スキー・スノーボードに関する用語、いくつ知っていますか?

  • 公開日:2018/7/20

スキー場に行くと普段あまり耳にしない用語が聞こえてくることがあります。さらに、スキーやスノーボードを買いに行った際にもお店で耳慣れない言葉に遭遇します。今回は、そんなスキーやスノーボードに関する用語について紹介します。

雪山やスキー場に関する用語

オフピステ

ピステ(piste)がスキー場のことであり、その外という意味なので、人工的に整地されていないフィールドのこと。山スキーやバックカントリーとも呼ばれます。

ピステン


圧雪車のことを総称して言います。「ピステンが入る」や「ピステンをかける」などと使われます。

ピステンバーン

ピステンバーンは圧雪車により整備された斜面のことをいいます。圧雪直後はゲレンデがコーデュロイ状になります。

非圧雪コース(斜面)

圧雪車の入っていないコースや斜面を言います。雪が積もった状態のままを指し、パウダースノーを楽しみたいスキーヤーやスノーボーダーから人気がある。

ゲレンデ

スキー場のことをゲレンデとも呼びます。もともとは土地や地形などを意味するドイツ語です。

ゲレ食

スキー場で食べる食事のことを指します。ゲレ食というとあまり美味しくないというイメージがあったが最近はゲレ食に力を入れるスキー場が増え、ゲレ食が人気のスキー場も多くなってきています。

クワッドリフト

4人乗りリフトのことをクワッドと呼びます。以前は4人乗りリフトが最大でしたが、最近は、6人乗りや8人乗りのリフトなども出てきています。

スキー競技に関する用語

アルペン

ポールを交互に通過するレース競技は大きくわけて4種類あり、滑降、スーパー大回転、大回転、回転となっています。

滑降(ダウンヒル)

滑降は別名ダウンヒルとも呼ばれ、アルペンスキー競技の中では、最も距離が長く、スピードの出る競技であり、時速100kmを超える高速で行われています。標高差は男子が800mから1100m、女子が500mから800mほどで、距離は3から4kmです。

スーパー大回転

「Super Giant Slalom」の英語表記から来ており、日本ではスーパー大回転と呼ばれています。前述のダウンヒルと大回転の中間の位置づけで、ダウンヒルとともに高速系の種目に分類されています。

大回転競技

大回転競技は、ジャイアントスラローム(Giant Slalom)略してGSとも呼ばれ、中・急斜面を使って約5m感覚に設置されたポールを通過しながらそのタイムを競う競技です。

回転競技

回転競技は、スラローム(Slalom)を略してSLとも呼ばれています。長さは500mですが、50本から80本の旗門が設置されます。レース競技の中では、1番旗門数が多く観ていて楽しめる競技です。

フリースタイル

フリースタイルスキーは、モーグル、エアリアル、スキークロス、ハーフパイプ、スロープスタイルなどの種目があります。

モーグル

コブ斜面と中間にあるジャンプ台をいかに早く、そして高く美しく飛ぶかを競う。競技はタイムとジャンプ台での演技を点数制で競います。日本ではモーグル競技の人気は非常に高く、草大会含め多くのスキー場でモーグル競技会が開催されています。スキー場によっては、モーグル初心者のためのなんちゃってモーグルコースなども用意されており、モーグルが親しめる環境が用意されています。

スキークロス

スキークロスは、モーグル競技と同じフリースタイルスキー競技のひとつです。競技は、複数の選手が同時にスタートし、バンクやウェーブ、ジャンプなどのアイテムを越え、最初にゴールしたものが勝ちというシンプルルールとなっています。ただ、実際の競技は雪上の格闘技とも呼ばれるほど激しく、ジャンプ中に選手が接触することも多く、転倒もよく起こる。そのため、ゴールする瞬間まで勝者がわからないという面白さもあり、観ているものをハラハラドキドキさせる競技でもあります。

最近ではスキークロス用コースを設置するスキー場も増え、気軽にバンクやウェーブで遊ぶことができるようになっています。さらに大会も開催されるようになってきており、人気競技になりつつあります。

ハーフパイプ

円筒を半分に切った形のコースを左右にすべり、ジャンプや回転の技を競います。スノーボードのハーフパイプが人気がありますが、スキーハーフパイプもあります。

デモスキー

デモスキーは基礎スキーとも呼ばれ、ターンの正確性やフォームの美しさを規定種目で点数制で競います。レースと違ってタイムで競うのではなく、決められた種目をどれだけ質の高いターンを行い、スピード及び合理性を兼ね備えているかが問われる種目である。

デモスキー(基礎スキー)は日本独自の採点競技であり、その最高峰の大会が全日本スキー連盟による全日本スキー技術選手権大会である。各スキー場やスクールが主催する草大会も多く開催されており、スキーヤーからの人気も非常にある競技である。成績上位者向けには、SAJデモンストレーターやナショナルデモンストレーターなどの認定資格も用意されており、ナショナルデモンストレーターになれるのは、ほんの一握りのトップデモスキーヤーに限られている。各スキー場では、ナショナルデモンストレーターを迎えての講習会やデモ滑走などのイベントも行われている

インスペクション

スキーやスノーボードのレース前にコース状況を調べること。実際にコースを滑ることが可能。

スノーボード競技に関する用語

スノーボードに関する競技は、平昌五輪よりビッグエアが加わり、競技数は増えています。代表的な競技を紹介します。

パラレル大回転

2人の選手が同時に滑り出し、コース上に設置されたポールを滑り、タイムを競う競技です。

パラレル回転

パラレル大回転同様に2人の選手が同時に滑り出し、タイムを競う競技ですが、ポールの間隔が短いので、より細かいターンの技術が必要となります。

スノーボードクロス

複数の選手が同時にスタートし、バンク、ウェーブやジャンプ台などが設けられた1kmほどのコースをすべり、タイムを競います。

スロープスタイル

キッカーやレールなどのアイテムが設置されたコースを滑り技を競います。滑るアイテムは選手が選べるようになっています。アイテムが巨大化しており、技もどんどん高難易度になっています。

ハーフパイプ

円筒を半分に切った形のコースを左右にすべり、ジャンプや回転の技を競います。冬季五輪では日本人選手の活躍もあり、人気の競技となっています。

スキーに関する用語

パラレル

板を平行にして滑る滑り方

プルーク

プルークとはスキーの板をハの字にすること。スキーの両先端を寄せて、テールを開き、カタカナのハの字のようにして滑ること。板を開いているので、安定性がまし、斜面にうちエッジがかかり、スピードもコントロールが可能になる。スキーを始めた人がまずはじめに覚えるべきスタンスです。

キックターン

スキーの方向転換技術の一つで、そろっている足の片足だけ方向をかえ、その足を支点にもう一方の足の方向変える技術。

カービングスキー

カービングスキーとは、トップとエッジが太く、中心部がほそくなっており、サイドカーブがきつく回転半径が小さくなっている。そのため、初心者だめ扱いやすく、今のスキー板はほとんどカービングを採用している。

スキー用具に関する用語

ストック

スキーをする際に、バランスやタイミングをとるのに使います。アルミが主流でしたが、近年はカーボンの比較的軽く、また細いストックが多く出ております。また、伸縮の調整がきくタイプもあるので、自分の滑りに合わせて選ぶといいでしょう。ストックは別名ポールともいいます。

インソール

スキーブーツに入っている中敷きのこと。スキーは足の指先の微妙な動きでも滑りに影響するので、ブーツのインソールは極めて重要な役割を果たす。

プレート

スキー板とビンディングの間にはさむ板のこと。最近のスキー板はサイドカーブがきついため、ビンディングの取り付け位置をプレートをはさんで高くしておかないと、カーブの際ブーツが雪面にあたってしまうため、用いられるようになった

ファンスキー

スキー長100cm程度の比較的短めの板を指す。サロモンのスノーブレードの登場で人気に火がついた。

ロッカー

スキーの反りのことで、雪面への抵抗をすくなくして、ターンをしやすくします。

リムーバー

板の滑走面についた汚れを取るものです。スプレー状のものも多く、リムーバーを使用して、布等で拭き取ると驚くほど汚れが取れる。

スノーボードに関する用語

フリースタイル(ディレクショナルボード)

フリーライディングを主に考えられ、ボードの中心がややテイル側に設定されており前後が非対称のシェイプボード

フリースタイル(ツインチップボード)

フリースタイル向きの板で、中心軸がボードの真ん中に設定されておりトリックしやすい前後対称なシェイプボード。

アルペン

レースや基礎向きの板で、テールのキック(反り)が無く、カービングに最適な形でフリースタイルに比べ細身でフレックスが硬く、高速でも安定する。

フレックス(柔かさ)

柔かい板は操作性がよく、トリックしやすく、脚力が少なくても楽にターンできる。反発力が少ないのでオーリー時などに力が板に伝わりにくい。硬い板は、滑走時に板が安定しやすく、反発力が強いのでオーリー時に力が伝わりやすく高いエアーが飛べる。但し、脚力が必要になる。

トーション(ねじれ)

トーションが柔かいと、ジブのときにプレスやスタイルを出しやすい。

サンドイッチ構造

何枚もの素材を重ねプレスして作り上げた構造

キャップ構造

何枚もの素材を重ね最後のデッキをキャップのように閉める構造。
※一般的にはキャップ構造のほうが硬くなると言われている

ポリエチレン

現在の板に一番よく使用されている滑走面の素材、押出し成型によって製造され、ソウルが傷付いたりしてもリペアが比較的簡単にできる素材

グラファイト

高分子ポリエチレンの中にグラファイトを混入することによって滑走面は多孔性となり、ワックスの吸収性が高くなり、滑走面と雪面との間に発生する静電気の発生を抑え汚れも付きにくい素材

シンタード

レース用や上級者用に多く使われる素材で、耐摩擦性が高く、滑走性やワックス保持製に優れた高分子素材

ガリウム

ポリエチレンに金属分子のガリウムを混入することによって、ガリウムが雪との摩擦によって発生する熱を伝道し、ベース表面からその熱を放散しベース表面が低温をキープし摩擦を減少させる素材

スノーボード板の各部の名称

  • ノーズ:ボードの先端部分のこと
  • テイル:ボードの後ろ側部分のこと
  • デッキ:ボードの表面
  • ソール:ボードの裏面
  • ウエスト:ボードのくびれた部分のこと
  • キック:トップ又はテイルのそり返し部分
  • 有効エッジ:滑走時に雪面と接するエッジ(金具)の長さのこと
  • インサートホール:バインディング取り付け用ビス穴の並び。

サイドカーブ

ボードのくびれ。この値が小さいと比較的ショートターン向きといえる。ただ、ターンにはサイドカーブ以外にも、フレックスやトーションなども密接にかかわってくるため、一概にこの数値だけで判断することはできない。

ステップイン

ブーツの底部分だけでボードに固定されており、素早い脱着がうり。ハイバックが付いているモデルはホールド感もある。

ハードビンディング

アルペンボードによく使用されるハードブーツ用のビンディングで、装着が楽で可動な部品の数が少ないので破損などのトラブルが少ない

ハイバック

ハイバックは、背中側に体重を移動するターンのときに力が伝わりやすいようにサポートしてくれる。

ヒールカップ

ブーツのかかととバインディングをホールドする部分。

ヒールカップ・アジャスター

ブーツのサイズに合わせてハイバックの位置を調節する機能

フォワードリーン・アジャスター

ブーツの背面の角度に合わせてハイバックの角度を調節できる。その角度を調節、固定する機能。

アンクルストラップ

ブーツとビンディングを固定する足首側の太いストラップ。

アンクル・ラチェットバックル

ストラップを締めるときに使用するパーツ

アンクル・ラダー

バックルで締めるときに繋ぎとなるギザギザのベルト状のパーツ。

トゥ・ストラップ

ブーツとビンディングを固定するつま先側のストラップ。最近ではつま先を覆うようなカップ状のものが増えてきている。

トゥ・ラチェットバックル

ストラップを締めるときに使用するパーツ

トゥ・ラダー

バックルで締めるときに繋ぎとなるギザギザのベルト状のパーツ。

トゥ・パット

つま先に力を入れやすくしたパーツで、ショックも吸収してくれる。

ベースプレート

ブーツ全体を乗せるプレート。

ディスクプレート

ベースプレートの真ん中にあるディスク状の丸い物体。アングル(角度)調節に使用する。

レースタイプブーツ

最近では種類が減ってきたものの、根強い人気を誇るスタンダードなヒモで縛るタイプ。長所は自分の手で閉めるので締め付け具合の微調整がしやすい。短所は脱着に時間がかかり、ガチガチに絞めることが難しい。

BOA レーシングシステムブーツ

ダイヤルを回すとワイヤーが締まり、ダイヤルを引くとワイヤーが緩むワンタッチタイプ。長所はなんと言っても脱着が早く力が無くても簡単に絞めることができる。短所は全体が一気に締まるので部分ごとの微調整ができない。

ストラップタイプブーツ

FLOW社が使用しているブーツ全体を上から覆うタイプ。ホールド感もあり、脱着も比較適しやすく初めに調節すると同じ装着感を保ちやすい。

スピードゾーンレーシングシステムブーツ

レースハンドル(ヒモ)を引っ張るだけでブーツが縛れるタイプ。長所は、左右のレースハンドルが、足の甲とスネに分離されているのでそれぞれの微調整がしやすく脱着もしやすい。

ハードブーツ

ブーツのシェルがプラスチックでできておりスキーブーツに似ている。バックルを締めることで脱着ができる。滑走中に足首にかかる負担が少なく力が逃げにくいので高速でも操作しやすい。フリースタイルブーツに比べ値段は張る。

レースタイプインナー

スタンダードなレースで締め上げていくタイプ締め上げることにより、ホールド感が増し、フィット感を好む人にお勧め

ノンレースタイプインナー

インナーには締めるものが無く、ゆったり感を好む人にお勧め。脱着もしやすい。

高温サーモタイプインナー

ブーツインナー専用ヒーターで暖め、自分の足型に成形させるインナー。自分の足型なのでフィット感があり、型崩れしてきても数回は焼き直して再成形できる。

低温サーモタイプインナー

自分の体温で、自分の足型に成形してくるインナー。履けば履くほど自分の足型に成形され、フィット感もよくなってくる。

ゴーグルのレンズ種類

ミラーレンズ

ゴーグルというとミラーレンズを思い浮かべる人も多いのでは?さまざまな種類が存在しますが、快晴時に利用するレンズです。悪天候・ナイターは不向きと言われています。

クリアーレンズ

肉眼に最も近く、悪天候やナイターなどで視界を確保してくれます。

イエローレンズ

コントラストが強くでるので雪面の凹凸が見えやすい。悪天候時、ナイター時はクリアー以上に効果を発揮する反面、晴天時には反射が眩しく感じられることがあります。

パープルレンズ

眩しさを抑えシャープで鮮明に見える。全天候型レンズともいえます。

グレーレンズ

悪天候、ナイターには不向きですが、晴天の時は有効です。

オレンジレンズ

眩しい快晴時、晴天、薄曇り、曇天とオールラウンドに使える。比較的はっきりとした視界を確保できる。ナイターは、イエロー系より劣ります。

ウエアに関する用語

耐水圧

耐水圧とはJIS規格に基づく耐水圧試験によって算出された数値の事で、簡単に言えば「その生地はどのぐらいの水圧に染み出さずに耐えることができるのか」という意味で、数値が高いほど水をはじきます。傘の耐水圧が500mm〜1000mmくらいと言われています。ウエアとして使うなら耐水圧は20,000mはほしいです。

透湿性

透湿性とは内側から外にどれくらいの水分を外に出すことができるかということで、透湿度をあらわす単位”gm2-24h”とは素材1m2あたり24時間に何グラムの水分を透過する能力が有るかを表す。数値が高いほど湿っぽくなりにくい

フード(フレックスフィット)

3箇所のドローコート で頭の形に合わせた調整が可能なフード。

フード(リムーバブルフィット)

取り外しできる。調整可能なフード。

チンフラップ

あごに当たる襟裏が起毛素材でソフトな肌触りが特徴。

ベンチレーション

ウェアにこもった汗や熱気を外に逃がす、素早い体温調節が可能な喚起口

パウダーガード

ジャケット内への雪の進入を防ぐ機能

ショイントパウダースカート

パンツとジョイント可能なパウダーガードで雪の侵入を防ぐ機能

ゴーグルポケット

ゴーグルが収納できるポケット、レンズに傷がつかないように柔かい素材でできている

ストレッチフットゲーター

ブーツへの雪の進入を防ぐインナー機能

スラントボトム

ブーツで裾を踏みつけないように裾が斜めにカットされている

ヘムジッパー

裾のジッパーを広げブーツやバインディングをパンツで隠すことができます

防水透湿素材

水は通さないが水蒸気は通す生地素材(水より小さく水蒸気より大きい穴をあけてある素材)

バックカントリーに関する用語

バックカントリーとは、その名の通り、非圧雪のパウダーゾーンや山全体を自由に滑り降りるのをメインとするスタイルのことです。最近はキャットツアーといわれる圧雪車やスノーモービル等で非圧雪地を滑るツアーなどもスキー場によっては開催されています。

スキー場として整備されていない箇所を滑るので、雪崩の危険とも隣り合わせです。バックカントリーなどでフリーライドスキーやスノーボードをする際は、プロのガイドと一緒に行うのが望ましい。ゲレンデ内で立ち入り禁止区域を滑ることはフリーライドではないので、スキー場での滑走の際は必ずスキー場のルールを守るようにしましょう。

バックカントリーでは、ふかふかのパウダーを滑れるように板は浮力の強い(横幅の広い)板を使うことが多く、昨今の人気の高まりでフリーライド用の板が多くのメーカーが発売されています。

Pocket

Snoway滑走記録アプリ

雪山を滑った際にGPS位置情報を利用して、滑走距離や経路、滑走スピードなどを自動で計測記録します。簡単操作で自分だけの滑走記録を手軽に残すことができます。

詳しくみる