OPEN
12/22

3.40 (評価数:691件)

〒078-0327 北海道上川郡比布町北7線17号 [地図]

札幌から車で120

スキー場情報(詳細)

小ぶりだけどめっちゃ楽しいぞ!

4

2017/03/13

雷電風雪さん

☆☆☆☆ 4 良い!!機会があればまた来る!

【総評…というか訪問記】
3月7日、初訪問。
相変わらず、雪山通いにクルマが使えないので、先週の安比に続いて今度は旭川遠征だ。というと、もはやヤケクソに聞こえるかも知れないが、この遠征は以前から計画していたものだ。僕の北海道遠征は、札幌や旭川といった拠点になる都市に滞在して、そこから複数のスキー場をハシゴするパターンが多く、エアとホテルだけがセットになったフリープランを利用する。利点はもちろん、格安だからだ。ただ、こういうツアーは1週間から10日くらい前に申し込み締め切りになってしまうので、天候ばかりは神頼みになってしまうのが難点だ。去年の札幌遠征では、日程とバクダン低気圧がもろにカブってしまって、予定してたスキー場に行けなかったり、フライトが変更になったりした。今回はどうか?出発の数日前からヤキモキしながら予想天気図や寒気予報をチェックしていたが、おお、素晴らしいではないか。北海道には、この時期にしては強い寒気が入りそうだ。こりゃ、3月のご褒美パウダーいただきかな?
3月7日、朝のJALで旭川空港まで飛び、路線バスで10:20過ぎには旭川駅に着いた。
事前の予定では、そのまま10:31発の比布行き列車に飛び乗って、比布駅から無料送迎バスでスキー場まで行くつもりだった。ところが、前日に改めて確認すると、3日にJR北海道のダイヤ改正があり、何とこの列車が無くなっていたのだ。事前に列車やバスの時刻をしつこいくらいに調べ上げるのは僕の性分であり、時には人に笑われたりもするのだが、今回はこの性格が吉と出たようだ。ダイヤ改正を知らずに行っていたら、駅で途方に暮れていたかも知れないからね。ともかく、次のJR+送迎バスのルートだと時間が遅すぎて使えない。急遽、計画の練り直しだ。
このスキー場は、ローカルスキー場ながら公共の足が充実しているのが素晴らしい。比布駅からの送迎バスの他に旭川駅からスキー場直通の路線バスも出ているのだ(JRよりかなり高いけど…)。こいつを使うとなると旭川駅で一時間くらい待ち時間ができるので、予約してあるホテルに行って着替えを済ませ、要らない荷物はフロントに預け、ついでにバス停前のコンビニで昼飯を買って、バスの中で食っていくことにした。
スキー場に到着すると、今シーズン建替えたばかりという真新しいセンターハウスが待っていた。何もかもピカピカでそれだけでも気分がいいのだが、何より感心した点がある。テーブルや椅子と一緒に、大量の荷物棚が設けてあるのだ。テーブル、椅子、荷物棚がワンセットになっていると言っていい。約130箇所のスキー場を巡ってきたが、こんな気の利いたレストハウスを見るのは初めてだ。
北海道に限らず、ローカルスキー場に集う地元の人たちってのは、まずコインロッカーなんか使わない。酷いところは、レストランのテーブルや椅子が地元客の荷物で埋め尽くされていて、一般客が食事する場所がまるで足りなくなっていたりする。で、スキー場だってあくまで商業施設である以上、こういう荷物はできるだけコインロッカーに誘導して、少しでも収益を上げようと、あの手この手で注意喚起するものだ、普通はね。ところが、このスキー場はそういうセコセコした感じが全くしない。『みなさん、どーせコインロッカーなんて使わないんでしょ?だったら、ハイ、荷物棚いっぱい作っといたからそこに入れてねー。テーブルや椅子の上に放置は止めてねー』みたいな感じだろうか。とにかく、センターハウスを新設するにあたって、コストばっか掛かって一文の儲けにもならない荷物棚をこんなに沢山作っちゃう大らかさには敬意すら感じるのであった。
ま、そんなことで、綺麗なセンターハウスでブーツを履き替え、その荷物棚もありがたく使わせてもらって、準備万端、リフト乗り場に立ったのは13時直前だった。帰りのバスの時間を考えると、滑れるのは2時間半ちょっとだ。リフト券は3時間券を買った。もちろん、リフト代だって安い。
まずまずの天気だ。時折薄日が差すので、予想より暖かいが、それでも日当たりの良い下部の一部を除いて乾雪をキープしている。トップの標高はたかだか570mしかないのに3月の昼過ぎでこの雪だ、やはり道北の内陸部というのはレベルが違う。
そして何よりコース構成が素晴らしい。標高差300mちょっとの小ぶりな体躯ながら、カービングでぶっ飛ばすのにちょうどいい中斜面あり、しっかりしたラインコブあり、パウダーラン有り…2時間半じゃとても足りない、一日滑り倒しても飽きないであろう充実ぶりだった。お勧めですよ、ココ。

【天候・気温】
薄曇り時々雪
日中、ベースで0℃くらいか

【公表積雪深・雪質】
80㎝、ちょい重めの乾雪

【リフト、コースオープン状況】
ロープトゥのみ運休、全コースオープン

【混雑状況】
平日。団体なし。ガラガラ。

【上級コース状況】
◇◇ゴールデンコース◇◇
リフト寄りは整地、外側は不整地。上部と下部にそれぞれラインコブ。連続はしていないが、両方滑るとそれなりに距離はある。サラッとしてめちゃめちゃ板が走る雪質なので、見た目より難易度は高い。特に、下部のラインは雪が緩んでかなり掘れたので、深い吸収動作が必要だった。

◇◇深雪ベテランコース◇◇
不整地。コース端はまあまあキレイに残ったスネパウ。それなりに浮遊感のあるパウダーランはできたが、斜度があって楽しい部分は片斜面で短い。…んで、パウダー滑れる場所がここだけだったらせいぜい☆3.5止まりだったのだが…

◇◇サイドカントリー◇◇
スキー場管理区域外なので、場所の説明は自粛する。たまたま、常連と思しきスキーヤーがエントリーするのを見かけて、後をついて行ったら見つけたエリア♥ 常連さんには広く知られているようで、エントリーと場内復帰のルートはしっかりトラックが付いていたから、よほど視界が悪くない限り迷うことはないだろう。木の間隔は割と広く、しかも途中には絶好のオープンバーンもある。ラインを選べば、毎回ノートラックのヒザパウを喰えた。しかも、登ったり歩いたりせずにそのまま滑って場内に戻れるし。こいつのおかげで☆4決定!この規模のローカルスキー場としては最高評価だ。