〒989-6941 宮城県大崎市鳴子温泉鬼首小向原9-55 [地図]
東京から車で260分 電車で200分
今のままでは“滑る楽しみ”を見い出せない…
☆★1.5 うーん…もう行かなくてもいいかな…
2月4日、初訪問。
かつてはゴンドラもあり、品のいいホテルと難易度の高いコースとが相まって上級者の支持を集め、堂々メジャースキー場の様相だったようだが(当時行ったことはないから、その頃のスキー場ガイド誌の受け売りだが)…今はちょっと…見る影もない…感じかな。
スキー場不景気の影響なのか、ゴンドラの運行がなくなり(ゴンドラ自体は残っていてグリーンシーズンには営業してる)、鍋倉ピーク(ゴンドラ山頂側)のコースやディアロード(ゴンドラ寄りにあったもう一本の下山コース。上級者オンリーの急斜面)が廃止され、何というか…とにかく中途ハンパな印象で、“楽しめるコース”がない、というのが正直なところだ。
フォレストロードは、標高の恩恵で雪質も眺めも良いのだが、如何せん上部のコースは今やこの一本しかないのでどうしても人が溜まる。サイドスリップもろくにできないようなボード初心者の団体までもがレッスンに来る始末で、平日でもストレスを感じる。もちろん圧雪してあるが、午後にはかなり荒れてくる。
スネークロードは長い非圧雪の急斜面で、それなりに上級者ゴコロを刺激してはくれるが…前夜も多少の降雪はあったようだが…あまり雪付きが良くないのか、とにかく荒れた下地に底付きしまくり。疲れるだけで楽しくないのだ。深雪を楽しもうと思ったら、多少のリスクは承知の上でリフト下や林に入るしかないが、こういうところは良いラインが長続きせず、ブツ切れの滑走になってしまう。下部は「コブが楽しめる」とパンフやHPには書いてあるが羊頭狗肉もいいところ、実際はコブなど全くない。ウソ書くな。実際は、少なくともこの日は、荒れた不整地が続くだけで…面白くなかった。
ロディオフィールドは、唯一、まともな浮遊感を得られたコースだ。ただ、スキー場下部にあるので雪質は期待できず、この日は気温が上がってしまったため、昼過ぎには、握ると見事なダンゴになる湿雪だった。
ラビットロードではちょっと信じ難い光景を目にして、このスキー場の印象を更に悪くした。修学旅行(?)の高校生の団体が来ていたのだが、その中のボード初心者の男子グループがこの狭いコースをサイドスリップの一列縦隊でズルズル下りてゆくのである。あんなもん、一般客にしてみたら邪魔で邪魔でどうしようもないだろう。女の子のグループに至っては、全員板を手に持って歩いて下りている。もちろん、どっちもイントラの引率のもとでだ。あれじゃやらされてる彼女たちだって楽しくないだろうし、呆れ果てたものだ。そもそも「頑張って練習して、上達すればこそ滑れるコースも広がる」というのがスキーやボードの醍醐味であるはずなのに、滑れもしない初心者を上のコースに連れてって、揚句あんな真似をさせるイントラの不見識には怒りすら覚える。これにしたって、ゴンドラと鍋倉側のリフトさえやっていればゴンドラで下山させることができたのに…と思ったのは言うまでもない。
…ゴンドラの休止やコースの縮小は、もちろん百も承知の上で、それでも行ってみたのは、現状でも700mくらいある標高差とそこそこの規模、知名度に期待を抱いたからである。が、実際は見事に期待はずれ、と言うか、危惧した通りと言うか…。残念な結果に終わってしまった。
今のままでは、少なくとも僕にとっては何の魅力もなく、二度と行くことはないだろう。
ゴンドラと鍋倉ピークが復活したら?もちろん、行きますよ。