雷電風雪さんの口コミ一覧

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  • 雷電風雪
  • 雷電風雪
  • 僕なりの目線でしっかり評価します
  • Type:スキー・スノーボード派
  • Riding Ability:上級者
  • Riding Style:フリースタイル
  • 性別:男性
  • 誕生日:秘密
  • 年齢:秘密
  • 住所:秘密

雷電風雪さんの口コミ一覧(52件)

この日は可もなく、不可もなくってところかな

☆☆☆★3.5 普通。条件が合えば楽しめる。

【プロローグ】
僕のスキー場通いは、東京からクルマで行くことの方が圧倒的に多い。新幹線や飛行機を使った遠征はシーズンに1回あるかないかだ。今シーズンは既に1月に北海道遠征を果たし、2月には、これはクルマで行ったのだが、宮城山形遠征があり、これまでの傾向から言えば、もはや宮城以北に行くことなど考えられなかった。しかし。その宮城山形遠征の後、ちょっとした事情で、クルマは近距離、基本日帰りでしか使えなくなってしまった。それに加えて、暖冬少雪の影響は解消されず、群馬、長野、新潟、福島辺りではなかなか思うようなコンディションで滑れそうな日に当たらない。やはり、もう一発遠征に出るべきか。行くなら、今度は北東北だろう。北東北で効率よくスキー場のハシゴをするなら盛岡周辺以外にない。気が付くと、ネットや旅行代理店を回って新幹線+盛岡ステイのフリープランを調べ上げ、3泊4日滑り倒しの予定が出来上がっていた。

【総評】
'16年2月23日(火) 約20年ぶり再訪。
2㎞弱のゴンドラを中心に、気持ちのいい中斜面が割とストレートに走る、クルーズ志向のスキー場。滑走標高差は570mほどで、けっこう大きい。
'98年、岩手山の火山性地震で大損害を受け営業休止、ちょうどスキー人気低迷の時期とも重なり、誰もが廃業を覚悟した。7年ぶりに営業を再開したときは『奇跡の復活』とまで言われたらしい。
もろに南向きのため、どうしても暖冬の影響を受けやすく、この日も2月中旬の異常な暖気と降雨の影響からは回復しきれていないようだった。
非圧雪の上級コースは2本あるが、1本はクローズ、もう1本はボコボコの固い下地に底付きしまくりで、1回滑っただけで辟易するような残念な状況だった。
ベース前のメインゲレンデとなるシャモニー第2では、コース脇に長いラインコブが1本造ってあって、ちょうどいい遊び場になった。
2本の上級コースがフカフカパウダーの状態で滑れていたら、余裕で☆4以上の評価ができるポテンシャルを持ったスキー場だ。

【ここが○】
・盛岡からのアクセスが良い
クルマだとほんのひとっ走り、路線バスもちゃんと便利な時間帯に走っている。どうせなら盛岡からの日帰りバスパックも作ってくれたらいいのに。県北バスは安比と八幡平リゾートでバスパックやってるぞ。岩手県交通バスもここと網張でバスパック作りなさい!

・施設が綺麗

・コインロッカーが1日出し入れ自由
コレ、公共の足で行く時はホントに助かるんです。

・ゴンドラ乗降の際、係員が板を出し入れしてくれる
コレ、ホントに助かるんです。地味だけど素晴らしいサービスです。

【天候・気温】
薄曇り時々雪。日中、トップで-2℃くらい。

【雪質】
残念、湿雪。あの、ジャガイモみたいな雪玉も多かった。

【公表積雪深】 100cm

【リフト、コースオープン状況】
第3、第4ペア運休。グルノーブル第1、クラックのためクローズ。グルノーブル第2も第3ペアが動いてないから滑れない。

【混雑状況】
平日。団体は自衛隊が少々。リフト待ちなし。コース混雑なし。

日本一の体育会系スキー場!?

☆☆☆☆4 やっぱ面白い!何度でも行くぜ。

【総評】
'16年2月18日(木)8年ぶり再訪。

滑り応えのあるコースをズラリと揃え、上級者からの圧倒的な支持を誇る人気スキー場。
その体育会系度は日本一と言っていいのではないだろうか。
え、八方のほうがずっと上だって?
そりゃそうですよ。元々スキー場のある山がそんなにデカくないんだから、規模で較べれば、ニセコだの野沢だの八方だの…ここより大きな上級向けスキー場は幾つもある。でも、そういうビッグネームは…日本離れした雄大な景観やら、充実したアフタータウンやら、滑る以外のレジャー的な要素も多々あるでしょ?
対してこの岩鞍は、正直、景色は地味だし、アフターを楽しめるような場所は殆んどないし…仮に泊まりで行ったとしても、日中クタクタになるまで滑り倒して、夜はさっさと寝なさい、みたいな、要するに滑る事だけに特化したような雰囲気がプンプンして…それ以外の遊び要素が極力排除された感じを含めて“体育会系度日本一”な気がするわけですよ、僕には。
ま、多少のヒニクを込めてですが(笑)

この日は、エキスパートコースがクローズしていたこと、新雪が無かったこと、コブがガッチガチに固くて苦労したこと…で、☆をひとつ落としたが、それでも高評価であることは間違いない。これからも何度も足を運ぶであろう、鉄板のスキー場だ。

【ここが○】
・圧倒的な上級コース群
中の上、くらいの規模でこれだけ滑り応えのある斜面を揃えたスキー場は滅多にない。体力勝負のスキー場なので体調は万全で臨みたい。以前、寝不足を押して滑ってたら、リーゼンのコブの真っ只中で吐きそうになった(笑)

・レストラン“オクタ”の焼きカレー
超有名メニューなので今更…という気もするが。やはりこいつの美味さはゲレ食のレベルを遥かに超越している。ちょいとお高いが、食事付1日券なら追加料金なしで食べられる。

【ここが×】
・リフト券が高い
でもって、割チケ類は皆無。人気があるだけに強気の商売である。食事付1日券の食事券部分は良心的な設定だとは思うが、値段を考えれば当然かな。

【天候・気温】
晴れ。日中、ベースで3℃くらい。

【雪質】
上部、乾雪。下部、湿雪。

【公表積雪深】 160cm

【リフト、コースオープン状況】
第7ペア、運休。エキスパートコース、上部で雪崩発生のためクローズ。それ以外は全面オープン。

【混雑状況】
平日。寂しくない程度に適度な賑わい。リフト待ちなし。ストレスを感じるコース混雑なし。

【上級コース状況】
◇◇国体男子◇◇
不整地。特に気になるようなコブやギャップはないが、全体的に荒れている。新雪は皆無。固く締まった荒れた下地の上にジャガイモくらいの雪玉がゴロゴロ。正直、疲れるだけで楽しくない。

◇◇国体女子◇◇
整地。午前中はなかなか爽快なハイスピードカービングバーンだが、人気のコースだけに午後は荒れてくる。

◇◇リーゼン◇◇
ほぼ全面コブ。ピッチやや長めのバンクコブ。少雪の影響か、溝の部分はブッシュが出ている場所も多し。この日は、ガッチガチに締まった殺人コブで、終日緩むことはなかった。深い吸収動作と、板を“横に抜く”感覚でどうにか対応したが、腰に響く衝撃はハンパなく、翌日の筋肉痛は凄まじかった…(笑)

◇◇ぶなの木◇◇
コースの端に圧雪車一台分のエスケープゾーン(常連は“負け犬ゾーン”と呼ぶらしい)、それ以外は全面コブ。固定ファンも多い名物コース。リーゼンと較べると、ピッチは短め、ふり幅小さめ、バンク少なめの高速コブ。斜度は大したことないので難易度は低いのかと思いきや、こういうコースではそれなりの高速コブが待っているから侮れない。午前中はガチガチに締まっていたので、もはや暴走殺人コブと言ってよく、それなりの技術を持っていないと対応できない。午後はかなり緩んで楽しめるコブになってくれた♪

今のままでは“滑る楽しみ”を見い出せない…

☆★1.5 うーん…もう行かなくてもいいかな…

2月4日、初訪問。
かつてはゴンドラもあり、品のいいホテルと難易度の高いコースとが相まって上級者の支持を集め、堂々メジャースキー場の様相だったようだが(当時行ったことはないから、その頃のスキー場ガイド誌の受け売りだが)…今はちょっと…見る影もない…感じかな。
スキー場不景気の影響なのか、ゴンドラの運行がなくなり(ゴンドラ自体は残っていてグリーンシーズンには営業してる)、鍋倉ピーク(ゴンドラ山頂側)のコースやディアロード(ゴンドラ寄りにあったもう一本の下山コース。上級者オンリーの急斜面)が廃止され、何というか…とにかく中途ハンパな印象で、“楽しめるコース”がない、というのが正直なところだ。
フォレストロードは、標高の恩恵で雪質も眺めも良いのだが、如何せん上部のコースは今やこの一本しかないのでどうしても人が溜まる。サイドスリップもろくにできないようなボード初心者の団体までもがレッスンに来る始末で、平日でもストレスを感じる。もちろん圧雪してあるが、午後にはかなり荒れてくる。
スネークロードは長い非圧雪の急斜面で、それなりに上級者ゴコロを刺激してはくれるが…前夜も多少の降雪はあったようだが…あまり雪付きが良くないのか、とにかく荒れた下地に底付きしまくり。疲れるだけで楽しくないのだ。深雪を楽しもうと思ったら、多少のリスクは承知の上でリフト下や林に入るしかないが、こういうところは良いラインが長続きせず、ブツ切れの滑走になってしまう。下部は「コブが楽しめる」とパンフやHPには書いてあるが羊頭狗肉もいいところ、実際はコブなど全くない。ウソ書くな。実際は、少なくともこの日は、荒れた不整地が続くだけで…面白くなかった。
ロディオフィールドは、唯一、まともな浮遊感を得られたコースだ。ただ、スキー場下部にあるので雪質は期待できず、この日は気温が上がってしまったため、昼過ぎには、握ると見事なダンゴになる湿雪だった。
ラビットロードではちょっと信じ難い光景を目にして、このスキー場の印象を更に悪くした。修学旅行(?)の高校生の団体が来ていたのだが、その中のボード初心者の男子グループがこの狭いコースをサイドスリップの一列縦隊でズルズル下りてゆくのである。あんなもん、一般客にしてみたら邪魔で邪魔でどうしようもないだろう。女の子のグループに至っては、全員板を手に持って歩いて下りている。もちろん、どっちもイントラの引率のもとでだ。あれじゃやらされてる彼女たちだって楽しくないだろうし、呆れ果てたものだ。そもそも「頑張って練習して、上達すればこそ滑れるコースも広がる」というのがスキーやボードの醍醐味であるはずなのに、滑れもしない初心者を上のコースに連れてって、揚句あんな真似をさせるイントラの不見識には怒りすら覚える。これにしたって、ゴンドラと鍋倉側のリフトさえやっていればゴンドラで下山させることができたのに…と思ったのは言うまでもない。

…ゴンドラの休止やコースの縮小は、もちろん百も承知の上で、それでも行ってみたのは、現状でも700mくらいある標高差とそこそこの規模、知名度に期待を抱いたからである。が、実際は見事に期待はずれ、と言うか、危惧した通りと言うか…。残念な結果に終わってしまった。
今のままでは、少なくとも僕にとっては何の魅力もなく、二度と行くことはないだろう。

ゴンドラと鍋倉ピークが復活したら?もちろん、行きますよ。

豪快!直球一本勝負

☆☆☆★ 3.5  けっこう良いぞ。条件が合えば充分楽しめる。

【総評】
2月3日、初訪問。
首都圏の人間にとって(というか、地元以外は全部??)「赤倉で滑ってきた」と言えば100%妙高のアレを指すだろうが…山形にもあったんですねぇ。
このスキー場は、僕が参考にしてる幾つかのサイトで“知名度は無いが単なるロコスキー場じゃない!”と紹介されていたので、以前から気にはなっていた。県境を越えてまあまあ近いところにオニコウベもあることだし、んじゃこの際両方滑ってきちゃおうかと、はるばる足を向けた。
で、まず驚いたのがその盛況ぶり。行ったのは平日だが、一般客はもちろん、地元っぽい高校生の団体や自衛隊なんかも来ていてホントに賑やかだった。ベース前のペアリフトはA線B線が並列に架かっているのだが、滑り出しの時間帯や昼メシ後暫くは両方回していた。並走リフトを平日に両方回しているトコなんて、最近ではメジャースキー場でも滅多にないのだから大したものだ。ま、リフト自体少ないから、どうしても人が集中しちゃうってのもあるけど。
ゲレンデは見事に真北向き。なので、緯度も標高も中途ハンパな割には雪質はいい。滑走標高差はジャスト300mで大きくはないが、無駄なタラタラ斜面は一切なく、上から下まで中斜面と急斜面が断続してズトーンと下りてゆくので全く不足を感じない。なるほど、国体をはじめ各種競技会に使われているだけのことはある。
コースは、リフトの両側をほぼストレートに下りてくる2本でほぼ全て。単純明快な直球勝負の構成だ。コースバリエは無いに等しいので、じゃあ飽きちゃうかといえば決してそうではなく、この2本のメインコースには、緩急あり、意図的に残した非圧雪部分あり、パークありで色々遊べるのである。で、僅かに変化球的にチャレンジコースなんてのがあるのだが、これはもう変化球というよりデッドボールに近いキワモノだ。滑れる人は非常に限られるが、レース仕様の正統派ゲレンデの脇にこんなぶっ飛んだコースがあるアンバランスさもまた面白かったりする。詳しくは、上級コース状況のところに書いておこう。
残念なのは、あれだけスキーヤーが多く非圧雪の急斜面もあるのに、コブが一切なかったことだ。あれでコブも喰えていたらローカルスキー場としては破格の☆4評価でも良かったと思う。何人か常連さんに聞いてみたが、休日など更に人が多いときは自然コブができることもあるようだが、基本的には圧雪して潰してしまうらしい。どっかにラインコブの1本でも作っておいてくれたら更にファンは増えると思うのでよろしくです。
リフト料金や食事パック料金は良心的だが、何といってもお得なのは、近くの温泉旅館一泊二食にリフト券が付いたスキーパックだろう。僕は湯の原さんという宿にお世話になったが、一番お安いコースでもメシはたっぷり、部屋も温泉もキレイで広くて文句なし、ホントにこんな値段でいいの?って感じだった。気になる人は公式HPを要チェックだ。

【天候・気温】
薄曇り時々雪(前夜はがっつり降雪あり)。10時頃ベースで-3℃くらい。

【雪質】 乾雪。非圧雪部分でヒザパウ。

【公表積雪深】 135cm

【リフト、コースオープン状況】 全リフト運行、全コースオープン。

【混雑状況】
平日。高校生の団体、自衛隊あり。一般客も意外なほど多い(ただし、競技仕様のスキー場である割にはレーサーっぽい人は少ない)。リフトは、タイミングによっては1分くらいの待ち。コースはとにかく幅が広いのでストレスを感じることはない。

【上級コース状況】
◇◇海和バレー◇◇
不整地。喰い残しのヒザパウ。充分に浮遊感を得られて楽しかったが、距離がちょっと短いのが残念。下から見て左側、美味しいラインを下ってしまうと、思い切り登り返すハメになる。

◇◇チャレンジコース◇◇
不整地。たぶん、全く整備していないほったらかしのぶっ飛びコース。コース入口は完全な登り。上から勢いをつけて突っ込んでいけば半分くらいは登ってくれるが、ちょうどリフト降り場で人が溜まる場所だから、空いてる時にしかできない。標識類は皆無なので、先行者のトラックが付いてなければ、初めての人には多分分からない。で、林を抜けるとようやく下りのコースが始まるのだが…初めの数ターン分は木に邪魔されて滑れる幅が殆んどない急斜面。ここをクリアするとようやくマトモな斜面が現れる。ここはそれなりに新雪が残っていて、パウダーランを楽しめた。
因みに、最初の登りの途中で、林に入らずに左手の斜面を滑ることもできる。この日はまだブッシュが多かったので、完全面ツルノートラックのままだった。もちろん、いただきま~す♪期せずして1stトラックをゲットした。後に続く物好きはおらず、2nd、3rd、4thトラックくらいまで全部独占だった♪

たいして面白くないローカルスキー場?…とんでもない!

☆☆☆★3.5 意外といいぞ。条件が合えば充分楽しめる。

【総評】
2月2日、初訪問。
“みやぎ蔵王”の名を冠する五兄弟の中で、一番南の外れにあり、一番マイナーなスキー場。ぶっちゃけ、場所的には蔵王山とは何の関係もないのだが、他の四兄弟と一緒にがんばってプロモーションしてるようなので大目に見てあげよう。
近年のスキー場不景気の中でも、リフトやコースを廃止するでもなく、週末だけだが何とナイター営業までやってるので、意外と固定客がいるのかと思いきや、やはり平日は寂しくなるほどガラガラで、ある意味、存続していること自体不思議なスキー場でもある。
リフトは4基でコースバリエーションは少ないが、430mを超える滑走標高差はロコスキー場のレベルを遥かに超えた、立派な数値だ。
ファミリー、キッズ色を前面に出してはいるが決して真っ平らな初心者スキー場ではなく、上部の上級コースは滑り応え充分。空いていて、イヤというほど滑り倒せたので、掛け値なしに満足した。
大都市から遠く、集客は大変だろうが、ぜひこれからも存続してほしいスキー場である。もちろん、あの上級コースあって、の話だけどね。

【ここが○】
・2本の非圧雪上級コースの存在。パウダーの競争率も低く、滑り応えは充分で、楽しい。

・それ以外の下部のコースは、幅も広く、圧雪はカンペキ。ファミリーも安心して楽しめる。

・スキー場のそこここで感じる「ようこそ!いらっしゃいませ!」的な雰囲気。まぁ、あくまで感覚的なものだが、客を大切にしている感じは非常に好感が持てる。

【ここが×】
・公式ホームページが…素人丸出しのデザインもさることながら…あのいい加減なコースマップはちょっといただけない。現地で配布しているリーフレットは、デザインもコースマップも比べ物にならないくらいマトモなんだから、そっちのデータを使えばいいのに…

【天候・気温】薄曇り時々雪。10時頃ベースで-3℃くらいだったかな。

【雪質】乾雪。上級コースでヒザパウ。

【公表積雪深】105cm

【リフト、コースオープン状況】全リフト運行、全コースオープン

【混雑状況】平日。団体なし。ガラガラ。

【上級コース状況】
◇◇中央コース◇◇
不整地。喰い残しのヒザパウ。面ツルではないが、滑走者が少ないのでけっこう新雪が残ってる感じ。ただ、斜面への風当たりの影響だと思うが、雪が溜まる部分とそうでない部分がはっきり分かれる。新雪の付きにくい場所は硬めの下地にもろに底付きしてかなりバンピー。斜度はかなり急なので難易度は高い。雪付きのいい場所はフワフワのパウダーランを楽しめる。

◇◇東チャレンジバーン◇◇
不整地。かなり綺麗に残ったヒザパウ。このコースを下りてしまうと、一番下からリフト3本乗り継がないとリピートできない。その煩わしさもあってか、更に滑走者が少ない感じ。また、斜度は中央コースより緩いので、その分雪付きも良い。そのおかげで、新雪の残存率は高く、浮遊感満点のパウダーランを長い距離で楽しめる。良かったぞ。

わりとコンパクトだけど…充分楽しめるぞ

☆☆☆☆  満足 機会があればまた来たいね

【総評 …というか訪問記】
'16.1.21(木)初訪問。
記録的な暖冬で雪不足に喘ぐ本州のスキー場に見切りをつけ、雪を求めて北海道に飛んだ。ところが、運悪く、僕の北海道入りを狙っていたかのように爆弾低気圧が停滞、発達(泣)、すっかり予定を狂わされてしまった。今回は3泊4日の日程で、2、3、4日目を滑る日に充てていたのだが、既に2日とも行先変更を余儀なくされ、しかも午後からの滑り出しという、何とも不完全燃焼な状態が続いている。最終日のこの日は荒天も漸くピークを越えた。今日こそは予定通りレースイに行けるだろ、いや、行かにゃならん!と、気合を入れて、少々早起きしたのである。

さて、本章ではちょいと遠回りな長文をお許し願いたい。
僕自身の忘備録を兼ねて、スキー場の選定からアクセス方法の調査まで、その経緯を記録しておきたいからである。肝心のスキー場情報はまだまだ先になりそうなので、興味のない方は読み飛ばして頂きたい。また、これから行ってみようかと考えておられる方には、ひょっとすると有益な情報もあるかも知れないから少々お付き合い願いたい。

【選定と事前調査】
まず、なぜこの日がマウントレースイなのかという理由からだが、それはこの日の動線が、起点は札幌(泊まってたホテルがあるから)、終点は新千歳空港(東京のおうちに帰るから)と決まっているからだ。ちょっと地図を出して、札幌と新千歳空港の位置関係を見てもらえれば一目瞭然だが、こういう動線の日は札幌より東方、鉄道でいえば石勝線方面にあるスキー場を目指した方が移動経路のロスが無く、時間を有効に使えるのである。この方面で僕の“行くべきスキー場”にリストアップされている所は4か所。札幌から近い順に、レースイ、日高国際、トマム、サホロである。このうち、トマムは既に行ったことあるから今回はパス。日高国際は、公共の足で行くのはかなり大変そうだし、コースを見るとスキーよりボードの方が合いそう、でも今回持ち歩くのはスキーだし…という理由でパス。結果、レースイとサホロの一騎打ちになった。そこで気になったのが以前小耳に挟んだサホロの大規模拡張計画である。詳細は良く知らんが、現状はどうやら凍結しているらしい。ま、このまま計画倒れになるのが関の山だろう…なんて気もするが、ひょっとするとひょっとして、数シーズン後には新設リフトや新コースの1本や2本できているかもしれないし、どうせ行くならその時に…という期待を込めて、今回はパス。こうしてレースイに軍配が上がったのである。

レースイは、スキー場隣接のオフィシャルホテルが夕張駅の目の前にある。北海道のメジャークラスでは唯一の駅前ゲレと言っていい。以前はトマムも駅直結のコースとリフトがあったのだが、現在では廃止されているようだ。鉄道でのアクセスが良いスキー場は、長時間バスに缶詰めになるのが好きじゃない僕にとっては有難い。時間を調べてみると、札幌8:01発の特急スーパーとかちでぶっ飛ばして新夕張乗換え、普通列車でトコトコ走って夕張着が9:32。朝からみっちり滑りたい派の僕にとっては絶好の時間である。
そこで早速、JR利用の札幌発日帰りプランを探してみたのだが、コレがどういう訳か存在しないのである(往復JR+リフト券+宿泊のパックはある)。トマムやサホロはちゃんと日帰り商品があるのに、だ。いったい関係者どもは何を考えているんだろう?こんなの宝の持ち腐れじゃないか!とは言え無いものは無いで仕方ないので、JRの切符とリフト券を別々で買うしかないか、と…割高になるのは承知の上で調べてみた。
まず、札幌~夕張の切符だが、JR北海道は対夕張輸送にはまるでやる気がないらしく、往復割引切符の設定もない。正規に乗車券と必要な特急券を買うという、コスパ的には最悪の選択である。で、往路の運賃が、札幌→新夕張の自由席特急券込みで3,290円。復路は、終着が新千歳空港だし、特急を使う区間が変わりそうなので後で調べることにして次はリフト券だ。正規の一日券が4,752円、ランチパックが5,508円。…高いなぁ。更に、どうしたことかレースイでは割引クーポンの類が全く見当たらないのだ。僕がいつもお世話になっているSTA、SURF & SNOW、ダレモクラブ、ローソンチケット、JTBレジャーチケット、etc.…無い。本当にない。公式HPを目を皿にして見ても、割引クーポンはない。マジかよ~。時間を考えれば現地で昼メシを食うのは間違いないのでランチパックを選ぶと、行って、滑って、メシ食って、で、既に8,798円。これに帰路の交通費が別途かかる…
アタマが痛くなってきたので、あまり好きではないがバス利用の場合を調べてみた。札幌発着のバスパックは6,230円。これには昼メシ代は含まれていないし、札幌に帰着した後、新千歳空港への交通費が別途かかるが、やはりJR利用より遥かに安い。が、時間を見て即座に却下した。現地滞在時間が短すぎるのだ。バスが現地に着いてから発車するまでに4時間半ちょっと。俺的には足りるわけがない。実際に滑っている時間が4時間以上もあればクタクタヘロヘロかも知れないが、バスにしろ列車にしろ、公共の足で移動する時はどうしても滑る前と後の支度に時間がかかる。昼メシ休憩の時間もある。どう考えても時間が足りない。因みにレースイには新千歳発着のバスパックもあるのだが、どういう訳か僕が行く期間は全便運休で使えない。仮にあったとしてもやはり現地滞在時間が短すぎて却下。どーしてバスパックはあんなに朝が遅いんだろう…と文句を言いつつ、高いけどやっぱしJRで行くしかない、と、ハラをくくった。
帰りの列車を調べる。飛行機は、新千歳21時発なので、遅くとも一時間くらい前に新千歳空港駅に着かないといけない。夕張駅はそもそも列車の本数が少ないので、時刻表を見れば帰りの列車は殆んど自動的に決まってしまう。早いのは夕張発16:28で、これだと特急を使わずに新千歳まで行けて18:32着。乗換えは南千歳で一回。運賃は1,410円。おお、やはり鈍行列車だけだから安い。その分時間もかかるが、飛行機の時間に対しては充分過ぎる余裕があるから構わない。2時間もかかるのは単に列車のスピードがのろいからだけでなく、途中の追分駅で30分以上停車したりするからだ。北海道に限らず、地方の鈍行列車でままあるこうした大休止は、僕にとってはコーヒー買ったり一服したりするのにちょうど良いので苦にはならない。一本遅くすると夕張発18:15。こいつを使うと、追分~南千歳のひと区間だけ特急を使うことになるから、乗換えは2回、新千歳着は20:02。運賃は、特急料金込みで1,720円だ。どっちを使うかはその時の疲労度と気分で決めればいいのだが、自分の性格を考えると、どーせ目一杯滑るんだろうな。
ということで、遅い方の列車で帰るとしてトータルの費用は10,518円。まぁ、額面だけを見ればやはり、高い。例えば同じJR利用のトマムやサホロの日帰りプランと比べてみても、どう考えても高い。バスパックとは比べ物にならないほど高い。利点は、滞在時間が圧倒的に長いこと、昼メシが付いてくること、そもそも事前予約のパック商品じゃないから当日まで何もしなくていいし、直前で“やっぱやーめた”となっても何もしなくていいこと…後は、値段に見合うだけの快適さと満足度が得られるかどうか、だ。これから書く当日の様子は、要するにこの費用対効果の実地検証でもあるのだ。さあ、あなたならどんな評価を下すだろうか?

【札幌から夕張へ】
1月21日木曜日。7時半前に泊まっていた札幌駅前のホテルをチェックアウトした。
空は晴れ間が見え、特に風も強くない。そういえば、昨日も一昨日も、北海道中を暴風雪のニュースが席巻してた割には札幌は平穏だった。今日も未だオホーツクの方では荒天のようだが、僕が動く範囲では天気の心配はなさそうだ。もちろん、朝起きた時からスマホでJRの運行状況はこまめにチェックし、予定の路線が平常運行であることは確かめてある。この手の情報がすぐに入手できるのはJR利用のメリットだろう。バス利用だったら、いちいち電話をかけて確認しないと分からないだろう。…尤も、爆弾低気圧さえ来なければそんな心配はいらないのだが。
札幌駅は通勤ラッシュの真っ只中だ。スキーやボードを持った遊びモードの人間など僕だけで、浮きまくりだ。改札口の自動券売機で手持ちの小銭分のテキトーな乗車券を買う。どのみち券売機では夕張までの切符は買えないし、すぐに特急の車内で改札を受けるのだからその時に清算すればいい。因みに札幌近郊は交通系ICカードが使える。一昨日の朝里川も昨日の藻岩山も、JR、地下鉄、路線バス全てで手持ちのスイカが使え、ずいぶん便利になったと思ったが、さすがに夕張はムリなので要注意だ。
僕が乗る特急スーパーとかち1号は札幌始発、座れないことはまずない筈だが、自由席は一両しかなく、今回のように板を持ち歩いている時は車両の一番後ろの席を確保したい(シートと壁の隙間のスペースに板や荷物を置きたい)ので、ちょっと早めに並んだ。ほどなく列車が入線、狙い通りの席を確保し、先ず出足は順調だ。自由席車はそれなりに人が乗っていたが、混んでるというほどでもなく、僕の隣の席も下車するまで空いていた。8:01定刻発車。さすがはJR北海道自慢の俊足特急だ。ディーゼルエンジンをブンブン唸らせて、一路、東へ向かって突っ走る。車掌が回って来たので、札幌で買ったテキトーな乗車券を夕張まで乗り越し精算してもらい、新夕張までの特急券も購入。当たり前だが、事前に調べた値段ピッタリだった。後は缶コーヒーを飲みながらウトウトしてるうちにあっという間に新夕張到着、夕張行きの鈍行に乗り換える。新夕張は、特急停車駅とはいえ寂れた田舎駅で、エレベーターなどという文明の利器は存在しない。乗り換え時間は5分しかないから、重い荷物を持って急いで階段を昇り降りするのは、列車で滑りに行く時の最大のデメリットだが、もう数えきれないくらい経験したし、慣れた。夕張行きの鈍行は一両ぽっきりの古いディーゼルカーで、ガラガラだった。地元っぽいジイサンバアサンがほんの数人と、ちょっと“鉄分”濃いめの中年カップルの旅行客、それに僕だけだ。ガラガラのローカル列車でのんびり走るのは、一番旅情を感じられるので好きなひと時であり、バスにはないゆとりのようなものがある。ここまでは、カネはかかるが列車で来てまあ正解、と言ってもいいだろう。30分ほどトコトコ走って、9:32、夕張着。空は時折薄日が差す程度の曇り空で特に強い風もない。さほど強い冷え込みではないが、もちろん気温は氷点下だ(いちお、気象庁のデータを調べてみると、この時の気温は-3.8℃。その後も一日中氷点下の真冬日である)。スキー場の様子は、目の前のホテルの建物に遮られて見えないが、ゴンドラの運行に支障があるとも思えず、コンディションはまず最高と言っていいだろう。既に車内の乗客を見て分かっていたことだが、この列車で滑りに来たのは僕一人。平日だし、TVではまだ暴風雪の余波に注意を呼び掛けていた日だということを差し引いても、こんな絶好の時間帯の列車を誰も使っていないということは、要するにレースイへのアクセス手段として鉄道は殆んど顧みられていないということであり、何とももったいないような、寂しいような気がしたものだ。…だからさぁ、夕張リゾートさんとJR北海道さんさぁ、日帰りパック作ってよ。もう少し価格を抑えてくれたら絶対使う人、いると思うんだけどね。少なくともここに一人、バカ高い正規料金払ってまで来てるモノ好きがいるじゃない(笑)。

【ホテルマウントレースイで支度♪】
駅を出て、目の前にあるホテルに入っていくと、すぐにスーツを着た品のよいおじさまが寄ってきた。そうだ、ここはスキー場のセンターハウスではない、リゾートホテルなのだ。「えーと、日帰り利用なんですが、ロッカーと更衣室は?」と聞くと、すぐに「こちらを使ってください」とロビー左手のスペースに案内してくれた。そこはホテルからスキー場へ行く通路を兼ねた広い場所で、大きなゴロゴロバッグも余裕で入るコインロッカーとアパレルショップの試着室のように一人ずつ仕切られた更衣室、ベンチとテーブル、延々と続くスキーラック、ドリンクの自販、壁で仕切った喫煙所…という、支度をするにはこれ以上ないというほど100点満点、完璧な場所だった。東側は大きなガラス窓がずっと続いてすこぶる見晴らしが良く、小さな川を挟んだ向こうにスキー場のほぼ全景が見えていた。このスペースを使っていい、というのは実は想定外の超ラッキー!で、事前のリサーチではスキー場のゴンドラステーションの方にもロッカーと更衣室があるから、日帰り客はそっちを使うように案内されるんだろうと思っていたのだ。僕がスキー場に行って一番嫌いなのは、何を隠そう、ロッカールームや更衣室がやたら狭くて、他の客と押し合いへし合いになることである。こればっかしは本当にイヤだ。土足禁止の場所を平気で無視するクソガキや混んでるのに無遠慮に荷物や汗臭い着替えを広げて意地でも自分のスペースを確保しようとするクソジジイなんかと一緒になると本気でぶん殴りたくなる。もし、ゴンドラステーションのロッカールームに行かされていたら、たぶんクルマで来た他の日帰り客が何人かはいただろうし、修学旅行やスキー教室の団体なんかとカブッたらそれこそ目も当てられないことになる。だが、ホテル内のこのスペースを使えるならそんな心配は一切無用だ。宿泊客は自分の部屋で支度してるはずだからここで一緒になることはない。日帰りバスパックの客はたぶんこのスペースを使うのだろうけど、到着も出発も、列車利用の僕とは時間帯が違うから、やはりかぶらない。こんなに広々としたスペースを文字通り独占してゆっくり準備できるのだから、これはもう、文句のつけようがないのである。あ~、JRで来て良かった。事前の調査であまりのコスパの悪さにアタマを抱えたのも忘れ、本気でそう思ってニヤニヤしてるのだから、人間というのは勝手な生き物である。普段なら滑る前の準備はできるだけ手早く済ませてしまうのだが、あまりの快適さについついのんびりしてしまう。イカン、もう10時を過ぎている。行くぞ。

【やっとこ、スキー場概要】
マウントレースイスキー場は、本州からのパッケージツアーが入るメジャークラスの中では、規模、知名度とも底辺と見ていいだろう。僕の周りにも、ニセコやトマムに行ったという人はぞろぞろいるが、レースイに行ってきた、という話はついぞ聞いた覚えがない。ゴンドラはあるものの、長さは1,800mと短め、滑走標高差は約400mで、これは中の下くらいの数値だ。コースバリエはさて置き、単に奥行きと標高差だけで分かり易く比較すると、福島の猪苗代リゾートをほんの少し平たくしたくらい、群馬のノルン水上をほんのひと回り大きくしたくらいだ。ここでノルンを引き合いに出すくらいだから決して大きくないことは実感できるだろう。横方向の広がり、コースバリエはさすがにメジャークラス、ノルンなどとは比べ物にならないほど豊富で、実際に滑った感覚では、1泊2日くらいなら全く問題ないだろう。ただ、3日以上滑るなら飽きちゃいそうなので、もっとデカい所に行った方が良さそうだ。リフトは、ゴンドラの他にチェアリフトが4基、全てデタッチャブルリフトで快適だ。雪質は北海道内陸らしいドライパウダーで、整地はややハードパックなものの、エッジの喰いつきは良く、カービングでぶっ飛ばすにはちょうどいい斜度のコースが多い。降雪量は多い地域ではないので、フカフカパウダーランはよほど運が良くないとありつけないだろう。浮遊感で較べれば、例えば今回の遠征では、朝里川がダントツ、札幌藻岩山にすら勝てない。非圧雪コースは単なる荒れた不整地で面白味は少なく、吹き曝しの山頂付近では雪付きの悪い部分も散見された。また、さすがに昨日までは爆弾低気圧の影響で風が強かったらしく、コース内のあちこちに飛ばされた小枝が散らばっていたが、幸いソールを傷めるほどではなかった。まぁ、詳しくは後で【コース状況】の項に書いておこう。ナイター営業は毎日19時まで。1クワ、2クワの営業で、これも後で詳述するが、思いっ切りコブを滑れるので僕としては利用価値が高かった。マップを見ると4ペアもナイター対象なのだが、この日は平日だからか15時で終了だった。一日券はナイター終了まで通しで有効で、これは評価できる…というか、値段を考えればこのくらいのサービスは当然かな。バスパックだと帰りの時間が早いのでナイターはムリだが、JRなら最後まで滑っても帰りの列車はある。

…ま、そういうことで、ようやくいつもの評価項目だ。長々とお付き合いくださり、感謝申し上げますm(__)m


【ここが○】
・標高差が小さい割に、豊富なコースバリエーション。
・良好な雪質。ただし、深雪狙いには不適。
・各施設が基本的に綺麗。
・日帰り客にも当然のようにホテル側の施設を使わせてくれるホスピタリティ。
・空いてる。僕は基本的に平日滑走なので何処に行っても空いてるのだが…色んなレビューを見ると、ここは休日でも比較的空いてるようだ。
・ランチパックのメニューが素晴らしい。僕は味噌ラーメンを選んだのだが、単体でも充分なボリュームなのに、ザンギが5個も付いてくる。更に夕張メロンゼリーまで。で、どれも美味い。特にゼリーは超絶美味で、お土産に買っていこうとしたのに…売ってるトコ分からなかった。あれ、ゴンドラステーションのショップに置いといたら絶対売れると思うぞ。あ、ザンギとゼリーは他のメニューを選んでも付いてくるよ。

【ここが×】
・さんざん書いてきたことだが…駅が目の前なのにJRの日帰りパックが無い。本当にもったいない!
・リフト券が高い。バスパックを使わないとホントに高くつく。割チケも全然ない。ひょっとすると道内のスポーツショップやコンビニなんかで配布してるのかも知れないが、道民じゃない俺には知る由もない。
・で、パスパックは滞在時間が短い。
・ナイター営業しない2本のリフトは終わるのが早い。15時は早すぎだろ!特に3ペアが15時で終わっちゃうのは、上級者的にちょっと不満。ゴンドラは16時まで動いているから問題なさそうな気がするのだが…実はゴンドラ山頂からレーシングライン方面には行けるのか行けないのか良く分からないのだ。この辺りはオープンバーンで、コースの境がそもそも明確じゃないのだが、パノラマラインからレーシングラインへ下りようとするとやたら雪付きの悪いブッシュだらけの急斜面を通るしかない。行こうと思えは行けそうだが…ソールをやっちゃいそうで、僕は行かなかった。要するに、一般的な判断で言えば、レーシングABとラクーンの3コースは15時で終わるということだ。

【天候・気温】 薄曇り~雪。日中、ベースで-3℃くらい。

【雪質】 乾雪

【公表積雪深】 105cm

【リフト、コースオープン状況】
全リフト運行。“ネイチャーゾーン”以外の全コースオープン。ネイチャーゾーンの4コースは全てクローズ。

【混雑状況】
平日。修学旅行らしき団体2校。自衛隊少々。外人さんは白人系アジア系ともゼロ。ただし、帰り際にアジア系の団体客がチェックインしてたので、いる時はいるんだろう。リフト待ち、全てゼロ。ゴンドラも毎回一人乗車。コース混雑、なし。

【上級(一部中級)コース状況】
☆☆パノラマライン☆☆
整地。AとBの区別は全然分からない。眺めが良くて快適だが吹き曝しのオープンバーンなので荒天の時は辛いだろう。Cはネイチャーゾーン扱いなのでクローズしてたハズだが…これまたオープンバーンだから良く分からない。知らずに滑ってたのかも。滑ってたとしたら、ただの硬めの不整地。

☆☆レーシングA☆☆
整地。ぶっ飛びカービングバーン。昼過ぎくらいまでリフト寄りにポールがセットしてあった。リフト真下に長いラインコブが1本。前半急斜面部分はふり幅がバラバラに荒れていた上、枝落ちだらけだったので滑らず。後半緩斜面部分はピッチ長め、深さ浅めで難易度低。2クワ下のラインの方がずっと面白くてそっちばっか滑ってた(詳しくはそっちで書く)ので、こっちは2本くらいしか滑らなかった。

☆☆レーシングB☆☆
不整地。荒れてはいたがギャップやコブは殆んどなく、見た目ほど難しくはない。結局、流して滑ってもう終わり?って感じで面白くなく、1本だけでやめた。ボードだったら不整地の練習に好適だったかも知れない。

☆☆スウィンギングB☆☆
整地。急斜面部分はあっという間に終わる。滑ってる人、いない。

☆☆スウィンギングC(中級)☆☆
整地。ダブルスパイラルなるループ状のトンネルコースがウリらしいが…。ループ外側の土手部分がちょうど新雪(すごく浅いけど)の急斜面になってて、面白そうだったから…滑っちゃいけなかったのかな?

☆☆ダンシングA(中級)☆☆
整地。超快適カービングバーン。下から見て右手はネットで仕切ったパークエリア。昼過ぎくらいから来たボーダーが一人だけ、エントリーしてた。そういえばこのスキー場、びっくりするほどボード率低かったな。リフト真下に長いラインコブが1本。スキー場メインのクワッドの真下で、それも上から下まで殆んど全部。こんなトコにライン造った目立ちたがり屋は一体どんなやつだろうと考えただけで笑ってしまった。ピッチは普通だが、割としっかり掘れていて硬い。競技モーグル風のタテタテラインでズラせるバンクは殆んどない。で、斜度は大したことないが、とにかく長いので通して滑ろうとすると筋力が持たない(笑)。ワタシですか?ええ、長すぎてモモが悲鳴を上げたので、毎回2回に分けて滑ってましたよ。通しで滑ってたらすぐに足がつって、ぢえんどでしたよ(笑)。この日、滑ってたのは本当に俺一人だった。あまりに目立つ場所なので、みんな尻込みしちゃうのかな?リフト支柱のすぐ脇も遠慮なしに通って行く強気のラインだったので、ちゃんと滑れる人じゃないと怖いだろうし。もちろん、ナイターでも思いっきり滑れます。この日は夕方から本降りの雪に変わって、その時間帯には新雪が溝に溜まってクッションになり、だいぶ楽に滑れるようにはなった。けど、疲労もMAXになってる時間なので、無理はせず、2回に分けて滑ってた♪

【オマケ情報①】
以下は全てネイチャーゾーンのコースであり、この日は公式にはクローズです。なので、あくまでも“見た感じ”でのレポです。ホントに見ただけかどうかの判断は皆さんの想像にお任せします。

☆☆カービングライン☆☆
不整地。コース後半の急斜面はそれなりに迫力がありそうだが…深雪やコブがあるでもなく、意外とあっさり終わっちゃう、かな。ブッシュは出てるが、滑れないほどじゃない。でも、まだ積雪は薄く、元の地形によると思われる溝が埋まってないので注意が必要、だろう。

☆☆ラクーンライン☆☆
不整地。スキー場最大斜度を謳っているが、それはレーシングAから分岐してすぐの、ほんの短い部分らしい。たぶん、あっという間に終わる。後は、林の中のトレースを辿ってるうちにあっさり終わりそう。

☆☆スリリングライン☆☆
完全に林の中で、先の様子は全く分からない。なので、さすがにワタシも…

【オマケ情報②】
かつて、日本のスキーコースで最大斜度を謳っていた“エキストリームライン…たしかこんな名前だった…”の跡地はブッシュだらけでもう入れないカンジ。ただ、存続してたとしても、そんな名物難コースにはなれなかっただろうな。そんなに急斜面が続くワケじゃないし。木島平のパイオニアコースの方が、やっぱ遥かにスゴい。

【エピローグ】
…などというタイトルを付けてみたものの…まだまだ長いんだろうな…。

日没を待たずして、本降りの雪になった。幸い風は伴っていないが、一気に気温が下がったのが分かる。やがてゴンドラの運行が終了し、ナイター照明に明かりが灯り、滑っている人はほんの数えるほどになった。
ずっと前に、帰りの列車の時間は二通りあると書いたが、2クワ下のコブがナイターでも滑れると分かった時点で遅い方確定だ。シンシンと冷えてくる体をコーヒーで温め、黙々とコブと戯れ、よっしゃ、もう思い残すことはない!と板を脱いだのは17時ちょっと前。空はもう真っ暗だった。
滑る前と同様、ホテルの、あの広ーいスペースをまたまた独占して、帰り支度だ。足は鉛のようだが、この疲労感は心地良くもあるから不思議だ。荷造りの合間合間にストレッチを繰り返しつつ、ゆっくりゆっくり帰り支度を整える。ややあって、アッチの方からの団体さんが到着、賑やかな中国語が飛び交うロビーの脇を抜けて「お世話さま~」と小声で呟きながらホテルを後にした。

18:15発の鈍行もやはりガラガラだった。ボックス席を独り占めして、駅前のセイコマで買ってきた菓子パンを齧っていると、すぐに瞼が落ちてくる。もちろん、空いていれば、の話だが、この解放感は汽車旅ならでは、バスにはないよなぁ…といつも思う。一時間かけて終点の追分までのんびり移動、20分の待ち合わせで後続の特急に乗り継ぐ。やってきたスーパーおおぞら10号は、遥か釧路から札幌を目指す長距離ランナーで、時間が時間だけにやはり混み合っていた。2両ある自由席はほぼ満席だ。通路側の席にいくつか空席があったから座れないことはないが、どうせ南千歳までのたったひと駅、10分ちょいしか乗ってないのでそのままデッキに立っていた。ふと気になってスマホでJALの運航情報を見てみる。今日の道央は特に荒れた天気じゃなかったので、今まで全くノーマークだったのだが…。何と、僕の予約していた21時発の羽田行きは…欠航!ガーン!悪天候の影響で機体のやり繰りができなくなったためらしい。まさか、最後の最後にこんな落とし穴が待っていたとは…。とは言え、もうこんな時間だし、今更じたばたしてもしょうがない。もちろん空港には行くだけ行って、振替便の確認はするが、こりゃもう一日延泊だな、明日もどっかで滑っちまうかな、と開き直ったものだった。南千歳で乗り換えた快速エアポートも混んでたので、そのままデッキに立つ。ひと駅たったの4分だからこれまたどうでもいい。JALのカウンターに直行して確認すると、何のことはない、後発の最終便に空席があって、あっさり振替搭乗の手続きが済んでしまった。何だ、明日も滑れると思ったのに…儚い夢だったよ(笑)。

…長い長いこの訪問記も漸く終わる。そもそもこんなクソ長い駄文をつらつら書いてきた理由は、安いパスパックを使わず、わざわざ高い正規料金を払ってまでJRで滑りに行くだけの価値があったのか…を検証するためだった。
結論を先に言うと、JRで行って正解だった、とは思う。
一週間経ったいま、改めて考えてみても…高い、という感想は変わらない。でも、それで損をした、モトは取れなかった、という後悔は全くない。むしろ、これを書いていて思い出すのは、満喫したという満足感だ。そうである以上、正解だったんだろう、ということだ。
往復の車中は快適だった。帰りの2区間は座れなかったが、それぞれひと駅ずつだけだからどうってことないし、行きの特急も、空いてる鈍行列車も、狭いバスのシートに揺られているより数倍快適だ。ただ、バスは、一度乗ってしまえば乗換えの必要はないし、所要時間だって、JRで特急を使った場合と大して変わらないから、絶対的に劣る、という訳ではない。致命的だったのは、先にも書いたが、滞在時間の短さだ。もし、バスパックで現地滞在が6時間以上あったら間違いなくそっちを使っていただろう。どう考えても安くてお得だからね。…あ、でもバスは、軽井沢の事故みたいなことがあるからなぁ…。でも、少なくともこのレースイに行ってるのはちゃんとした路線バスの会社だから、その点の心配は、まぁ、ないだろうけど。

…思いついた事は全部書く、長くなっても気にしない。敢えてそういう前提で書いてみたら、ホントにとんでもない長文になりました。まさか、全文読んでくれた方がそうそういるとは思わないけど、お付き合いいただいた方、ありがとうございます。

だからさ~。もうちょっと安い値段でJRの日帰りパック作ってよ!
駅が目の前なんだぜ~。
そしたら使う人、いると思うけどな~。
てか、俺は使うよ。間違いなく。

都市近郊お手軽スキー場としては悪くない

☆☆☆   普通。条件が合えば楽しめる。

【総評…というか、訪問記】
2016.1.20(水)初訪問。
記録的な暖冬で雪不足に喘ぐ本州のスキー場に見切りをつけ、雪を求めて北海道に飛んだ。ところが、運悪く、僕の北海道入りを狙っていたかのように爆弾低気圧が停滞、発達(泣)。札幌のホテルで見たTVはどの局も暴風雪に関するテロップを流し続け、のん気にスキーなぞ楽しんでる場合じゃねぇぞ、と警鐘を鳴らしていた。そうなるとテンションはダダ落ち。本来ならキロロに行く予定の日だったが、どうせゴンドラも上部のリフトも運休だろうと早々に断念し二度寝を決め込んだ。そうして昼前にノソノソ起き出し、代替案として考えていたこの藻岩山に行ってみることにしたのだった。
札幌市街の南、殆んど市街地に隣接するこのスキー場は、さすがに交通の便はすこぶるよい。地下鉄南北線の真駒内駅から路線バスが頻繁に出ていて(但し、スキー場のメイン入口にあたる北斜面ベースに行くバスは臨時便扱いで毎時1本)、僕の泊まっていた札幌駅前のホテルから一時間足らずで到着した。
バスを降りると、このスキー場のセンターハウスに相当する“北斜面スキーロッジ”なる施設が出迎えてくれるのだが、コレがまた、ひと昔前の役場みたいな色気もそっけもない小汚い建物で、あまり設備に関してはこだわらない僕をして「いくら何でもこれかよ…」と苦笑させるほどのシロモノであった。兎にも角にもリゾート感はゼロ。初めて北海道に滑りに行くと楽しみにしているような女の子を連れて行くと確実にそっぽを向かれそうだから要注意だ(笑)。
昨日の朝里川はレンタルボードで済ませてしまった僕だが、今日は自前のスキー一式を持ち込んでいる。先ずは、役場…じゃない、スキーロッジ内のロッカールームで支度だ。さすがに札幌市民御用達の名門スキー場、シーズンロッカーを確保しズン券を持った常連さんが何人もいるので、コブやパウダーの情報を聞き出した。
このスキー場は、都市近郊型としてはそれなりにコースも多く、ちゃんと急斜面も揃っているが、それでも規模は決して大きくない。このサイトをはじめ、トップの標高を531m、標高差を358mとしている資料があるが大ウソである。531mというのはケーブルカーの山頂駅がある藻岩山頂上の標高で、ここは現在、スキー場とは繋がっていない。スキー場のトップは第2トリプルの終点、標高450m弱の場所で、ここからの270mちょっとの標高差が実際の滑走標高差だ。標高差が300mを切ると、僕の感覚ではやはり小規模スキー場であり、半日もあれば充分すぎるほどなのである。
ただ、このスキー場の凄いところは毎日営業しているナイターで、殆んど全コースを滑れることだろう。特にうさぎ平コースなんていう、非圧雪コブコブの急斜面を、それも完全な独立コースを、そのためだけにナイター照明を設置し、電気代を払って開放し続ける根性は、札幌っ子のスキーに対する情熱を垣間見るような気がして、アタマが下がるのだった。


【ここが○】
・規模の割にはバリエーションの揃った上級コースの存在。深雪、自然コブ、ラインコブ、整地…みんな揃っている。

・ナイター時の札幌市街の夜景。特にうさぎ平から見る夜景は、手前に遮るものがなく、圧巻だ。暫く、コースに座り込んで見惚れてしまった。

・リフト券の料金設定はまぁ良心的。デタッチャブルリフトは1本もないから、当然といえば当然だが。

【ここが×】
・リゾート感ゼロのスキー場の雰囲気。前述の通り。

・スノーボード禁止。だから良いんだろ!って人も大勢いるとは思うが…。僕は両方やるので、ボード禁止のスキー場は、何か古臭い偏見に取り憑かれている様な気がする。

・場内放送の選曲のセンスが酷い!!
一体誰があんなダサい選曲を…!ひたすら邦楽ばっか。それも、どういう訳か8割くらい男性ボーカル。それも、微妙に古い曲が多く…熱唱系のラブソングばっか。正直、ウザい。本当にウザい。僕は、自分の好きな音楽ジャンルは結構広いし、もちろん邦楽も聴くから、スキー場の音楽で不快を感じることは滅多にないのだが…この日ばかりは辟易した。アレ、有線か?有線にあんなダサいチャンネルあったか?とにかく、あの酷い選曲はあの日だけだったと信じたい。

【天候・気温】薄曇り 日中0℃くらい

【雪質】やや重めの乾雪

【公表積雪深】100cm

【リフト、コースオープン状況】全リフト運行、全コースオープン

【混雑状況】
平日。スキー授業ぽいチビッ子少々。アジア系観光客少々。上級コースはガラガラ。リフト待ちなし。

【上級コース状況】
☆うさぎ平☆
不整地~コブ。喰い尽くされた新雪、といったカンジで、ちょっと重めの雪質なのでかなりバンピー。コース中央にはできかけのラインコブが数本。半ば新雪に埋もれていてラインが見辛く、上から下までちゃんと繋がっていない感じ。

☆からまつ☆
不整地~喰い尽くされたパウダー。コース幅が広いので、コース端を狙えばヒザパウくらいのパウダーランが可能。

☆クリスタル、ダイナミック☆
コース中央は整地。コース端にラインコブ。ピッチやや短め、ふり幅小さめ、深さは普通…といったところか。斜度はそれ程でもないが、硬い上にズラせるバンクが殆んどないので、競技モーグルのような深い吸収動作ができないと暴走するだろう。

パウダー好きには穴場かも!?

☆☆☆☆  満足。機会があったらまた来たいね。

【総評】
2016.1.19(火)初訪問。
記録的な暖冬で雪不足に喘ぐ本州のスキー場に見切りをつけ、雪を求めて北海道に飛んだ。ところが、運悪く、僕の北海道入りを追いかけるように爆弾低気圧が接近、本来ならニセコビレッジに行く予定の日だったが、案の定ゴンドラと上部リフトが運休、急遽、午後からの朝里川訪問となった。
小樽からほど近い場所にあり、小樽駅(または小樽築港駅)からの路線バスも一日中走っていて、『最後にして最大の難点(詳しくは後述)』を除けば、とてもアクセスの良いスキー場だ。
リフトは4基しかなく、パッと見はコンパクトだが、うち3基が直列に繋がっているので意外と奥行きがあり、500m弱の標高差も侮れない。ゲレンデは北東を向いているので日射の影響は少なく、標高が低い割には雪質は良い方だろう。
この日は、前夜にまとまった降雪があったそうで、午後から参戦の割にはそこら中に脇パウが残っていて浮遊感満点のパウダーランを満喫、予想を遥かに超える面白いスキー場だった。

【ここが○】
・斜度がキツ目のコースが多く、非圧雪部分も多いので、上級者には楽しい。

・リフト券や各種パック料金が安め。ただし、レンタル料は安くない。

・石狩湾を望む、上部からの景観。地元の人には当たり前だろうが、関東の人間にとって、海が見えるスキー場ってやっぱ新鮮なんだよね。

【ここが×】
・滑り出しまでにやたら歩かされるベース部分。
先に『最後にして最大の難点』と書いたのがコレだ。センターハウス周辺がけっこう急な傾斜地になっているので色々と制約があり、正直不便だ。まず、最寄りのバス停がやたら遠い。ふつう、スキー場行きのバスというのはセンターハウスの真ん前に横付けしてくれるものだが、ここはバス停が数百メートルも離れており、バスを降りた後、5分以上坂を登って歩かなければならない。軽装なら別に何でもないが、重い荷物を持っていたら絶対にイヤな距離だ。僕は、今回の遠征では自前のスキーを持ち込んでいたが、この歩きを敬遠して、スキー一式はホテルに置きっ放しにし、ボードをレンタルすることにした経緯がある。クルマで行くなら、駐車場はもう少し近い場所にあるが、それでも坂や階段を登らないとゲレンデには出られないし、よほど良い位置に駐車しないとやはりけっこうな距離を歩かされるようである。で、センターハウスで着替えて、バッグやらはロッカーに放り込んで、さて板を借りるか…と思うと、レンタルブースはこれまたちょいと離れた所にある別の建物なのだ。ようやくボードを借りてさあ滑ろうと思ったら、リフト乗り場がこれまた坂を登って更に離れた位置にある…。結局、バスを降りてから一本目のリフトに乗るまでに一時間近くかかったのではないだろうか?まぁ、そんなことに目くじら立てんなよ、と言われればそれまでだが、僕は、到着から滑り出しまでの動線は極力省エネで行きたいタチの人間なので、ずいぶん不便だなぁ…と思ったのは事実なのだ。

・乗り継ぎにけっこう距離があるリフト乗り場。
普通に滑って行けるのでスキーの人は何の問題もないが。ボードでも、ワンフットで滑れる人は何の問題もないが。ワンフットができないボーダーは、乗り継ぎの度にバインを付けて外して…ちょっと可哀そう。

・上部のリフトの終了時間が早い。
グリーン以上は確か15:30で終了(…だったハズ。間違ってたらホントにゴメンナサイ。でも「えっ?もう終わり!!?」と思うような時間だったことは確かだ)。そりゃ北海道は日没が早いのは分かるけどさ、もうちょっと遊ばせてよ!!

・コースマップのイラストが妙に歪んでて違和感を感じる。
もうちょっと正確なイラストパースないのかな?

【天候・気温】 曇時々小雪 日中もずっと氷点下

【雪質】乾雪

【公表積雪深】135㎝

【リフト、コースオープン状況】全リフト運行、全コースオープン

【混雑状況】
平日。地元学校のスキー授業多数。外人さんは、アジア系白人系ともごく少数。上級コースはガラガラ。リフト待ちなし。

【上級コース状況】
☆パープル☆
基本は整地だが、非圧雪部分もかなり広く残されている。新雪は喰い尽くされていたが、とにかく軽い乾雪だったので、見た目よりずっと滑りやすい。

☆グリーンA☆
不整地。他のコースで遊んでたら終了時刻になってしまって…結局滑れなかった…(泣)

☆ブルー☆
コース前半は平坦部分が長く漕がないと進めない。中盤以降の急斜面部分は踏み固められた荒れた不整地で、あまり面白くなかった。

☆レッドB☆
不整地。食い尽くされたヒザパウ。それでも軽い雪だったので、見た目よりずっと滑りやすく、それなりに浮遊感。

☆オレンジ☆
不整地。かなり綺麗に残ったモモパウ。コース中央は喰い尽くされていたがコース端は面ツルに近く、フワッフワのパウダーラン♪

ミッフィーちゃん、侮るなかれ

☆☆☆★ 3.5  普通。条件が合えば楽しめる。

【総評】
2/6(金)、初訪問。
頑ななまでのスキー専用、ファミリー特化、おちょぼ口のうさぎさんキャラで有名なスキー場。
易しすぎるイメージが先行してすぐに飽きてしまうだろうと思い、なかなか行く気になれず、沼田・片品エリアでは最後の最後まで未踏のままだったスキー場だが、行ってみたら…面白かった。
一本だけだけどちゃんとしたラインコブが出来てたし、短ーいけど面ツルのパウダーにファーストトラック刻んだし、上級コースはちゃんと急斜面だし…、全く期待していなかった分、良い方に裏切られた時の歓びは増幅するから不思議だ。正直、☆4あげてもいいくらいなのだが、ボードで滑ったらめちゃくちゃ気持ちよさそうな整地中斜面がいっぱいあるのに何で禁止なんだよ!というめちゃくちゃ身勝手な理由でマイナス1の☆3.5とする。
平日でも意外なほど客が来ていて、スキー専用という経営方針は今のところ正解のようだ。昼メシを食った食堂のおばちゃん曰く「ボード解禁したらここは潰れちゃうと思うよ」だそうだ。
客層はさすがに独特で、チビッ子を連れたファミリーとシニア層が大半。そこにレーシングクラブの選手が加わり、雪遊びに来た幼稚園児の集団がほのぼの感をMAXにさせ、残りの一握りが“真面目にスキーやってます”的なミドルエイジ(ほぼオトコ、ヒトリストも多い)。僕のように、コブとパウダー探して目を皿にし、面ツルパウダーを見つけたら少々のコース外でも〇△□※●▼◆し、クルマに戻ればルーフキャリアにボードまで積んである訳の分からんフリースタイラーはどう見ても門外漢だった(笑)。
ともあれ、コースは予想してたよりずっと面白かった。ミッフィーちゃん、侮っちゃいけませんね。

【ここが○】
・格安の平日パック。HPをチェックしよう。パックの食事券というのはふつうスキー場直営のレストラン限定で、酷いやつはメニューまで決まってる場合もあるが、ココはとっても良心的。エリア内の個人経営の食堂でも概ね使えて、食いたいものを食える!
・来場者のモラルが非常に高い。ま、客層を見れば当然ですね。

【ここが×】
・ボード禁止。ふざけんな、だから良いんだろう!って怒られそうだけど、敢えて言う。だって、ボードで滑ったら気持ちよさそうな斜面がいっぱいあるんだもん。
・スキー場の入口にセンターハウス的な施設が無い。チケット売り場の小屋がポツンと建ってるだけ。僕は滑り出しのとき、先ずセンターハウスのトイレに行って用を足し、洗面所の鏡で身支度を整えて、椅子に座ってブーツのバックルを締め、いざ出撃ってルーティンが決まってるんだが、コレじゃ何もできん。ちょっと離れた所に建物が並んでいるのだが、殆んど個人経営の食堂なので、小心者のボクはトイレだけ借りることができないんです…。後で見たら、食堂に混ざって“管理センター”なる建物があったので、ここなら飲み食いしなくても用を足せそうだが、滑り出しのタイミングではちょっと使い辛い位置にある。
・足が痛くなってくる長い固定式リフト。デタッチャブルタイプにしてくれ、などと不相応な贅沢は言わないが…、せめて第2と第6はフットバーを付けてほしい。第6なんて1,000m以上あるんだぜ…。
・公式HPでの、コース状況の情報提供が貧弱。せめて圧雪の有無やラインコブがあることくらい告知してほしい。

【天候・気温】 雪時々薄曇り 日中で-3℃くらい

【雪質】 乾雪 深い所でスネパウ

【公表積雪深】 230㎝

【リフト、コースオープン状況】 第3ペアのみ運休 全コースオープン

【混雑状況】
平日。ファミリーやシニアの来客が意外と多かったがリフト待ちなし、コースはガラガラ。いちばん賑わってたのはキッズエリアのスノーエスカレーターだったりする。

【コース状況】
・もくせいコース(上級)
整地。この日はかなりの降雪があり、帰る頃にはモコモコしていたがコブにはなっていない。急斜面部分はちゃんとそれなりの距離があり、危惧していた“なんちゃって上級コース”ではなかった。

・たかねコース(中級)
整地。コース本体は流して滑る程度のものだが、コース入口に面ツルのパウダー部分が残っていた。と言っても、ただの圧雪のやり残しで、一番斜度のある部分をまっすぐ降りると、ほんの3ターンくらいで終わってしまうのだが…。斜滑降でムリヤリ距離を稼ぎながら滑ったが、底付きしないパウダーランは全く期待していなかったので嬉しい誤算。

・かえでコース(中級)
整地。コース端にラインコブが一本。看板が立っていて“小回り専用”と書いてあったので失笑。素直にモーグルコースと書けばいいのに。距離はそこそこ長くしっかり掘れてもいるが、斜度は20度あるかないか、ピッチも長めで難易度は低い。モーグル入門者には絶好の練習コースだろう。

クワッドリフトはなくなったけど…

☆☆☆★ 3.5  普通。条件が合えば楽しめる。

【総評】
2/5(木)、5年ぶり再訪。
割と古くからあり(以前は“国設武尊”という名称だった)、天然雪100%、非圧雪の急斜面が売りの、通好みだが地味~なスキー場、というイメージだったが…。この日は平日なのに高校生、大学生と思しき初級ボーダーが大挙来場、第2リフトとロマンスコースは大盛況でちょっとびっくりだった。帰り際に、宿のマイクロバスを待っている集団が多かったので、たまたまサークルか何かの合宿と重なったのかな?サービスデー狙いの一般客もそこそこいた筈だし。
580mというそれなりの標高差を持ち、ベースからリフト一本上がったところで広大なボウル状の斜面が現れ、更にその上部にコースが伸びている…という感じで、割とスケール感はデカいのだが、各コースがとにかく細切れ、ブツ切れになっているのがやや残念。数シーズン前にメインの長いクワッドリフトがぶっ壊れて、代わりに第7ペアが新設されたが、それによってコースのブツ切れ感は更に増幅した…。ただ、第7ペアは急斜面だけを繰り返し滑りたい人には却って都合のいいラインに架かっているので、賛否は分かれるところだろう。この“ブツ切れ感”のおかげで、レベルに応じた棲み分けはきっちりできており、滑れもしない初級者が急斜面に入り込んできてバーンを荒らすようなことはなかったので、その点は評価できる。
この日は暫く降雪が無かったようで、コース内の新雪は完全に食い尽くされた状態だったが、かなり面的な広がりがあるのでちょっとアレすればほぼ完全な面ツルパウ…(以下、自粛)。
上部の駐車場が狭いとか、前述の通り、ブツ切れのリフトやコースだとか…減点要素は幾つかあるにはあるが、目的意識をしっかり持って、可能であれば天候もちゃんと考慮した上で狙って滑れば、かなり満足度の高い滑りを期待できるスキー場だろう。
因みに…みんな気にしているぶっ壊れたクワッド。気になったので電話して聞いてみたら「あのリフトは外国製だったので修理したくても部品が無いんですよ。撤去の方向です」とハッキリしたお返事をいただいた。うむ、仕方ないか。

【ここが○】
・格安サービスデーと誕生日プレゼント。特に誕プレは、月に関係なく日付さえ合っていればいいという、夏生まれの僕にとっては涙が出るほど嬉しい企画(笑)。太っ腹!他のスキー場も見習え!
・豪雪とまでいかないが豊富な積雪と良好な雪質。それなりに標高も高いし、ホントに片品エリアはこの点のバランスが素晴らしい。

【ここが×】
・リフトと駐車場の問題は…まぁしょうがないか。
・ちゃんとしたコブが無い。タイミングによってはできるのかな?少なくとも僕はお会いしたことがない。

【天候・気温】 薄曇り 上部は時々ガス 日中で-2℃くらい

【雪質】 乾雪 コース内の深い所はスネパウくらい

【公表積雪深】 230㎝

【リフト、コースオープン状況】 全リフト運行 全コースオープン

【混雑状況】
平日。サービスデー。高校生、大学生くらいのボード初級者、驚くほど多し。第2リフトは、待つことはないがカラの搬器も殆んどない状況。それ以外のリフトはガラガラ。ロマンスコース、混雑。座りこみ多し。それ以外のコースは空いていて滑り放題。第1駐車場は午前中で満車。

【上級コース状況】
非圧雪の上級コースは全て食い尽くされたパウダー。コブは全くなし。

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