- 雷電風雪
- 僕なりの目線でしっかり評価します
- Type:スキー・スノーボード派
- Riding Ability:上級者
- Riding Style:フリースタイル
- 性別:男性
- 誕生日:秘密
- 年齢:秘密
- 住所:秘密
雷電風雪さんの ぬかびら源泉郷 滑走記録
2013年02月17日〜2013年02月17日 (1日間)
個人の記録用に書いたモノですが、初めて行かれる方には参考になると思うので全文載せます。興味ある方はどうぞ。
長文苦手な方は無視してください。
【イントロダクション】
2013年2月、厳冬の北海道を堪能すべく2週間に及ぶ旅に出た。北海道滞在中、5か所のスキー場を訪れたが、その3か所目に選んだのがぬかびら源泉郷スキー場である。
ここは何年も前から存廃の動向に注目していたスキー場だ。元はプリンス系列で、全国版のスキー場ガイド誌にも掲載される規模のスキー場だったが、例の西武グループの再建計画により売却され、2008シーズンからは別会社が運営を引き継いだ。このあたりの経緯は、前回訪れた函館七飯とよく似ている。ところがぬかびらの場合、運営を引き継いだ会社が僅か一年で経営破綻。まさしく存続の危機に陥った。結局、地元の大型ホテルを経営する企業が運営を引き継いだのだが、このすったもんだの当時、公式ホームページは素人丸出しの酷いモノだったし、リフトの運行もスキー場下部だけの縮小営業(…だったような気がする。勘違いだったらゴメンナサイ)だし、どう見ても廃業コース一直線にしか見えなかったものだ。その後、予想は良い方に裏切られ、近年ではプリンス時代と変わらぬ規模でフル営業、ホームページもメジャースキー場に見劣りしないマトモなものになり、一時の危機的状況からはぬけ出したように見えている。だが、一度経営が怪しくなったスキー場というものは、いつ無くなってもおかしくないという不安がどうしても付き纏うものだ。これまでも「あ~~、ココは滑っておきたかった…!」と思うスキー場が、結局行く前に廃止されてしまった苦い経験が少なくないからだ。
という訳で、僕の中では『なるべく早めに行っとくべきスキー場』にリストアップされていたぬかびらだが、それでも今までずっと行けなかったのは、やはり立地条件の悪さにある。帯広から北にざっと60km、大雪山国立公園の南東に位置し、大雑把に言えば広大な北海道のど真ん中だ。周辺にはハシゴするような中規模以上のスキー場も全く無い。僕が北海道のスキー場巡りを本格的に始めたのは2009シーズンからだが、これまでは3泊以上の日程を取ることができず、移動時間のロスが大きすぎるぬかびらはどうしても無理だったのだ。ところが今回、奇跡的に2週間という長期の日程を確保できることになった。このスキー場を真っ先に行程に入れたのは、こんな経緯を顧みれば蓋し当然であった。
【事前調査(と予定外の訪問地)・予約】
立地条件が悪くて行けなかった、と書きはしたが、それは僕のように道外から飛行機でやって来て、中規模以上のスキー場をハシゴする、というワガママな条件を持った人間の勝手な言い分である。単純に帯広を起点として考えれば実はとても行き易いスキー場だ。というのは、十勝バスが帯広からの日帰りバスパックを発売しているからである。往復のバス代とリフト一日券がセットになって3,300円。安い、これは目ン玉飛び出るくらい安い。内地の相場で言えば、普通にリフト一日券を買うより安いではないか。帯広のビジネスホテルに泊まってこのバスパックを使う。どう考えてもコレで決まりだ。そう思って、詳細を調べるため十勝バスの当該ページを開いてみたところ、すぐ隣にあるもう一つのコースに目が留まった。『ぬかびらネイチャー&温泉コース タウシュベツアーチ橋をスノーシューで探訪』だと!?
…タウシュベツ、何処かで見た覚えがある。僕はグリーンシーズンにも何度も北海道には行っているから、その情報収集の時に目にしたのであろうか。気になって調べてみたら…やはりそうだった。件の“タウシュベツ橋梁”は、それこそ検索すればいくらでも紹介ページがあるからここでは詳細は割愛するが、要するに廃線になった旧国鉄線の遺構で、ダム湖の中にあるため水位が下がった時だけ姿を現すという幻の橋だ。10連以上の美しいアーチが湖面に映る写真を見たとき、ちょっと日本とは思えない不思議なその光景に目を奪われたものだった。だが、僕は別に廃線、廃道マニアではないし、結局行く機会もなく、場所もろくに知らないまま忘れていたのだった。まさか、これがぬかびらにあるものだったとは。で、この2月という時期は湖の水位が下がって橋が全容を現しているだけでなく、湖面が結氷しているからすぐ傍まで行くことができるとのこと。やはり帯広からの往復バス代とスノーシューレンタル、橋までのガイド、ついでに温泉入浴券がついて5,000円。スキーパックよりちょいと高いがこれも何かの縁、行かないワケにはいかないでしょう…と、ちょっと日程を調整することにした。
起点は2月17日(日)、帯広。朝のバスでぬかびらに入り昼過ぎまでタウシュベツツアー。(因みに“ぬかびら”は漢字表記では“糠平”。誤記が多かったらしく、数年前から地名としてはひらがな表記が正式になったが、糠平湖や糠平ダムなどは漢字表記のままだ。本章では一応、それに則って表記する)…で、午後は温泉にでも入ってのんびりしよう。現地で一泊し、翌18日(月)は一日スノーボード、夕方のバスで帯広に戻る。僕はリフト待ちがキライだから(…好きな人なんていないだろうけど)滑る日はできるだけ平日にする。バスパックは、スキーコースもタウシュベツコースも基本は日帰りだが現地宿泊にも対応可で、予約時に申告すれば帰りのバス乗車日をずらしてくれる。タウシュベツコースではリフ券が付いてこないがどうする?ぬかびら温泉の宿は大抵何処もリフ券付きの宿泊パックをやってるからこれを使えばいい。よし、後は電話で予約するだけだ。
と、十勝バスに電話を入れた途端、初っ端で躓いた。何と、17日のタウシュベツツアーが満員だったのだ。確かに美しい橋だが全国区の知名度があるでもなし、いくら日曜でも、2月のクソ寒い時期にすき好んで3時間以上もスノーシューで歩き回る物好きはそうそういるまいと高を括っていたのだが、甘かった。翌日なら空きがある、バスは往路17日復路18日でもOKとのことなので、ひとまずこれを押さえる。となると、滑る方を日曜にするか。あまり嬉しくはないが、これまで変更しようとすると2週間の行程ほぼ全部を練り直す羽目になる。ニセコや富良野などと比べれば遥かにマイナーなスキー場だし、日曜でもリフト待ち大行列のダダ混みにはならんだろうと、再度高を括った。次は宿だ。これも一つ厄介な条件がある。ボード一式の『着払い』に対応してくれることである。詳しくは函館七飯スノーパークの項に書いたから割愛するが、要するに配送料を一時的に立て替えてもらわねばならないのだ。ぬかびら源泉郷の10軒ほどの宿から、値段とスキー場までの歩く距離を勘案して優先順位を決め、順に電話してみる。一軒目に電話した宿では、案の定着払い対応がNGだった。続いて『糠平舘観光ホテル』に問い合わせる。部屋は空いているが、お一人さまだとシングルチャージが加算されて料金のケタが一つ増えてしまった。これだから観光地のホテルはキライだ。着払い対応はさすがに電話に出たフロントマンの一存では決められなかったようで暫く待たされたが、保留音の後で再度聞こえてきた声は「大丈夫です」と言っていた。1泊2食とリフト一日券、シングルチャージ込みで10,550円。少々お高くついたが、ここまでの行程は予算内に収まっているし、このくらいは許容範囲だろう、と都合のいい理由で自分を納得させ、そのまま予約を入れた。
…こうして、タウシュベツ橋梁探訪プラス現地宿泊という予定外のカタチになったぬかびら行きだが、全ての手筈が整い、後は当日を待つのみとなったのだった。
【帯広からぬかびらへ】
2月17日(日)7時過ぎ、泊まっていた帯広駅前のホテルを出る。このホテルは朝食バイキングが付いていたのだが、時間がギリギリになってしまって座って食っていることができず、腹持ちの良さそうな惣菜を二つ三つ選んで立ち食いでかき込んでいたら給仕のオバちゃんに笑われる始末だった。
見事な十勝晴れの朝だった。空気は冷たく澄みきっていた。この旅では、概ね天候には恵まれている。
駅北口のバスターミナルにある窓口でチケットを買う。名前を告げると窓口の係員氏は書類を確認しながら「えーと、明日のネイチャーコース、帰りも明日ですね…」などと云いながら数種類のチケットを出してくれた。それにしても気になるのはひと気の少なさである。日曜の朝っぱらだから通勤通学の客がいないのは当然だが、レジャー客と思しき人もまるでいない。待合室にいるのは都市間バスで札幌方面にでも行くような感じの客ばかりだ。タウシュベツツアーが満員の日だし、スキーコースの客も同じバスに乗るのだから、アウトドアウェアを着たり板を持ったりした客が溢れているのかとばかり思っていたが、まるでそんな気配はなく、一瞬、集合場所を間違えたのかと不安になったものだ。
誰もいないバス乗り場でタバコをふかしながら突っ立っていると、すぐにぬかびら行きの掲示を出したピカピカの観光バスがやってきた。路線バスと違って、大きな荷物はトランクが使えるから助かる。運転手に名前を告げて乗り込むと、すぐに発車した。何と、乗客は僕一人だ。何ということだ。
途中、近郊の住宅地で停車し、ボードを持った学生風の男の子二人が乗車。結局、50人は乗れる筈の真新しい観光バスに、乗客はこの三人だけだった。客にすれば何とも嬉しい状況だが、本当にコレでいいのか?十勝バス。採算が取れないから止めました、なんてことのないよう祈るだけだ。
バスは、十勝平野の北端を一直線に北上してゆき、上士幌の市街地を抜けるといよいよ山間部に差しかかる。車窓の左右を音更川の渓谷が蛇行し、時折、古めかしいアーチ橋が目に入る。廃止された旧士幌線の遺構だ。僕が明日見にゆくタウシュベツ橋梁もその延長線上にある。
しかし、なかなか山深い所だ。北海道のスキー場は割と平野部に近い山の際に造られていることが多く、アクセス路は意外と平坦な道が多いのだが、ここはちょっと違う。本州の山の中にあるスキー場に向かっている時のようだ。
やがてバスは温泉街に差しかかり、そのすぐ先、スキー場の目の前で停まった。ここで男子二人が下車、僕は最初に用があるのは観光ホテルなのでそのまま乗り続け、戻ること10秒、ホテルの目の前で下車した。時刻は9時前。一時間半くらい乗っていたのだが、ピカピカガラガラの観光バスでフカフカのリクライニングシート、快適そのものの行程だった。
観光ホテルは、外装こそ少々くたびれた印象だが、内部はとてもキレイでスキー場まで徒歩二分。玄関前には別棟でちゃんと乾燥室もあり条件はカンペキだった。玄関前の喫煙所で一服していると目の前に温度計がぶら下がっていて、見ると-10℃くらいだった。陽射しはあるし防寒はばっちりなので寒さは感じない。因みにこの翌朝、ちょっと早起きして朝風呂に入ったのだが、その時の気温は-21度。やはり北海道のど真ん中の山の中。冷え方はケタ違いだ。
立て替えてもらっていた配送料を清算し、ついでに宿泊料も先払いしてパックのリフト引換券を貰い、送っておいたボード一式を受け取る。さすがにこの時間ではまだ部屋には入れないのでロビーで支度だ。ロビーには大きな暖炉を囲んだ広いスペースがあり、ゆったりと支度できる。日曜の朝なので、前夜から泊まっていた客が行き交っていたが、混雑というには程遠く、何をするにも快適だった。カラになったボードケースやゴロゴロバッグをフロントに預け、スキー場へ向かう。
【ぬかびら源泉郷スキー場のコース状況】
歩いて二分、すぐに見えてきたセンターハウスは家族連れなどで思いのほか盛況だった。チケット売り場も10人ほどが並んでいる。基本、平日滑走の僕にとってチケット売り場の行列はある意味新鮮だ。今日が日曜であることを改めて実感した。とは言え、このくらい賑やかなほうが却って安心するから不思議だ。土日くらいはある程度お客が来てないと、ホントに潰れちゃうからね。
さっきホテルで貰ったチケットと一日券を引き換え、ゲレンデへ。
先ずはエリア左手の短いペアリフトに乗ってワイドコースで一本目の足慣らし。リフト待ちもなく、上部はちょうどいい斜度の一枚バーンの整地中斜面だ。この一本でハンパなく雪質が良いことを実感した。エッジの噛みが素晴らしいの一言だ。新雪こそ降っていないものの、ちょうどこの時期、北海道中が強い寒波に入っていて、ずっと真冬日が続いている。雪が緩んで凍ってというサイクルが全くないので、降りたての柔らかい雪質がそのまんま残っている感じだ。これはイイ。早く上へ行こう。
このスキー場、メイン部分を構成する縦三本のリフトは全てクワッドという贅沢な布陣だ。さすが、元プリンスである。ただし、真ん中のリフトが架かっている部分が殆んどまっ平で、歩きを強いられるのが残念だ。そのせいでコースは上部と下部に完全に分断され、8割以上の客が上部の第3クワッドで遊んでいる感じだ。
上部に向かう第1クワッドはちょうど滑り出しの時間でもあって数分のリフト待ちが発生していた。別にイヤな気はせず、むしろ安心したのは、先に書いたのと同じ理由だ。一旦上がってしまうと、みんなコース上に適度にばらけるのか、それ以後のリフト待ちは皆無だった。
第3クワッドの真下には、コース名がそのものズバリの『コブコース』が広がっている。しかし、一般的なコブ斜面のイメージとは異なり、最大斜度は25度しかない。中~緩斜面にできた自然コブで、スキーを履いていたら面白いくらいに突っ込んで行けるだろう形状だった。ひとり、かなりのスキー上級者がいて、上から下まで完全ノンストップ、直線的なラインであっという間に滑って行ったのが印象的だった。今日の僕はボーダーなのでさすがにコブは無理。コース端の不整地状態の部分を狙って滑ってみたが、思いのほかコブが全面に広がっており、ちょっとターンが膨らむとすぐにコブに弾き飛ばされて苦戦した。
第3クワッドを挟んで反対側にあるのがパノラマコースとパラレルコースなる整地中斜面。このスキー場のメインコースだろう。コース中盤で二股に分かれるのだが、斜度も幅も似たような感じだ。このコース、もはや「チョーキモチイイ」としか言いようがない。エッジは噛みまくる、ターンはキレまくる、適度な斜面変化がある、無駄なタラタラ部分は一切ない、景色は素晴らしい…。こんな斜面でカービングに目覚めてしまったら▲▲エリア(好きな人もいるだろうからいちお自粛)の湿った雪なんてカネ貰っても滑りたくなくなるんじゃないかってなもんだ。コース中盤の開けたところでは、結氷して真っ白になった糠平湖を見下ろし、遥か遠くには阿寒岳がうっすらと見えている。あまりの美しさに、滑走中は滅多に見ないスマホを引っぱり出して、何枚か写真を撮った。ついでに二組くらいのファミリーからシャッターを頼まれたので二つ返事で引き受ける。ハイハイいいですよ。何枚でも撮って差し上げますよ。こんないい天気、いい景色だもん。いい思い出になるよね。子供さんも喜んでるね。だからあなたたち。地元…とまでは言えなくても、帯広あたりから来てるんでしょ?これからもどんどん通ってね。俺は、次はいつ来られるか分からないから。あなたたち、どんどん通って、こんな素晴らしいスキー場、絶対潰しちゃダメだよ…ココロの中で呟いていた。
それにしても、改めて考えても景色のいいスキー場だ。それも、いい意味で北海道のスキー場らしくない景色だ。先に書いたように、北海道のスキー場は平地に近い所に造られていることが多く、眼下には広大な田園や碁盤の目の市街地が広がっていることが多い(富良野とかカムイとかね)。それに対してこのぬかびらは、目に入ってくるものは山と湖と原生林だけだ。ちょっと頭を巡らせば東大雪の主稜をなすニペソツ山やウペペサンケ山が白一色の神々しい姿を見せている。山の名称が??なのはアイヌ語源だからさて置き、その姿たるや、岩岳から望む白馬三山にも匹敵するんじゃないか?(ちょっとほめ過ぎた)
こうして、何度も何度も第3クワッドをリピするうち、あっという間に時間が過ぎていった。このリフトだけでも1,300m以上あるのだから、距離は十分だ。
さて。ここでばかり遊んでもいられない。下の第1クワッド沿いにある二本の上級コースを滑りに行く。このコース、リフトを降りてから急斜面部分に入るまでの連絡コースがかったるい。夏場の車道を利用したコースで、殆んどぺったんこなのだ。ボードだと、片足を外して行くしかない。こればかりはどうしようもないのでワンフットの練習だと思って滑るしかないかな。今、改めて公式HPを見てみたらこの連絡コース、ズバリ『道路コース』という名前を貰っていた。先のコブコースといい、何と安直で素晴らしいネーミングセンスだ(笑)
で、チャレンジ、ダイナミックという二本の上級コースは、この道路コースの半ばから始まっている。どちらもやや幅の狭い非圧雪のコースだが、最大でも30度くらい、それほどの急斜面ではない。で、んで、コースエントリーまでが上記のようなザマだから殆んど滑る人がいないのだ。僕は両コース合わせて四本くらい滑ったが、ほかに人がいたことはただの一度もなかった。こんな状態だから斜面は全く荒れていない。コース端など殆んど面ツルじゃないか。…コレは美味しかった。新雪が降ったわけでもないのに、フワッフワのパウダーランだ。斜度がキツ過ぎないのでかなり直線的に滑っても適度なクッションが効いて全く暴走しない。少々オーバースピードでもギャップに弾かれるようなこともない。どピーカンでもとにかく気温が低いうえ、真北を向いたコースなのでぜんっぜんクラストしていない…。僕のボードでのアシ前は、ここに来る前は、整地中斜面でカービングミドルが大体できてきたかな…くらい、不整地やディープパウダーはまだまだ経験不足だった。それが、前回の函館七飯とこのぬかびらで、パウダーランのコツと快感をかなり掴んだ気がする。滑るたび、新しいコースに挑戦するたびに目に見えてレベルアップするのは嬉しいものだ。スキーの場合、ある程度上達はピークに来ていて(もちろん、シロートが遊びで滑ってるレベルでね)、長めのモーグルコースなど、筋力が持たずに完走できなかったときは悔しさだけが残るのだが。
…こうして、ノルマでもある全コース滑走は成し遂げた。おお、前回の七飯といい、今日といい、結局ボードだけで全部滑れたじゃないか。ニヤリ。ま、両スキー場とも、決して難しいコースじゃないんだけどね。
【その後とまとめ】
こうして大満足のお滑りタイムは終わった。正確な時間は覚えていないが、リフト営業時間はほぼ目一杯滑ってたと思う。実は、朝イチでコブコースを見たとき、ボードに飽きたらスキーをレンタルして攻めてみようかな、とも思ったのだが、気が付くと全く飽きることもなく、そんな考えはふっ飛んでいた。
今日のネグラは目の前だ。滑り終わってから移動が無いというのがこんなにも楽なことだったとは。僕の一人旅では完全に定番になったビジホ泊まりだと、晩メシはどうしようかとか、ユニットバスじゃ味気ないし、何処か外風呂でも入りに行くかとか、あれやこれやあってすぐに夜が更けてしまうのだが、今日はそんな心配とも無縁だ。露天風呂も晩メシも全て目の前に揃っている。ゆっくりのんびり風呂に浸かって今日の疲れを取り、明日のタウシュベツ探訪に備えようか。そんなことをチラリと考えながらブラブラ歩いているだけで、もうホテルの玄関に着いていた。
んで、だ。このぬかびら源泉郷スキー場、これ読んで、おおイイじゃん、と思った人は是非行ってほしい。スキー場存続のためにも。クワッド3基もあるのに一日券2,700円は破格だろう。バスパックだって破格だろう。首都圏からはパッケージツアーもなく、手配はちょっとめんどくさいが、帯広までのエアと駅前の宿さえ取ってしまえば、後は例のバスパックで楽勝だ。もちろん、現地宿泊ならもっと楽勝だ。
行って後悔はしないと思う、絶対に。