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3.46 (評価数:65件)

〒949-2200 新潟県妙高市大字関山関温泉 [地図]

東京から車で220電車で195

良くも悪くも個性的

3

2014/01/18

雷電風雪さん

☆☆☆ 3 普通。条件が合えば十分楽しめる。

【総評】
2014年1月16日、初訪問。
豪雪と非圧雪コースがウリの小規模スキー場。群馬のホワイトバレーに似た感じだ。
大手スキー場のようにコース外滑走に目くじらを立てるようなことはなく、好き勝手に滑れるような奔放な雰囲気が、僕は大好きだ。もちろん、何かあったら自己責任という条件付きで。

【訪問記】
朝、ギリギリまで悩んだ。このスキー場はパウダー勝負だ。新雪がなければ行く意味がない。杉の原や赤倉で無難に滑るか、勝負をかけるか。前夜、麓の方では弱い雪が降っていた。朝、クルマには数センチの新雪が積もっていた。山の方はもう少し降っただろう。しかも今日の予報は昼前から雪。勝負だ。予定通り、関温泉に行くことに決めた。
9:30、チケットを買って、リフト乗り場のベンチでブーツのバックルを締めながら一服しているとスキー場の社長さんが気さくに話しかけてくれた。今日はちょっとコンディション悪いよ。残念だね。うーん、夜間は思ったほどの降雪が無かったようだ。このスキー場ではファットスキーの無料レンタルという素晴らしいサービスをやっているが、最初は自前のカービング板で様子を見ることにする。
第1リフトに乗ると、リフト下の林間ややがて左手に見えてくる銀扇コースは縦横のトラックでモコモコの状態だ。第3リフトは未だ動いていない。リフトを降りて左手の非圧雪斜面に飛び込む。予想よりも少し重い雪だ。標高はさほど高くないし、妙高山麓では一番海側にあるのでやはり水分が多いのだろうか。雪質は昨日の黒姫の方が明らかに良かった。雪面はかなりテクニカルな状況だ。踏み固められた部分、クラストしている部分、柔らかい新雪が残っている部分が混在している。柔らかい部分では、試しに突き刺してみたストックが、グリップのところまですっぽり入った。滑ってみると、案の定かなりパンピーな斜面になっていて、とにかく筋力を使う。一本降りただけで体が熱くなった。二本目は同じコースでも端っこの方、少しでも新雪が残っていそうな部分を狙って滑る、が、状況は大して変わらない。と、第3リフトの乗り場に係員がいる。聞いてみると10時から運転開始。あと数分だからそのまま待つことにした。第3リフトは一番乗りだ。ラッキー。
銀扇コースの上部も、前日までのトラックが残っていたが、その上に薄い新雪が載っているのが分かる。雪の状況は下部より遥かに良好で、コース端では上から下まで柔らかいパウダーランを楽しめた。やはり、第1リフトからアクセスできるコース下部よりも、滑走者が格段に少ないのだろう。上空からは小雪がチラチラ降り出した。予報通りならこの後本降りになる筈だ。いいぞ、もっと降れ降れ。第3リフトを三本くらいリピした後、ファットスキーを借りるためベースに降りる。
ところが。折角ファットスキーを履いて再度登って来たのに、肝心の第3リフトが動いていない。時刻は11:30くらいだったと思う。念のため乗り場を見てみると“営業終了”の看板が立っている。いくら何でも早すぎるから何か事情があるのだろう。後で確認しなければ。ともかく、暫くは第1リフトしか動いてないのだから、このリフトで遊べる場所を探さなければ。リフト下は見るからにコンディションが悪そうで滑る気がおこらない。と、エリア左端の林の中を二人組が滑っているのを発見、そのトレースを辿ってみることにした。ここから先は、おそらくコース外の自己責任エリアとなるため詳細を書くのは自粛する。気になる人は自分で探してほしい。結果的にはこの日最高の、バッフバフの腰パウバーンにありつくことができた。その分、難易度もハンパないが。
それにしてもこのファットスキー、なかなか快適だ。バンピーな不整地も、自前の板よりだいぶ楽に滑れるような気がする。
ファットスキーと腰パウバーンに気を良くして、暫くは第1リフトだけでも遊んでいられそうだが、やはり第3リフトが止まっているのは気になるし、腑に落ちない。昼ごろ、またあの社長さんに会ったので第3はもう動かないのか聞いてみたら「係の若いのがメシ食ってるから」だと。どうせそんなことだろうとは思っていたが、この辺のオペレーションがメジャー処と較べるとユルユルなんだよな。せめて、運行再開時刻くらいは乗り場に掲示してほしいものだ。
だったら、第3の昼休憩に合わせてこっちも昼飯タイムと行きたいところだが、実はそうはできない理由がある。この日、埼玉から高校の団体客が来ていたのだ。団体客の誘致はスキー場にとってみれば貴重な収入源だろうからとやかく言うつもりはないが、スキー実習の高校生レベルでこのスキー場の魅力を堪能できるはずもなく、随分と場違いな気がしたことは確かだ。ともかく、彼らのせいで昼どきのレストランが大混雑するので時間をずらしてくれと言われているのだ。
仕方がないので第3が動き出すまで、昼飯ぬきで第1をせっせとリピする。ようやく第3が再開したのは、いい加減腹ペコで、もうレストランに行こうと思っていた13:30だった。とにかく何時まで動いているのか確認してからでないと安心して昼飯も食えない。第3乗り場に直行して「何時まで?」と訊くと「ガスが出てきたからちょっと分からない。でも暫らくは回しますよ」とのことだった。これまた不思議な回答だ。強風でリフトを止めるのは仕方ないが、ガスで止めるなんて聞いたことがない。今まで、色んなスキー場で10m先も見えないようなガスにまかれたことは何度かあるが、それでリフトを止めたところなんて一つもないぞ。この分だとまたいつ止まるか分からないし、動いているうちに滑っておこうという不可解な理由で、すきっ腹を我慢してリフトに乗った。気が付くと、再開後の第3も僕が一番乗りだ。一日に二度も一番乗りを果たすとは、ヘンな現象だ。
雪は本降りになっていた。2時間ほどの“休憩”の間に銀扇上部はかなりいい状態に回復していた。尤もこれはケガの功名みたいなもので、やはりリフトは定時運行、常時運行が基本だろう。ここのようにリフトが少ないスキー場は尚更だ。第3が止まっている間は、動いているリフトは一本しかなく、一般客も団体客も、上級者も初心者も、全員が同じリフトに集中してしまう。今日は、リフト待ちこそ発生しなかったが、下手くそな高校生が乗り降りの時に転んでちょくちょくリフトを止めていた。こういう点も、一般客にとっては結構なストレス、悪印象の原因になることをスキー場サイドはよく認識してほしい。レベルに応じた分散を図るためにも、第3は常時回しておくべきなのだ。
ともあれ、回復した銀扇上部は、すきっ腹にも美味しい斜面だった。調子のいいファットスキーの助けもあって、殆んど底付きしないパウダーランだ。二本回して、リフト架線の真下にきっちり自分のトラックを刻んだところでようやく昼飯タイムにすることにした。
のんびりカレーを食いながら、パンパンに重くなった脚を揉んで伸ばして一時間、3時ころに再び登ってくると、案の定、第3リフトはもう止まっていた。乗り場には先程と同じ営業終了の看板が立っているだけで、係の姿も無い。“ガスが出たから”早めに止めたのか、それとも定時の終了時刻なのかは結局分からなかった。考えてみれば、第3リフトには営業時間の掲示がもともと無かった。これも他のスキー場と較べるとやはり不親切なところだ。
第3が止まっているなら、第1で遊ぶところは一つしかない。午前中に見つけた、林から腰パウ斜面に出るルートだ。ところが、林の中でアクシデント発生。両腿の筋肉が完全につっているではないか。昨日は丸一日、黒姫でコブとパウダーを食っていたし、今日は今日でずっと不整地だ。酷使した脚が限界に来ていてもおかしくない。このまま無理に滑ってもケガをするだけなので、早々に上がることに決めた。
ファットスキーを返すために事務所に行くと、またまたあの社長さんが応対してくれた。本当に気さくでいい人だ。ついでに、帰りのフロで、露天風呂に入れる所がないか聞いてみた。関温泉には露天風呂を備えた宿がいくつかあるが、何処もみな冬季は内湯だけで、半ば諦めていたのだ。ところが社長さん曰く、更に奥に入った燕温泉で、一軒だけ露天風呂に入れる宿があるという。岩戸屋さんという宿だった。素晴らしい、雪見の露天に入れるなら、山道だって登って行くさ。
こうして、スキー場を後にすることとなった。本当は第3リフトの運営についてひとこと言っておきたかったのだが「有難うございました。また来てくださいね」と、目の前でニコニコしている社長さんに、さすがにその場で苦情を言う気にはなれなかった。いつの日かこの記録を見てもらって、少しでも改善されていれば幸いだ。

【ここが○】
・豊富な非圧雪バーン。第1リフト下やエリア左手の林の中も物好きさんたちのトラックだらけ。レルヒコースは意外とまともな整地中斜面だったが、距離は短いし、やはりここばかり滑っていたら飽きてしまうだろう。不整地がダメな人にはお勧めできない。
・ファットスキーの無料レンタル。スキー場の特性とマッチした、素晴らしいサービスだ。条件として、返却時に簡単な感想を記入する。あと、ブーツは自前のものが必要だろう。パウダーボードも無料レンタルがある。条件はたぶん同じ。ぜひ今後も続けてほしい。
・良質な温泉。ベースの関温泉と、更に奥に行った燕温泉は、どうやら全ての宿でかけ流し、立ち寄り入浴OKらしい。

【ここが×】
・不定期な運転をする第3リフト。
まぁ、先に書いた通りだが…。団体客は別として、自らの意志でここにやって来る客の多くは、パウダージャンキーだろう。その手の来場者にとっては、第3リフトは正に肝心カナメだ。にも拘らず、このリフト、動いたり止まったりなのだ。
1月16日(木)の状況は…10:00、運転開始。11:30頃~13:30頃、係員の昼食休憩のため運休。15:00頃~営業終了。ガスが濃くなったから止めたのか、もともと終了時刻なのかは不明。そもそもリフト乗り場に運転時間が明示されていないのだ。ともかく稼働時間がやたら短いのはちょっといただけない。
先シーズン、北海道の某ロコスキー場に行った時、動いている筈の上級コース用リフトが止まっていた。だが、それは乗客がいないから止めていただけで、係員は常に待機、営業時間中はいつでも乗れるようになっていた。最低限、これがあるべき姿である。
お客は、リフトに乗るために金を払ってチケットを買っている。そうである以上、スキー場側は、定められた営業時間内はちゃんとリフトを運転してサービスを提供する義務がある筈だ。強風で運転不能などのケースは別として、スキー場側の一方的な理由でリフトを止めることはやはりおかしい。

【天候・気温】 雪 日中ベースで-1℃くらい

【雪質】 やや重めの乾雪

【公表積雪深】 300cm

【コースオープン状況】 全コース滑走可能

【混雑状況】 平日。スキー実習の団体高校生あり。整地コースはタイミングによりやや混雑。不整地はガラガラ。リフト待ちなし。

【その他の情報】
・このスキー場、なかなか割チケ類が見当たらないのだが、僕が調べた中では唯一、JTBレジャーチケット(コンビニ端末で発券するやつ)でランチパックをやっている。正規の1日券と同じ¥3,500-でランチ券付き。メニューはレストランタウベのカレーかミートスパ限定だ。
・第1駐車場はじゃんじゃん水を流して融雪してます。この水、かなりの量で、流れが集まるようなところにうっかり足を入れると、サンダルや底の薄いスニーカーなんかだとあっという間に靴下ズブ濡れになりそう。ご注意を。

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