OPEN
12/07
〒028-7557 岩手県八幡平市安比高原 [地図]
東京から車で420分 電車で210分
ながーーーい!!!!
☆☆☆☆☆ 5 そりゃそうさ
リフト、ながーーーい。
コース、ながーーーい。
ついでにコブも死ぬほどながーーーい!!!!
…つーことで
【総評】
3月1日~2日、12年ぶり再訪。
かつては毎年通っていた安比。その後、色んなスキー場をめぐり巡って流離い続けるようになって、すっかり足が遠のいていたのだが…
長期入院してしまったクルマが未だに帰ってこない。代車は手配してもらったが「スタッドレス履いたやつ寄越せ」という要求は満たされず、雪山に行くには公共の足を使わざるを得ない状況が続いている。ま、こんなシーズンもあるさと開き直ってびゅうのHPを眺めていたら、WEB限定でかなりお得な安比のツアーを見つけたので、久しぶりに行ってみることにした。
ま、今更スキー場のスペックだの、ここが○だの×だのなんてのは、ダラダラ書かなくても皆さん分かってる筈なので割愛して、当日の様子を報告するにとどめよう。
因みに、今回はかなり気温が上がってしまって、安比自慢のアスピリンスノーにはありつけなかった。前回の青森遠征のレビューでさんざん雪質への拘りをぶち上げておいてなんだが、さすがに3月に入ったら“乾雪じゃなきゃ☆ひとつ減点!”なんてワガママは申しません。逆に、安比で、春用の薄手のグローブとインナーで、ジャケットの前をガバッと開けて滑ったのは初めてだったので、それはそれでレアな体験だったワケだし。天気が良くて、八甲田や岩木山まで見えたのも初めてだったので、それはそれで嬉しかったしね。
【天候・気温】
3/1…晴時々薄曇り 日中、ベースで3℃くらい
3/2…晴時々薄曇り 日中、トップで4℃くらい
【公表積雪深・雪質】
3/1…195cm 下部、湿雪 上部、乾雪 新雪はややクラスト
3/2…195㎝ 全面湿雪
【リフト、コースオープン状況】
通常運行するリフトは全て運行、不定期運行のリフトは全て運休。
オオタカコース最上部、おそらく積雪不足という理由でクローズ。
ハヤブサコースのレッドハウスより上部、マスターズ大会のためクローズ。
…オオタカの最上部は、俺の知る限り、開いていたためしがない。雪は充分付いてるように見えたから、オープンしてもいいと思うのだが…実際、ロープを潜って滑った跡がいっぱいあったし。でもって、この日は大会のためにハヤブサ上部もクローズ。よって、山頂からメインコースに入ることが出来ず、かなり不便な思いをした。こういう時は“雪薄いから注意して!”というアナウンスを付けてオオタカ上部を開放する等、もうちょっと一般客に配慮した臨機応変な処置をしてほしかった。ま、他にも楽しいコースが幾らでもあったから、減点対象にはしなかったけど。
【混雑状況】
平日。団体客なし。リフト待ちなし。コース混雑なし。外人さんはアジア系ばっかし。
因みに、今回泊まったグランドヴィラ3も、7割以上の客がアジア系外国人な感じ。尤も、彼らのマナーも随分良くなって、不快な思いは全くしなかったが。彼らの落としていくおカネでスキー場が活性化するならむしろ喜ばしいことだ。
【上級コース&コブ状況】
◇◇イヌワシ◇◇
不整地~浅いコブ。新雪は喰い尽くされ。コース端を滑ればコブは避けられる。
◇◇ヤマガラ◇◇
不整地。リフトより外側のエリアには結構新雪が残ってた。それなりに浮遊感。距離は短い。
◇◇西森ツリーラン◇◇
不整地。新雪は喰い尽くされ。かなり斜度がキツい上、滑れるラインが限定的なので、ウハウハのパウダーラン遭遇率は低いと見た。
◇◇モーグル練習レーン◇◇
オオタカ中部、第3リフト区間にある。ラインは2本。斜度緩め、ピッチ長め、それほど深くは掘れてない。距離も短い。あくまで入門者の練習用。デキる人は一発完走。
◇◇ザイラーロング上部◇◇
整地。かなり固く締まった下地の上に、エッジングで削られた雪がサラッと載ってる感じ。相当強い荷重をかけないとすぐにズレてしまうほどのハードパック。本当にズレないカービングターンを決めていたのはスキーレーサーやアルペンボーダーだけだ。
◇◇第2ザイラーA◇◇
上部急斜面、ほぼ全面固い自然コブ。やや荒れ気味で、キレイなラインコブになっていたのは2本くらいか。おそらくコブの滑りは知らないであろうボーダーのグループが入りこんで、相当苦労している姿を何度か見かけた。中間部以下は上から見て左から、圧雪車一台分の整地⇒ラインコブ2本(途中で1本消える)⇒荒れた不整地、の順に並ぶ。でもって、このラインコブが途轍もなく長い。とんでもなく長い。死にそうなくらい長い(笑)。俺が今までに遭遇した最長完全連続コブは、2年前、やはり3月のきそふくしまスキー場で、シークレットAコースの端を延々と続くラインコブだったが、今回、遂にその記録を更新した。きそふくしまの時は、シャクシャクの柔らかい春コブで斜度も緩いから、ヘロヘロになりながらも、あまりの長さに思わず笑ってしまうくらいの余裕はあったが、ココはそんなもんじゃなかった。まず、固い。とにかく固い。そして深い。ある程度バンクも発生しているから、大回しであまり脚力を使わずに制動をかけることも出来なくはないが、溝が深いので、気が付くと、アリ地獄のように滑走ラインが中央にどんどん寄ってきて、競技モーグルのように深い吸収でコブを乗り越えながら縦に縦に高速で攻める滑りに、勝手になってしまう。ま、俺はどっちかというとそういう滑りの方が好き(…というか、バンク滑りは良く知らない)なので、それはいいのだが…こーゆー滑りで固ーいコブを攻めるとどんだけ消耗するか…分かる人には分かるだろう(笑)。しかも、ピッチがかなりバラバラなのだ。ちょっと間延びしてるなーと思ってたら急にピッチが短くなって一瞬切り替えが遅れてバランスを崩す。リカバリのために余計な力を使って更に消耗する。目線だ!もっと前を見ろ…ま、こんな感じで滑ってたのだが、あまりの長さに完走なんてもちろんムリ。二分割でもムリ。四回に分けて滑り切るのがやっとでした…ヘタレなワタシです。それも、最後の2区間は、止まる度に寝転がって息を整えないと次が滑れない、とゆう体たらくでした。最後、あと10ターンくらいでゴール、くらいの場所に来たときは、滑りながら本気で「もうヤだ~!!!!」と叫んでました…まぁ、周りに人がいなかったからだけど…ヘタレなワタシです。もちろんこの辺りはすぐ隣に整地のエスケープゾーンがあるから、そんなにヤなら整地を下りりゃいいだろ!と突っ込まれそうですが、コブに魅せられた人間というのは、コブが続く限り、そこを滑ってしまうのです。もはや、中毒です。ビョーキです。笑ってくれ(笑)。この日、俺と同じ時間帯にコブに入っていたのは、上級シニアが一人。さすがに、やや大回りでスピードを落としたバンク滑りだったが、俺と同じく四分割くらいのペースで滑ってたのだから大したものだ。後で聞いたら70過ぎてるって!凄まじい体力だ。安比、恐るべし。
◇◇セカンド第1上部◇◇
ビスタクワッドを潜った辺りから、左端の非圧雪部分にラインコブが一本。緩斜面から始まって、ちょっとした中斜面の落ち込みの先まで続く。前述の第2ザイラーAとは比べ物にならないが、こちらも意外と長い。スタート地点からは終点が全く見えないので余計にそう感じるのかも。このコースはもろに東向きで、午前中は日射を受けて雪が緩むので、地獄の2ザイAとは対照的に、楽しんで滑れるコブだった♥
◇◇セカンド第3◇◇
荒れた不整地。もちろん、新雪は喰い尽くされ。コブはなし。ま、新雪のない、暖かい日に滑っても面白くも何ともないのは知れたこと。降雪後の朝一は、斜度といい広さといい長さといい、安比随一のウハウハパウダーバーンになることだろう。