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3.74 (評価数:1873件)

〒074-1181 北海道旭川市神居町西丘112 [地図]

札幌から車で100

スキー場情報(詳細)

こんな良いスキー場がこんなに空いてていいの!!?

5

2017/03/16

雷電風雪さん

☆☆☆☆☆ 5 大満足 もちろん、また来るよ

【総評…というか訪問記】
3月9日、6年ぶり再訪。
「こんな良いスキー場がこんなに空いてていいの!!?」
たぶん、20年以上前からそう言われ続けているスキー場(笑)。だって、俺の持ってる古いスキー場ガイド誌にもそう書いてあるからね。
でも、考えてみれば理由は明確だ。公共の足が貧弱。近隣に宿泊施設が無い。札幌から遠い。これに尽きるだろう。要するに、海外や道外からの客が来づらい、大手ツアーが入らない、マイカーで来る周辺人口が少ない、ということだ。
あまりの閑古鳥に、真偽は分からんが、以前は廃業の噂すら聞いた覚えがあるのだが、最近はゴンドラのリニューアルなんかしちゃってるから、まぁ、潰れることはないのだろう。だったら、それでいいのさ。存続さえしてくれれば、こっちにしてみれば空いているに越したことはないのだから。
3月9日朝、2日間お世話になった旭川駅前のホテルをチェックアウトし、目の前のバス乗り場で“カムイ1号”を待つ。荷物は、滑り終わった後で着替えるジーパンや靴下とゴーグルなどの小物を入れたデイパックひとつの軽装だ。今回の遠征には自分のスキー一式を持ってきたが、今日はボードをレンタルして滑るのだ。このスキー場には、ゴールドコースという国内屈指の超快適カービングバーンがある。前回来た時はスキーでしか滑らなかったので、今回は思うさま、ボードでキレッキレのターンを味わってみたくなったのだ。…ま、結論から言うと、この日はゴールドのカービングよりツリーランエリアやコース脇のパウダーランの方がはるかに楽しかったので、ゴールドをまともに滑ったのは1本だけだったが…。
カムイ号は、先に“貧弱”と書いたこのスキー場に行く唯一の公共交通機関、予約制の送迎バスである。スキー場への専用バスだから多少割高なのは仕方ないが、それでも20㎞あるかないかの距離で片道1,000円はちょっと高い。一昨日行ったぴっぷスキー場も旭川から同じくらいの距離だが、JRと無料送迎バスを使えば片道たったの360円で済むのにさ。これで、ちんけなマイクロバスなんかが来やがったらケチョンケチョンにこき下してやろうと思っていたが、やってきたのはピカピカの大型観光バスだったので、まあ許してやろう。駅前からこのバスに乗り込んだのは俺一人、その後市内のホテルをこまめに回って少しずつ客を拾っていく。この日、カムイ1号に乗ったのは合計でたったの6人。大型観光バスは、その巨体を持て余しながら、一路R12を西に向かった。
このカムイスキーリンクス、ゴンドラもあり、標高差600m近い大型スキー場なのに、リフト券はべら棒に安い。ただ、俺が使う『1日券付スノーボードセット(スキーセットも同額)』は7,000円と、リフト券ほどの割安感はない。まぁ、それでも安い方だと思うけど(…というか、そう思ったからレンタルする気になったワケで…安くなけりゃ自分のスキーで滑ってたさ)。レンタル板は、自分の板と較べるとかなり薄くて柔らかいもので最初は違和感があったが、数本滑っているうちにすぐに慣れた。
前夜は、割としっかり降雪があったようだ。午前中は薄日が差したり雪が降ったりで、強い寒気は抜けつつあったが、雪質はまだまだ乾雪をキープしている。新雪狙いの競争相手も、昨日の富良野とは比べ物にならないほど少ないし、今日もまたパウダー三昧かな?期待を膨らませてリフトに飛び乗ったのだった。

【天候・気温】
薄曇り時々雪のち晴
日中、ゴンドラ山頂駅の温度計(日陰)は-6℃、ベースは体感で2℃くらいか

【公表積雪深・雪質】
120cm
上部は乾雪、ただし日中はやや重くなる
下部は、日中は湿雪
典型的な『パウダー喰うなら午前中勝負!』な日であった

【リフト、コースオープン状況】
全リフト運行、“ディープパウダー(公認ツリーランエリア)”クローズ、それ以外のツリーランエリアは下記参照、ツリーラン以外のコースは全てオープン

【混雑状況】
平日。スキー実習の高校生の団体あり。朝のセンターハウスは“それなりに人がいる”感じだったが、広大なコースにばらけてしまうので、滑走中は寂しいくらいにガラガラ。リフト待ちなし。

【上級コース状況】
◇◇ダイナミック◇◇
半面整地、半面不整地。整地にはポールセットあり、地元のレーサーが練習してた。不整地部分はかなり綺麗なスネパウ。レーシングスーツを着た正統派(?)スキーヤーの周りを、数人のパウダージャンキーが、美味しい斜面を探してウロウロしてるというヘンな図。

◇◇フレッシュパウダー◇◇
面ツルのヒザパウ。北斜面ということもあり午前中は歓喜の絶叫フワフワパウダーラン。午後はトラックだらけになった上(ま、殆んど俺が付けたトラックだけど…)、雪が重くなってきたので他に移動した。“トド松”“バンプス”“ツリーラン”の3コースは、雪が良い時間帯にはエントリーするヒマがなかったので、行かなかった。前日に公式HPでチェックした時はバツ印が付いてたから、たぶんクローズしてたと思われる。

◇◇ロイヤル上級◇◇
不整地。エントリーしたのが午後だったのでコース中央のパウダーは喰い尽くされていたが、コース端は意外と綺麗だった。

◇◇シルキー◇◇
不整地。コース中央はほぼ全面コブ。綺麗なラインコブが3本くらいあった。俺はボードだったので滑らなかったが、滑ってるスキーヤーの動きを見てると、かなり深く掘れているようだ。コース端はかなり綺麗に残ったヒザパウ。ここも、午前中は笑いが止まらんくらい美味しかった。