたのはスキーレーサーやアルペンボーダーだけだ。

◇◇第2ザイラーA◇◇
上部急斜面、ほぼ全面固い自然コブ。やや荒れ気味で、キレイなラインコブになっていたのは2本くらいか。おそらくコブの滑りは知らないであろうボーダーのグループが入りこんで、相当苦労している姿を何度か見かけた。中間部以下は上から見て左から、圧雪車一台分の整地⇒ラインコブ2本(途中で1本消える)⇒荒れた不整地、の順に並ぶ。でもって、このラインコブが途轍もなく長い。とんでもなく長い。死にそうなくらい長い(笑)。俺が今までに遭遇した最長完全連続コブは、2年前、やはり3月のきそふくしまスキー場で、シークレットAコースの端を延々と続くラインコブだったが、今回、遂にその記録を更新した。きそふくしまの時は、シャクシャクの柔らかい春コブで斜度も緩いから、ヘロヘロになりながらも、あまりの長さに思わず笑ってしまうくらいの余裕はあったが、ココはそんなもんじゃなかった。まず、固い。とにかく固い。そして深い。ある程度バンクも発生しているから、大回しであまり脚力を使わずに制動をかけることも出来なくはないが、溝が深いので、気が付くと、アリ地獄のように滑走ラインが中央にどんどん寄ってきて、競技モーグルのように深い吸収でコブを乗り越えながら縦に縦に高速で攻める滑りに、勝手になってしまう。ま、俺はどっちかというとそういう滑りの方が好き(…というか、バンク滑りは良く知らない)なので、それはいいのだが…こーゆー滑りで固ーいコブを攻めるとどんだけ消耗するか…分かる人には分かるだろう(笑)。しかも、ピッチがかなりバラバラなのだ。ちょっと間延びしてるなーと思ってたら急にピッチが短くなって一瞬切り替えが遅れてバランスを崩す。リカバリのために余計な力を使って更に消耗する。目線だ!もっと前を見ろ…ま、こんな感じで滑ってたのだが、あまりの長さに完走なんてもちろんムリ。二分割でもムリ。四回に分けて滑り切るのがやっとでした…ヘタレなワタシです。それも、最後の2区間は、止まる度に寝転がって息を整えないと次が滑れない、とゆう体たらくでした。最後、あと10ターンくらいでゴール、くらいの場所に来たときは、滑りながら本気で「もうヤだ~!!!!」と叫んでました…まぁ、周りに人がいなかったからだけど…ヘタレなワタシです。もちろんこの辺りはすぐ隣に整地のエスケープゾーンがあるから、そんなにヤなら整地を下りりゃいいだろ!と突っ込まれそうですが、コブに魅せられた人間というのは、コブが続く限り、そこを滑ってしまうのです。もはや、中毒です。ビョーキです。笑ってくれ(笑)。この日、俺と同じ時間帯にコブに入っていたのは、上級シニアが一人。さすがに、やや大回りでスピードを落としたバンク滑りだったが、俺と同じく四分割くらいのペースで滑ってたのだから大したものだ。後で聞いたら70過ぎてるって!凄まじい体力だ。安比、恐るべし。

◇◇セカンド第1上部◇◇
ビスタクワッドを潜った辺りから、左端の非圧雪部分にラインコブが一本。緩斜面から始まって、ちょっとした中斜面の落ち込みの先まで続く。前述の第2ザイラーAとは比べ物にならないが、こちらも意外と長い。スタート地点からは終点が全く見えないので余計にそう感じるのかも。このコースはもろに東向きで、午前中は日射を受けて雪が緩むので、地獄の2ザイAとは対照的に、楽しんで滑れるコブだった♥

◇◇セカンド第3◇◇
荒れた不整地。もちろん、新雪は喰い尽くされ。コブはなし。ま、新雪のない、暖かい日に滑っても面白くも何ともないのは知れたこと。降雪後の朝一は、斜度といい広さといい長さといい、安比随一のウハウハパウダーバーンになることだろう。

びちょ濡れ不快指数100%…(-"-)

☆★ 1.5 うーん…もう行かなくてもいいかな…

【総評…というか、訪問記】

青森県のスキー場新規開拓ツアー、最終日はココ、大鰐だ。
このスキー場は結構長い歴史があり、俺の持ってる古いスキー場ガイド誌なんかには『安比ができる前は北東北で唯一の本格派スキー場であった』などと書いてある。なるほど、かつてはゴンドラもデタッチャブルクワッドもあり、本格派の名に恥じない大規模スキー場だった。が、今は昔。スキー人口の激減と歩調を合わせるように規模縮小の嵐が吹き荒れ、今は固定式ペアリフト3基だけで細々と営業を続けている。尤も、一時期は完全廃業の危機さえあったらしいから、生き残っただけでも良かったと思うべきか。
それでも、現行のコースだけでも450m近い滑走標高差はなかなかのもの。豪快な非圧雪の急斜面コースが3本も待ち構えているので、それなりに期待はしていた。
俺のスキー場選びに於いて最重要事項となる雪質に関しても、それほど危惧はしていなかった。トップの標高550m弱というのは、普段なら絶対に寄り付かない低地スキー場だが、何といっても此処は青森である。本州では間違いなく最高の雪質を誇る安比や下倉を擁する岩手より更に北ではないか。海からも離れている。第一、まだ2月上旬だ、トップシーズンではないか。この日は、日本海側に発生した低気圧の影響で強い寒気は抜けつつあるが、ヘンな暖気が入っているわけでもない、まぁ平年並みの気温だろう。まさか、初日の釜臥山のように、湿った雪に幻滅することもなかろう…

…結論から言うと、この予想こそ最大の誤算であった…

2月10日、泊まっていた弘前のホテルを出て大鰐へ向かう。このアクセスに関しては、電車で行くかレンタカーで行くか、直前まで悩んだ。弘前から大鰐までは、JRならたった二駅だが、駅からはタクシー以外に足がないのだ。駅から5分くらいというから大した値段にならないとは思ったが、それでも走ってみないと幾らかかるか分からないタクシーっちゅう乗り物は、初めての場所では少々不安である。弘前には格安レンタカー屋さんがあるので(昨日、青森スプリングに行くのに使った)、タク代がちょいとハネたら、レンタカーの方が安くなるし。で、結局、電車とタクシーで行った。タクシーは片道700円ちょいで、帰りは1割引きのチケットをくれた。こういうサービスはもっと積極的にHPとかで告知するべきだろう。というか、本当は駅からのシャトルバスくらい出せ、と言いたいのだが…。

雨池スキーセンターは、スキー授業の地元小学生の団体と自衛隊の迷彩服でごった返していた。平日とは思えない盛況ぶりで、到底、潰れるかどうかの瀬戸際に立ったスキー場とは思えない。何だよ、こんなんならあじゃら高原側も復活させろよ、などと思いつつ、帰りの電車の時間に合わせて5時間券を買いリフトに乗った。

弘前ではチラチラ舞っていた程度の雪は、本降りになっていた。
新雪、深雪大好き人間の俺にとって、雪の中で滑るのは全く苦にならない、どころか、むしろ歓迎すべきことである…筈だった。そう、本来ならね。普段“雪質重視”で選んでいるスキー場で滑っている分にはね…。だって、俺の知っている“スキー場に降る雪”は、基本、吹けば飛んでいくような乾雪だもん。ウェアに付いても融けないから、バサバサ払っとけば大して濡れない雪だもん。

だが。

「青森まで来て、湿った雪に幻滅することもなかろう」という予想は、見事に誤算であった。何だコレは!?とんでもない濡れ雪だ。ジャケットに、パンツに、グローブに、ゴーグルに…触れるそばから水滴に変わり、容赦なく全身を濡らしていく。上に行けば少しはマシになる筈だ…淡い期待を抱いて、次のリフトに乗り継ぐ。おお、あれが大鰐自慢の急斜面か!正面に前平バーンがバーンと迫り、ちょこっとテンションが上がったのも束の間…やはりびちょ濡れ雪は相変わらずである。そして。ボツッ、ボツッ…聞き慣れない耳障りな音が絶えず肩の辺りから聞こえてくる。見ると、搬器のフレームから水滴がしたたり落ちてくるのだ。
他のスキー場でも、ちょっと日が出て気温が上がった時など、リフトの支柱に積もった雪が融けて水滴が落ちてくることはままある。だが、ここまで酷い水攻めはちょっと記憶にない。
「俺はコレが嫌だから湯沢・石打辺りの低地スキー場には行かないようにしてるのに…大枚払って青森まで来て…このザマかよ…」泣きたくなった。

それでも一時間半は滑った。3本の急斜面上級コースは、ビショ濡れになりながらも一時間半は粘れるだけの面白味があった。だが。一時間半が限界だった。

スキー場トップに洒落たホテルが建っていた。ランチ営業やってるらしい。スキーセンターのレストランはガキの団体に埋め尽くされるのが分かり切っているから、もはや駆け込み寺はここしかない。11時半、少し早目の昼メシを食うために板を脱いだ。本物の薪ストーブがある綺麗なレストランでゆっくりと食事を取る。この、青森ワイナリーホテルで過ごしたひと時だけは、掛け値なしで快適だった。

そして、予定よりずっと早い、次の電車で帰ることに決めた。
だが、帰るためにはもう一度濡れ雪の中を滑ってスキーセンターまで下りなければならない。
もはや、その一本ですら苦痛だった。

今回の青森遠征の教訓!
「低地スキー場でも文句なしの粉雪を求めるなら、やっぱ北海道まで行かなきゃダメ!」

もちろん、青森県のスキー場を全部否定してるわけじゃないですよ。
前日の青森スプリングは大満足だったし、大本命の八甲田がまだ未踏のまま残っているし。
ただ、初日の釜臥山とこの大鰐を滑った教訓として、ココまで緯度を稼いでも、やっぱし低地はダメだな、ということでした。

THE 脇パウ天国2!!

☆☆☆☆ 4 満足。機会があればまた来る!

【総評】
2月9日、初訪問。
クルマが長期入院してしまったので、新幹線で青森遠征に出ることにした。青森県のスキー場は一つも滑ったことがなかったからだ。
初日は一気に下北半島を北上、むつ市の釜臥山スキー場へ行ってみた。そこで、聞きしに勝る絶景に感動し、予想よりはるかに酷い湿った雪に涙した(笑)。翌日は、弘前への移動と市内観光に費やし、3日目にやってきたのがココ、青森スプリングだ。
岩木山の斜面に開かれたこのスキー場は、かつてはプリンス系列であり、その後経営が変わる度に名前がコロコロ変わっている。スキー場に限らず、レジャー施設ってのは“知名度”がある意味生命線であり、まるで語感の異なる名称に変えてしまうのはあまりよろしくないと思うのだが、そんなことは何処吹く風。今度はどんな名前になるのか気になるところだ(笑)。地元の人や、以前からスキーをやってる人には、プリンス時代の“鰺ヶ沢”が最も通りがいい。
トップの標高は920mと決して高くないが、ゲレンデは見事に北向きであり、緯度の高さも相まって素晴らしいパウダースノーが待っていた。釜臥山では“緯度の恩恵”に全く与れなかった分、感慨も一入だ。
全体的に緩斜面が多く、上級者には消化不良と思われがちだが、3本ある上級コースはまさに脇パウ天国。殆んど面ツルのヒザ上パウダーを一日中喰いまくり、釜臥山の鬱憤を全て晴らし、大満足のスキー場と相成った。以前、岩手の奥中山に“THE 脇パウ天国”の称号を贈らせてもらったが、期せずして第2号はコチラに進呈、青森のスキー場の面目躍如といったところか。

つーことで、マジで気に入ったスキー場であるが、敢えて難点を挙げると…

【ここが×】
▼公共の足がない。何通りかある送迎バスは全てホテル宿泊者専用。せめて鰺ヶ沢駅からのシャトルバスは日帰り客にも開放してほしい。しょうがないから、わたしゃ弘前からレンタカーで行ったけどさ。

【天候・気温】
薄曇り一時雪 日中、ベースで-1℃くらい。

【公表積雪深・雪質】
150cm 乾雪

【リフト、コースオープン状況】
アスペンペアのみ運休。全コースオープン。

【混雑状況】
平日。地元小学校のスキー授業2校。ゴンドラはタイミングによって数分の待ち。それ以外はリフト待ちなし。

【上級コース状況】
◇◇ツイスター◇◇
コース内は整地。リフト側の疎林帯は、木の間隔が広く、絶好のツリーランエリア。エントリーしやすい分トラックも多いが、それでも浮遊感満点のヒザ上パウダーランを満喫できる。

◇◇ダイアモンド◇◇
不整地。滑り出しがやや遅かったのでコース内は食い尽くされたパウダー。コース脇の疎林帯は、木の間隔が広く、絶好のツリーランエリア。ツイスター側よりエントリーする人は少ないので、ラインを選べば殆んど面ツルのヒザ上パウダーを喰える。

◇◇コルクスクリュー◇◇
不整地。昼過ぎになってから行ったので、コース内はかなりトラックが入っていたが、それでも脇パウは充分に残っていた。このコースは回転効率が極めて悪く、美味しい部分の上下を挟む緩斜面を延々滑って、3km15分もかかるゴンドラに乗らないとリピートできない。その分滑る人が少なく、新雪の残存率が高いのだ。コース脇は絶好のツリーランエリア。前述の通り、滑る人が少ないので終日、殆んど面ツルのヒザ上パウダー。

以上、コース外滑走は、公式にはもちろん禁止。ちゃんと技術のある人が自己責任で滑ること。

◇◇パラダイス(中級)◇◇
整地。コース上部に、半面不整地が残してあり、ラインコブが一本。前半は斜度が緩く、ピッチがやや間延びしていたのが玉にキズだが、それでもちゃんとしたコブを滑れたのは嬉しかった。

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